不気味な音とゴミ掃除 第1章 第17話
第17話です、15.5話 7.5話 16.5話 0.5話の後の17話なので本編は久しぶりになりますね、大体1週間ぐらい。
修学旅行特別回、と本編の書き方はだいぶ違うので違和感があるかもしれませんが、まあ仕方ない事だと諦めてください。
今俺は…いや俺達と言うべきなのか、俺達暁大学生徒一同は桜落ちる公園、桜公園に集まり、そこの雑用?じゃないな地域清掃をさせられている。
しかし気のせいか、ここ1週間ほど出番が無かったような気がするが…うん気のせいだな。
さて、この桜公園は年中桜が咲いてる公園だそうだ、これは比喩とか大体とかじゃなくて本当に年中桜が咲いているらしい。
その理由がこの公園の管理人が能力で桜を咲かせいるそうだ、凄い能力だな桜を咲かせるって。
「木に凄い負担がかかりそうだけど」
と、そんな事を考えていると、見覚えのある女生徒が俺に気づき近づいてきた、その女生徒は不良にダル絡みされていた猫少女、愛菜 結菜だった…
だったはなんか変だな、だったらなんて言うか…まあ別にいいか。
「あ、君は…えーっと、確かキッドさんだっけ」
「城戸 美穂です」
「そうだった、久しぶり美穂、って久しぶりってほどでもないか」
「そうですね愛菜さん」
しかし、いつ見てもこいつそれなりに露出度高いよな、今回の行事は汚れる可能性もあるからと言う理由で服装は自由なんだけど。
愛菜の服装はそこそこ露出度が高い、ズボンはずごく短いし、シャツもお腹周りないし、なんなら下から覗けば見えるんじゃないか。
本当に露出度ご高い、ゲームの時から思ってけど、何で誰も服装についてツッコまないんだろう。
「いやぁ〜まさか、君が同じ学校の生徒だったなんてねぇ、驚いたよ」
「そうですね」
「しかし美穂、長袖に長ズボンで暑くないのか、私はこれでも暑いぐらいなのに」
「そ、それで暑いんですか、その格好で…」
「まあね、ほら私って猫の遺伝子を持った人間、キャット族だろ、だがら猫みたいに毛が多いし、体温が38度もあるから、暑くてしょうがない、もう脱ぎたいぐらい」
「ちょちょちょ、脱いじゃダメでしょ」
「いや、脱いでもどうせ大事な所は毛で隠れてるし」
「そうかも知れないけど、流石に脱ぐのはダメでしょ」
「…まあ確かにダメか、隠れてるって言ったて、全部隠れてるわけじゃないしね、全く何で私は猫の面倒くさい所まで持ってるのかな」
「まあ仕方ないじゃないかな、体の体質はそう簡単に変えられる物じゃないし」
「そうだね、まあこの体のお陰で冬はぬくぬくだし、いろんな音が聞き取れるしね
…そう言えば話変わるけど美穂って何歳」
「20歳だけど」
「え、じゃあ2年生って事…な、なんかため口ですいません」
「…ん?」
あれなんか変だぞ、愛菜 結菜はゲームでは同じ2年だったよな、それなのに1年生になってる?
なんでだ、それによく考えてみれば喋り方も少し変わってる、なんでだ?まあいいか、別に詳しく考えなくても。
「…べ、別にいいよため口で、それに年齢だってそんなに離れてないしさ」
「それならお言葉に甘えて、あぁそう言えば今日時間ある、あったらなんか奢るよ、この前のお礼にさ」
「別にお礼なんていいですよ」
「いやいや、前にも言ったような…いや言ったかな、すまない最近記憶があやふやでね、確か言ったかな
私は他者からもらった恩はちゃんと返さないと、気が済まないたちだと……言ったよね」
「…近い発言はしてたよ」
「そうかな…なんか最近記憶が曖昧でね……あれこれさっきも言ったような気がするな」
「だ、大丈夫ですか」
「勉強はしてるんだけどね、でも頭に入らなくて、やっぱり猫の部分が邪魔してるのかな」
「そうなんですかね」
「さあね、単純に私がバカだけかもしれないけど、それよりさちょっと場所変えない?」
「なんで、たしかにここら一帯のゴミは片付けたけど…」
「いやそうじゃなくて…なんでかな、ここら辺凄く嫌な音がするの」
「嫌な音?」
別にそんなのしないけどな、何も変わらない街中の音、変と言えば何故か喋る桜の木ぐらいしかないが…
…今更だが…なんで桜の木が喋ってんだ。
言うほど嫌な音は聞こえないけど、まあこの人耳が4つあるし、そのうちの2つは猫並みに聞き取れるらしいから。
俺が聞き取れない音が聞こえてるのかな、だったら少し離れるか。
「まあ離れるぐらいだったらいいけど…嫌な音ってどんな音なの、私は聞こえないけど」
「えぇーとね、手紙を書いてる音と女性の叫び声と機械みたいな音とよくわからない音、が混ざり合った様な音?
よくは言えないけど、とにかく嫌な音、虫唾が走ると言うか、蚊が耳元を通り過ぎた様な…そんな感じ」
「とにかく嫌な音なんだ」
「うん…何かなこのお…」
『キァァアアア!?』
愛菜のセリフを邪魔する様に女性の叫び声が公園中に響いた。
声は遠そうだけど、この公園内なのは間違いない、何かあったのかな、叫び声の感じからして普通じゃないな。
「美穂ちょっと離れるわ」
「愛菜さんまさか叫び声の元に行く気ですか」
「うん、そうだけど」
「そうだけど、じゃないですよ、面倒ごとには関わらない方がいいですよ、ほら先生達もいますから」
「でも、叫び声がした方向、さっき言ってた嫌な音がした方向と同じなんだ」
「え…いや、そうだったらもっとダメだよ」
「わかってるよ、危険なことぐらい、でもなんでかな、胸が騒ぐと言うか…本能が求めてると言うか
とにかく、行かないと」
どうする、止めても行きそうな勢いだぞ、それにこんなイベントゲーム内にはなかった、もしかしたら俺が知らない新イベントの可能性もある。
そのイベントでもし愛菜さんが死んだら、別に死ぬと確定した訳じゃないけど、死なない可能性もなくもない。
それに言っちゃ悪いが、愛菜さんが死んでも俺には損もない、たしかに能力を手に入らなくなるが、能力はもう十分に集まってる、チャンピオンズの襲撃もまだ2週間もある。
愛菜さんに特別思いいれもある訳じゃないし、別に絶対に死ぬと確定した訳でもない、だが…なんだろう少し嫌な予感がする。
ファアーン ファアーン
「なんだこの音」
「音?美穂何を言ってるんだ、音なんて聞こえないけど」
この音…どこかで、どこだったかな、確かゲームで即死予知が発動した音に似てる様な…いや違う、この音は即死予知の音だ。
即死予知は自分だけじゃなく、自分と関わりがある人物の即死を教える能力。
と、言う事は愛菜さんは即死する。
「とにかく行かせてくれ、強敵の予感がするんだ」
まずいな愛菜さんはやる気満々だぞ、止める?いや止めれるか戦闘狂のこいつを、だからって普通に行かせるか…どうすれば…
「さっきから疼いてたまらない、悪いけど行くよ私は」
ここは…一か八かだが…
「待て、私も行く」
「美穂も来るのかい」
「さっきの叫び声が凄く気になる、もしかしたら怪我人が居るかもしれない、だったら助けないと」
「そうか、だけど無理しないでね」
いやお前が無理するなよ、下手したら死ぬんだぞ、こいつその事がまるでわかってない。
…まあわかってないのは俺かもしれないが…
「と、とにかく急ごう、その愛菜さんが言う強敵が人を襲ってかもしれないし」
絶対襲ってるだろ、だって即死予知が反応してるもん。
「うん、そうだね、急ごう」
2人は戸惑う生徒達を避けながら、声がする方向に走り出す、愛菜は少し興奮気味に走っているが、安龍は少しいやだいぶ嫌そんな顔をしながら走っていた。
そんな2人は公園を走り回る。
修学旅行、色々ありましたがとても楽しかったです、なんだかんだ言っても毎日投稿が守れたし、新たな可能性も出てきたので、とても良い体験でした。
ついでに昨日から開始した作品もあるので、時間が有れば是非見に来てください。




