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ミスターホワイトフラワー 第1章 第42話

お久しぶりの投稿、ここ最近忙しくこの小説を書く時間が作れず、手軽な設定資料ばかり投稿していましたが、その用事も終わり冬休みと言うことで、元に戻ります。


さて、42話です、最初に投稿したのが9月20日、そこからかなりの時間が経過しました、そして今日はクリスマス…クリ……ス…マス……うんクリスマス……


…こ、こんな日に投稿できるなんて…う、嬉しいな…アハハハ。

「残念だ…本当に残念だよ」


化け物の姿は足元から徐々に見えなくなっていき、数秒もしないうちに化け物の体は完全に見えなくなった。


透明化か…どうりで気づかないわけだ、だがどうするまだ体は痛いし、無茶したらまた傷が開く、ここは最低限の動きで攻撃して、隙を見て逃げるしかないか。


「…こいラブ・シスターズ」


「あなたなんで銃を…と言うかどこから」


「今聞かないで貰えると嬉しいです」


「物騒ですね…普通の少女が拳銃なんて」


「お前が言うな」


バンバン


俺は声がした方向を向き、銃の引き金を引いたが、弾丸は化け物に当たらず、本棚の支えに食い込んだ。


くそ、一体どこにいるのかわからない、声が聞こえた方向はわかるけど、多分移動してるよな。


どうすれば…


ファアーン ファアーン


まずい能力が発動した、だけど予知射撃を使っても透明化で見えなくなってるから、どこから攻撃してくるかわからない。


「仕方ないここは…」


俺はさっき出したばかりの拳銃を捨て、腰につけた剣(定めの鎖)を右手に持ち、左手で彩芽さんを引っ張る。


…これラブ・シスターズいらなかったな。


「ちょっと何をする気、それにその剣は何?」


「その話は後でします、今は…こいつを」


俺は剣先を鎖に変え、横に振るうと鎖は生きているように暴れ、見えない何かを拘束する。


「な!?捕まれた」


化け物は逃れようと暴れるが鎖が緩くなるどころか、鎖はより強く食い込み、骨が軋むような音が響き、姿を現す。


「この剣はあのデカブツの物のはず……まさか倒したのか、あのデカブツを」


「よし、捉えたこのまま釣り上げてやる」


剣を両手で握り、上にあげると、鎖は化け物を一度高く持ち上げ、そのまま床に叩きつける。


「オッフ」


「こいラブ・シスターズ メブスタγ」


俺は剣を右手に持ち替え、左手で銃を持つ、メブスタγ左銃の名前だが……ぱっと見メスブタに見えてしまうのは、俺の心が汚れているからだろうか。


まあ、そんなことどうでもいいか、一応拘束したとは言え、まだ動ける可能性があるかなら、銃口は向けておこう。


「おやおや、随分と早い終わり方ですね」


「自分で言うか」


「自虐みたいな物ですよ、それに言ったでしょう私は情報係、これはただの器に過ぎない」


化け物がそう言った瞬間、化け物の体が頭から泥のように、グニャグニャに変化していく。


「え?」


「私の名前…教えましょうか、高山 カオルと言う名前でしたね、今ここにいるコレはデコイ、索敵用のデコイですよ

しかしよかった、デコイにしてはいい仕事だ…剣が奪われたこと…そして裏図書の行き方フフフフ」


「気味が悪い」


「アァアン!」


目の前のデコイは彩芽さんの言葉に反応し、顔を彩芽さんに向け、ドロドロに溶けている舌を伸ばす。


「女がいい気になりやがって、きみが悪いだと…あいつとおんなじ事を……」


なんだこいついきなり雰囲気が変わった…と言うか、体が赤くなってる。


「あぁあ、思い出したらむしゃくしゃしてきた、こうなったらリベンジマッチだ」


その言葉と共に化け物の体が泥に変わり、周囲に飛び散る、飛び散ったことで鎖の拘束から逃れ、その泥は1箇所に集まると、人型を作り出し、肉体を再構築する。


「気持ち悪」


「また言いやがった、これでも自信作なんだぞ、ミスターホワイトフラワー、朝倉も海月も気持ち悪いの一点張りだよ」


多分これ遠隔で操作してる感じだな、多分土か何かを操って、あのデコイを作り動かしてるんだ。


しかもそのデコイに透明化と言う能力がある、かなり厄介だぞ、無限に再生できて、透明なやっとか。


「ミスターホワイトフラワー?」


「このデコイの名前だよ、花のように口が裂ける全身白男、個人的には最高傑作で素晴らしいと思うが…やはり認められないか」


「そんな自分の最高傑作で人殺しをするのか」


「…別にしたくてしてるわけではないですよ、私は快楽殺人鬼ではないですから、まあ殺人鬼じゃないだけですけどね」


デコイは強く拳を握りながら、口を開く。


怒っている感じはない、だが生かす気はなさそうだ、鎖で巻きつけても無理か、おそらく銃でも無理か。


「高山 カオル年齢38歳A型、出身地は東京、出身校は東新学大高校、で第12回怪獣デザインコンテスト賞受賞者」


「え?」


突然彩芽さんが無機質な機械のように情報を羅列し始める、俺は一瞬なんのことか理解できなかった、だが目の前のデコイはこの情報を聞くと、動きが止まり、小刻みに揺れ始めた。


「卒業後はラジブ社に就職

能力はフィギュア操作、自身が作り出したフィギュアを自在に操作や形状・色などを自在に操作できる能力

その時に受けたデザインコンテンツで優勝した、だけど5年後にラジブ社を辞めている」


「な、なんでそれを誰から聞いた」


「さあ、私のここにあったデータよ」


彩芽さんは少し微笑みながら、人差し指で頭を指差す。


「名前1つでこれだけの情報が出てくる、あなた…辞めた日の1ヶ月後ぐらいに、殺人の罪で逮捕されてるようね

殺した相手は 山野(やまの) 春菜(はるな)理由は作品を否定されたから…だそうだけど……もしかしてあなたがさっき言ったアイツと言うのは彼女のことかしら」


「お前…」


「しかし変ね…まだ出所はまだのはずだけど…もしかして脱獄でもしたのかしら」


「調子に…のるな!」


デコイは顔を赤くし、こちらを睨みつけながら、ジリジリと距離を縮める。


とにかくこいつを近づけちゃダメだ。


「来るな」


バンバンバン


俺は銃を撃つがその弾丸はデコイの体に食い込むだけで、血が流れなかった。

銃の弾がきれると俺は銃を捨て、鎖で攻撃をするが、攻撃した部位は何事もなかったように再生した。


「…こんなもんか」


デコイは不気味な怒り顔を浮かべながら、ジリジリと近づく。

今回地味に過去作の要素が出されていた事に気づいた人はいたでしょうか。

過去作と言うより没作ですが…

東新学大高校やラジブ社、そして能力などが没作から使われています、気づいた人はいるのでしょうか…いや…絶対にいないな…うん

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