新たな友達 第1章 第3話
第3話です、今回は学校に着いたところから始ます今回は最後の締めをどうするか悩み、こうなりました、「こう言う締め方の方がいいんじゃないか」などある人は、どんどん言ってください。
あれから15分が経ち、俺はやっと暁大学にだどりついた、辿り着くまで長かったような短かったような。
あのまま真っ直ぐ進んでたら、別の場所についてたな桜島には感謝しないと。
しかし、この学校、ゲームの時から思ってたけど…でかいな、確か公式設定では東京ドーム2個分の大きさだったような気がする。
この説明で大きいのか小さいのか、よく分からなかったが、実際に見ると凄く大きいな。
「どうした城戸、そんな所で突っ立て、早く教室に向かうぞ」
「そ、そうだな…」
しかし、本当に凄いなここ、ゲームみたいに猫耳が生えてる人間 や 翼が生えてる人間、が当たり前のようにいる。
「ニャー」
なんだあのでかい猫、普通に2本足で立って歩いてる、一体どんな体の作りをしてるんだ、骨格や臓器はどうなってるんだ。
あっちには天使が、こっちにはゴーレム見たいのがいる、あっちには……
「おい城戸、ボサッとすんな」
桜島はそう言うと、辺りをキラキラした目で見渡す、城戸の手を握り、少し頬を赤らめながら、大学を走り出した。
城戸…いや安龍は手を握られている事に気づかないほど、他種族に熱中している、それはもう目をギラつかせるほど。
教室前廊下
「大丈夫か城戸?さっきから凄くボーッと、してたぞ」
「いやちょっと熱中してて」
「何に熱中する事があるんだ」
「え?そりゃ…」
あ、そうか、今の俺は 城戸 美穂 なんだったな、この大学も初めてじゃないし、多種類を見るのも初めてじゃない。
そう、今の俺は 安龍 三輝 じゃなくて 城戸なんだ、少し嫌だが俺は城戸を演じないといけない、そうしないと俺は…破滅する。
「…ごめん、なんでもない」
「いや、なんでもないじゃなくて、何に熱中してたんだ、お前?」
「…いや〜その…ほらあれ、あの……」
「ん?」
「ほら…あの〜空にラピュタあるかなって」
「あるわけないだろ…もしかしてあれか…気になる男でもいたか…なんってな」
男…男、そうか今俺は女だから生物学的には付き合うなら男になるのか…男と付き合う…男とつきあう…男と突き合う……
「…オロロロロ」
「吐いた!!なんでなんで吐いた今」
「男と…男と付きア…オロロロロ」
「吐いた、だからなんで吐いたの、って大丈夫か城戸」
桜島はビニール袋にゲ●を吐いてる、俺の背中をそっと摩る。
「…大丈夫か城戸、今日ちょっと変だぞ、保健室行ってきたらどうだ、場所わからないなら俺案内するから」
「いや…大丈夫」
「本当に大丈夫か、ゲ●吐いてたけど」
「全然大丈夫だから」
「…それならいいけど、あ、ちょっと俺トイレ行ってくる、ホームルームまでに帰って来なかったら、先生に言っといてくれないか」
「あ、ああ、わかった」
「頼んだじゃ」
そう言うと桜島は小走りで廊下を走った、普通トイレの話って女にする事じゃないよな、これ男同士の会話なら違和感は無いけど。
男と女の会話だったらおかしくないか、ゲームの時からそうだったけど、こいつ主人公のこと女だと思ってないよな。
ピカーン
「…ん?なんだ胸ポケットが光ってる」
俺は胸ポケットに手を突っ込み、光っている物を取り出す、光ってた物それはあの少女からもらった、タロットカード。
確かゲームで能力や好感度とかはタロットカードに表示されるんだったな。
その設定はここでも変わってないようだ、ほら桜島の好感度が1上がってる…
「え?なんで1上がってんだ」
いや待て、まだ出会った時の個人イベント、【桜落ちる街】をやってないぞ、それなのに何で1上がってんだ。
それに ルート って言う能力が加わってる俺の記憶が正しければ、ルート と言う能力はこのゲームに存在しないぞ。
…ま、いいか、こんなに早く好感度が上がって能力まで手に入れた、この調子だったらバットエンディング回避も夢じゃないぞ。
「…さて、序盤から調子がいいな俺は、え〜とさっきの ルート って言う能力は行きたい場所までのルートを地図に表示させる能力か
早速生徒手帳に書いてある学校の地図に、使ってみるか」
俺はタロットカードを胸ポケットにしまった後、生徒手帳を取り出し、地図が書いてある21ページを開くと
その地図には赤い線が引かれ、その赤い線は2年A組の教室を案内していた、このルートと言う能力は本当のようだ
これがあればもう道には迷わないな、早速教室に行くか。
2年A組 教室
俺はルートに従い、自分の椅子?に座った、だが…なぜだろうか落ち着かない、なんかムズムズする。
あれかな、体が違うからかな、それとも始めて座るからかな、どっちにしろ落ち着かない何か気持ち悪いな。
と、そんな事を考えていると、行き道で偶然見かけた小さな大学生 神川 真琴が、鼻歌を歌いながら、教室にはいり、目の前の椅子に座った。
「フンフン♪フフフン♪」
…凄く小さいな、小学生みたいだ、鼻歌歌いながら足をブラブラさせてるところとか。
無自覚でやってるなら可愛いけど…わざとやってたら、怖いなこれ。
しかし、どうしようかな、一様前の席だし話しかけた方が良いのかな、でも話しかけて俺に何の得があるんだ。
…そう言う考えがダメなんだよ、得とか損とか言って話しかけないから、友達少ないんだよ、何事チャレンジだ、話しかけてみよう。
「…おはよう真琴さん」
俺は真琴の肩をそっと叩きながら、そう言った、すると真琴は…
「ヒャアン!?」
と言う叫び声を上げ、手にしてた本を急いで閉じると、驚いた表情を浮かべながら、後ろを振り返った。
「ナナナナ、何ですかいきなり、ビビびっくりしましたよ」
…え、そんな驚く、俺そんなに大きな声も出してない、そこまで強く肩叩いてないけどな。
それなのにそんなきゅうりを見た猫みたいな反応されても。
「…ご、ごめん驚かせる気はなかったんだ」
「そ、そうですか…あの、ワ、私にナナにかよよ…用デスカ」
ここまでテンパるか。
「いや、別に用はないよ」
「な、ならなぜ、私なんかに話しかけるんですか」
「いや、まだ授業開始まで時間あるし、それに…ほら前の席だし、仲良くしといた方がいい…かなって」
この言い方大丈夫なのか、まず友達ってどうやって作るんだ?
「な、仲良くですか?わ、私と」
神川さんはそう言いながら下を向いた、なんかコレまずい雰囲気、なんとかしないと。
「ほ、ほら、お…私ってまだこの大学に入学してから、時間経ってないし、まだ仲良い人が少なくてさ
だから1人でも多く友達と言える人がいたら…いいかなぁ…って」
大丈夫かな、この言い方大丈夫かな、気持ち悪いとか思われてないかな、凄く心配なんだけど。
「…仲良く…ですか……私なんかで良ければ」
神川さんはそう言うと、本を机の上に置き、右手を差し出した。
「ああ、よろしく…え〜と神川さん」
「真琴でいいですよ…えーっと…その…こちらはなんと呼べばいいんですか?」
「城戸でいいよ、真琴さん」
「じゃあよろしくお願いします、城戸さん」
俺は差し出された右手を軽く握った。
※この後書きは、作中に登場するゲーム あんりみっと の追加コンテンツの話です。
追加コンテンツ 新たな攻略キャラ登場
神川 真琴 個人イベント【仲良くですか私と】と???? ???? などが追加。