追加イベント お話しよう 第一章 第四話
第4話です、今回は別の作品の主人公にもなってる神川 真琴 のイベント会です
もう片方の作品とは性格が大分違いますが、さすがに17年も経っていれば、性格は変わるでしょう。
できればこの作品で性格が変わった所を描けたらいいなと思っています。
「…あの、仲良くって言ったて何をするんですか」
「そ、そうだね」
前回のあらすじ、と言う名の状況整理なんだけど、こんな感じの方がちょっとピシッとくるな、主人公になった気分になれて。
まぁゲームの主人公になったんだけどな、かなりの鬼畜ゲーの女主人公に。
前回真琴さんと仲良くなろうとして、いいよと言う返事をもらったんだけど…話す事がない
あれから5分ぐらい経ってるけど、ただ見合ってるだけだしな、ただ暇なだけやっぱり俺が話題を振るべきだよな。
でもなんの話題を振ればいいんだ…そうだ今読んでる本の話題でも振るか、前ネットで見たぞ
会話が弾む人は相手を気持ちよく話させることができる人だと、なら好きな本の話をさせれば、真琴さんも気持ちよく話せるはず。
…なんか気持ちよくって聞くとなんかイヤらしいな、真琴さんも気持ちよく……なんか犯罪臭がする、エロ漫画のタイトルかな。
まぁとにかく振ってみよう。
「その…真琴さんが今読んでる本って、どんな内容の本なの?」
「え?この本ですか」
そう言うと、真琴さんは机の上に置いてある本を見せてきた、そのタイトルは 【二重の探偵】 と言うタイトル、表紙は2人の男が電車にもたれかかってる絵。
絵は…油絵っていうのかな、その事も相まって神秘的な絵になってる、博物館に飾ってあっても違和感がなさそうだ。
「二重の探偵?ヘェ〜一体どんな話なの」
「この本の話は、とある少年が探偵の幽霊に取り憑かれて、少年が探偵をすることになるんですね
その探偵は自分が死んだ理由がわかれば大人しく成仏するという約束をしたんです
探偵の死んだ理由を追っていくと、謎の組織から追われるようになった、っていう話なんですね」
「ヘェ〜、オモシロソウダネ」
え?なんって言った今、凄く早口すぎて聞き取れなかったぞ、さっきの長い文7秒ぐらいで読んでなかったか。
なるほどこれが、オタク特有の早口ってやつか、俺は気づいたらやってる人だけど、聞く側になると何いるてるのか、全然分からんな。
「…その先ってどうなるの」
「それが…まだ全部読めてないんです」
「そうなんだ」
「でも、いろんな作品を見てきたからか、なんとなくこの先の展開がわかっちゃうんですよ」
あ、この感じここで終わるな、もうちょっと盛り上げないといけないな、どうしよう…
「…えーと、他の作品って何見てるの」
「他の作品ですか……そう聞かれると、パッと出てこないですね」
「あぁ〜わかるような気がする」
「そうですね…強いて言うなら、神話系の作品ですかね、別に神を信じてるんじゃないんですけど
その…何というか、発想が面白いんですね、パンドラの箱だったり、バベルの塔だったりの発想が」
「そこら辺は見てなくても聞いた事があるね」
バベルの塔は…確か神に近づくために人が作った塔の名前だったかな。
「…でも最近パンドラの箱が厄災だけを引き起こす箱と勘違いしている人が多いような気がします」
「え?違うの、女性が興味本位でパンドラの箱を開けたら、そこから悪と災いが出てきたって話しじゃないの」
「えーっとですね、実はパンドラって言うのは開けた人の名前で箱の名前ではないんですね
それに箱を開けた事で、悪と災いが出てきたのはそうなんですが、実はあの箱の底には希望が眠ってるんです」
「希望が」
そんな話あったんだ。
「はい、だからパンドラの箱=最悪だけを引き起こす箱ではないんです
この事を知らずか知ってたか、どっちかわかりませんが
とある作品でパンドラの箱を開けたことによって、また新たな最悪が訪れたと言う内容の作品があったんですよ」
「あれ?パンドラの箱には希望が入ってるんじゃないの」
「そうなんですよ、確かに媒体によっては最悪だけが訪れた、と書いてある物が有れば、もう1度開けこの世に希望が訪れた、と書いてある物もあるんですけど
基本的には箱の中には希望が残ってるはずなんです」
「そ、そうなんだ」
知らなかったな、パンドラの箱はそう言う話だったんだ。
「そう言う作品を見るたび、神話って間違った認識をされてるな、と思うんです」
「た、確かに」
まぁ神話って信長とかに次ぐフリー素材だからな、それに作品を作る上で邪魔な設定とかあるしな。
「………」
「………」
「………」
あ、ヤバいまた止まった、早いな話題が止まるの…うーんどうしようかな、ここは少し質問をしてみるか。
「…そ、そう言えば真琴さんって何か能力を持ってたりするの」
「能力ですか?私は持ってないですね、生まれてからずっーと無能力者です」
「そ、そうなんだ…ヘェ〜」
「なんですかその反応」
真琴さんは目を細くさせながら、俺を見る…これは言っていいのかな。
「いや、その…ほら真琴さんって……その小さいじゃん」
「そうですね、大体135cmぐらいですね…もしかして城戸さん、私のこの体型能力か何かだと思いました」
「あ…うん、そう…なんか、ごめん怒った」
「いえ、私ももう19歳ですそんな事で起こりませんよ
この体型は…その……何というか、病気というか…別に病気でもないんですけど、何と言えばいいか…」
「嫌なら無理して言わなくてもいいよ」
「別に嫌じゃないですよ、単純に説明しにくいんですよ
そうですね、昔11歳ぐらいの時に階段から落ちたんですよ、その時に脳下垂体?って言うホルモン分泌を司る場所が
…その、壊れた?いや正常に動かなくなってそのせいで、11歳から全く成長しなくなったんです」
「そうだったんだ、なんかごめんね知らずに能力のせいとか言って」
「いえいえ、逆に聞いてくれた方が嬉しいですよ私は」
階段から落ちて…その…なんだっけ、農家衰退だっけ、が壊れて11歳から成長しない、そんな病気?があるんだな
一瞬製作者の趣味かと思ったけど、そんな理由があったんだな。
「あの…き、城戸さんって、普段どんな本を読んでるんですか」
「私は…えーっと…」
本か…俺そんなに本読まないんだよな、随分前に読んだ作品は確か…The Bookってタイトルの本だな
高校で暇つぶしに読んでたら、[お前本ってタイトルの本読んでんの] って馬鹿にされた本
多分そいつは ジョジョの奇妙な冒険 って言うタイトルが読めなかったんだろうな、後は 恥知らずのパープルヘイズ とかかな。
この2つの話もいいけど、読んだの3年前なんだよな、話そうとすると曖昧になりそうだし、この世界ってスマホあるけど一応2004年だし
まだ発売されてないかもしれないから、話せないな、変にカッコつけるより、あまり読まないって言ったほうが、印象はいいかな。
「ご、ごめん、私そんなに本読まなくて、別に嫌いとかじゃないんだけど、その…何を読めばいいのか分からなくて…」
「そ、そうですか…だったら昼放か……」
キーン コーン カーン コーン
キーン コーン カーン コーン
時間が9時になり、その合図のチャイムが鳴った、真琴さんはまだ喋りたそうにしていたが、前を向き 二重の探偵 を開いた。
いいタイミングで鳴ったな、絶対さっきの何かしらの誘いだったじゃん、でも時間だし仕方ないか、俺はそう思い前を向いた。
…そう言えば、9時になったのに、桜島来てないな、まだトイレに居るのかな。
※この後書きは、作中に登場するゲーム あんりみっと の追加コンテンツの話です。
追加コンテン
神川 真琴 の新個人イベント 【お話しよう】が追加
【お話しよう】を見ると、新能力 パンドラの箱が追加される。