鏡に映るドローンと電撃 第3章 第47話
第47話です、明日はテストがある影響で少し急足気味です、帰ってきたら少し直します、しかし…この戦闘かなり長くなりそうです。
「まだやるのかよ」
さっき投げ飛ばした海堂 ヒカルは、髪についた埃を払いながら、ゆっくりと立ち上がった。
こいつ…まだやるのか、良を追いたいから、ヒカルにあまり時間を使いたくないんだが…
「リベンジマッチだ、お前を倒し…次はあの難波大学の女だ」
「和美さんはお前とは違って忙しい、雑に絡む物じゃない」
「黙れぇ!!負けたままは嫌なんだよ、必ず勝利で終わらないと気が済まない」
「今じゃなきゃダメか」
めんどくさい奴だな、こんな時間がない時に…早くさっき逃げた良の後を追わないといけないのに、そうしないと何をし出すかわからない。
ブゥゥゥ!!
「なんだこの音」
ドローンが飛ぶような音が突然聞こえ、それと同時に廃病院に白い煙が立ち始めた。
この煙…今朝の暁大学でも上がってた奴と同じ、良は無能力者だった、それに…始めて会った時はドローンを操縦するような機械は持ってなかった。
と言うことは…援軍かよ……こんな時に
「お前らなにを女1人になにを手こずってる」
「うるせぇ黙ってろ」
そんな声が響き渡り、煙の奥からパソコンを持った男が現れた、顔は煙で隠れてあまり見えない。
こいつは…確か……ブラックチルドレンの4幹部の1人だったか、顔は見えないけど、体の体格でなんとなくわかる。
「と言うか…3体1かよ」
「邪魔すんじゃえねよ!」
「ずっと見ていたが、いつになったら倒すんだ、その女は危険分子だとっとと排除するぞ」
「私達の仲間じゃないだけでしょ、危険分子ってこそまで言わなくても」
「俺達以外の奴は敵だ、そしてその中でも警戒すべきがその女だ、やるなら徹底的に行くぞ」
「指図すんじゃねぇ!!」
男がキーボードを押した瞬間に、無数のドローンが動き始め、煙に偽物のヒカルを投影させる。
映像なのに…とてもリアルで、見分けがつないない、マジで厄介だな。
「もらった!!」
俺は声が聞こえた方角にアームを伸ばすが、アームはヒカルの体を通過し、その先にあったドローンを破壊する。
「偽物かよ」
そんな偽物に攻撃した隙をつき、ヒカルはバッグアームを全て切り裂く、俺は反撃しようと拳を握るが、ヒカルは煙の中に逃げる。
「ハハハァ!!」
「この煙…邪魔だな」
「だろうね」
煙の中からルナさんが現れ、腕を掴むと思いっきり背負い投げをし、俺は地面に叩きつけられる、さらに起きあがろうとしたタイミングで
光のアーチが真上に生成され、そのアーチは床に突き刺さると、俺を拘束する。
「くそ…離れない」
「だろうなぁ、それは簡単に引き裂けないぜ」
「油断するな、武器を早く生成しろ」
「黙れ、指図するんじゃねぇ」
「君1人でやれたのかい、自分じゃあ…なにもできないくせに、吠えるんじゃない」
「なんだァ?
てめェ…
女の前にテメェをやってやろうか!!」
「こら2人とも喧嘩しないの」
なんでこいつは言い争いしてんだ、それほど余裕があるって事か、確かに…このアーチかなり力が強い、全然体を動かせない。
ヤバイこのままだと…バラバラにされる。
「くそ…一体どうすれば」
「血蚊羅ヲ貸そうか?」
「この声は…十刀!!すまないが、このアーチを切ってくれ」
「そのぐらいなら!!」
俺はポケットの中から鏡を取り出す、するとその鏡から十刀の腕が飛び出し、アーチを切断する。
「ありがとう」
「ワTA死も行く」
俺が立ち上がると、その鏡の中から十刀が飛び飛び出すと、口から2mはありそうな長刀を取り出すと、それを振り回し近くにあったドローンを破壊する。
鏡を持ってきておいてよかった、今回は普通に危なかった。
「あ?なんだあの怪物」
「乙女にタイ私手海物トは失礼DAナ」
「え?アレって女の子なの、君…どう言う関係なの」
「保護者です」
「保護者?え…どう言うことどう言う事…」
「ふん、それを使っても無駄ですよ、結構の所あなたは3対1ですよ」
「なに?」
何言ってんだ、と思ったその瞬間、さっきの鏡の中から【鏡の少女】が飛び出しと、十刀を鏡の世界に引き摺り込んだ。
『この子は返却してもらうわよ』
「なんのつもりだ」
『別に…あなたがその子達に負けたら、肉体が手に入る、だから手を貸したの、と…言っても私の方から協力を持ちかけたんだけどね』
この女…本当に誰とでも手を組む、くそどうする…十刀が取られしまった、この3対1でどうにかしないといけないのか。
「鏡のお仲間さんも頼りにならなかったな」
「おい、武器はどうした」
「私はOK」
「俺は殺す!!」
そう叫ぶと同時にヒカルは走り出すと、大量の剣を投げ飛ばす、しかもドローンの投影で数が追加されてる。
「作戦通りに動いてください!!」
「テメェの作戦なんて知るかよ」
「厄介なことを…と言うかなんでそんなにチームワークがないのかな」
俺はアームを伸ばして反撃しようとした瞬間、横から思いっきりドローンが突っ込み、近距離で爆発した。
ドガーン!!
「うぐぅ…」
「決まった」
「おら…隙だらけだぜ」
爆風で吹き飛んだ俺に近づくと、首元を掴み近くの机に思いっきり叩きつけ、腹を思いっきり踏んだ。
「ぐぁああ!!」
「…よし、そのまま行け」
「叫んでんじゃねえよ」
ヒカルは光を凝縮させた剣を作り出すと、その剣先を俺の口に突っ込む。
海賊とかマフィア系の漫画でよく見る奴だ、まさか実際にさせるとは…くそ、舌が剣に当たって痛い。
「ゲームセットだ」
ヒカルはそう言うと満面の笑みを見せた。
余裕の笑みだ勝利を確信させた気でいる、こいつ…最初の頃から何も変わらないな。
「…だから負けるんだよ」
「あ?なんか行ったか?」
ヒカルが小馬鹿にするような表情をした瞬間に、俺は能力を使いヒカルの能力を奪い取り、口に突っ込まれた光を消す。
※ 折れた心、相手の能力を一定時間奪える能力だよ。
「覚悟…してきてるよな、負ける覚悟を…してきてきてるよな」
ヒカルの胸元を掴むと、頭に頭突きをお見舞いする。
「してくるわけねぇだろ!!俺はテメェに勝つ!!」
「おいバカ下がれ!!」
「警告だ…今すぐに引け……と言っても聞かないか、右アームに電力集中」
バチバチバチバチ ジュー!!
「死ねぇ!!」
ヒカルは光の大剣を作り、トドメを刺そうとする。
死ねって言われて本当に死ぬわけがないだろ。
「ライジング・エレキ」
俺は右アームに集めた電気を一気に外に放出し、光の大剣を粉々に破壊しながら、電気はヒカルに直撃する。
「く…そ……が……」
「チッ、だから下がれって言ったんだよ」
「警告はしたぞ、さあ…次はお前達だ」




