追加イベント 迷子になった 第一章 第二話
第2話です、今回は女になった主人公が迷子になるお話です
本来の あんりみっと の物語では主人公は迷子にならず、このイベントは発生しなかった。
あの公園から歩いて10分ぐらい経ったわけだが、まだ暁大学は遠そうだな。
「…ん〜とりあえず、今の状況をまとめるか」
まず俺は あんりみっと と似た世界に迷い込んだって言うより、俺が主人公の城戸になっていた、
こっちの方が正しいのか、まぁとにかく俺はなぜか女になっている。
しかし…ここからどうすればいいんだ、あの少女が言うには、主な物語は同じ
俺がどこにいようが、その物語は発生する、って言ってたな。
それって、第1章のブレイクチャンピオンズとか、第2章のブラックチルドレンとか、第3章のオルタナティブとか、襲ってくるって事だよな。
「まじかよ…ゲームの中でさえ苦しめられたと言うのに、現実でもか」
そんなこと言ってもなにも始まらないな、まずどんなストーリーだったか思い出してみるか。
確か第1章は…主人公が暁大学に転校してから2日経った所からストーリーが始まる
このゲームは信頼度制を使ったゲームで、信頼度が上がる事で個人イベントが発生する、そしてそのイベントを見たり、信頼度を上げることで主人公が新たな能力に目覚める。
その能力で別の個別イベントを進めたり、メインシナリオを進めたりする、そんな感じのゲーム。
まぁこの説明で分かるとは思わないが…基本的には信頼度を上げないとゲームクリアできない仕様になっている。
ストーリー第1章は ブレイクチャンピオンズ編 暁大学にテロリストが侵入する話。
この時点で攻略開始になるキャラクターは 26歳の朧月先生 幼馴染の桜島愛菜 の3人
序盤はこの3人の個人イベントを進める為にある程度の期間が与えられている、だからその期間が終わるまで、襲撃イベントは始まらない。
時間があるならいけるだろ、と思うかもしれないが、この襲撃イベントをクリアするためには、条件があり
その一つが3人の内と1人と親友になるとこと
もう一つが10個以上の能力を持っていること
この二つの条件が揃わないと、第1章はクリアできない。
それに、ゲームなら気軽に話しかけれたが、現実だとな…それにシナリオではテロリストの親玉 朝倉 真葉、との直接対決がある。
その戦いで主人公は敗北するが、連れ去られるギリギリの所で親友になったキャラクターが現れ助けに入り、朝倉を倒して第1章が終わる。
用は俺、助けに入るまでボコボコに殴られた挙句、負ける事になる。
別に負けるのはいいんだ、最悪の状況は誰も助けに入らないこと、その場合俺は…朝倉に誘拐され
薬を使われ無理矢理●●●●され、さらに電気椅子に繋がれさらにそこから●●●を●●され●●●●●される展開に…
それだけはダメだ、男に掘られるとかどんな悪夢だよ、それに最終的には虫に脳を食われて死ぬ。
そんな最後だけは絶対送りたくない。
つまり俺が生き残るには、10個以上の能力+誰かと親友にならないといけない…だがどうやって親友になればいい。
誇ることじゃないが、俺は友達3人ぐらいしかいないぞ、それのに親友を作れだと、それに能力10個以上って事は、攻略可能な3人全員と関わらないといけないじゃないか。
なんて無理ゲーだよ、泣いてもいいかな。
トコトコ
「おい城戸か?こんな所で何やってんだよ」
「この声は…まさか」
俺は声が聞こえた方を振り向くとそこには、黒い髪をした暁大学の男子生徒がいた、間違いない、こいつは攻略キャラの1人…
「…桜島 裕太」
「おいおい何でそんな他人行儀なんだ、俺とお前の仲だろ」
「あ、ああ、そ、そうだな」
「…お前そんな感じだったか?」
まずい、ここで気づかれたら今後の好感度イベントが無くなるかもしれない、そうなったら俺は…
薬を使われ無理矢理●●●●され、さらに電気椅子に繋がれさらにそこから●●●を●●され●●●●●される展開に…
それだけは…それだけは嫌だ、どうにかして避けないと。
「…ソ、ソウカナァ、私ハコンナ感ジダヨォ」
吐きそうだ、何で俺が男に媚びないといけないんだ。
「何でそんな片言なんだ」
「ソ、ソンナコトナイヨ」
「…お前今日何か変だぞ」
「へ、変とは失礼な」
「悪かったな変なんて言ってよ、と言うか何でお前こんな所にいるんだ?」
「え?そりゃ暁大学に向かってる最中だが…」
「何言ってんだお前、暁大学はこっち方面じゃないぞ」
「………え?」
…え?マジで、そう言われればここゲームで見た事ない場所だな、もしかして普通に迷った、いやマジで迷ってたなこれ。
「もしかして道に迷ったか」
「そ、そうみたいだ、ハハハハ」
さっきから暁大学が全然見えないと思ったがまさか方向違ったとは、どおりで暁大学の生徒を全然見ないわけだ。
「まったく、ちゃんとしてるお前が迷子になるなんて、珍しい事もあるんだな、ほら案内するからついて来い」
「あ、ありがとう」
よかったこれで暁大学に迷わずいけるな、スマホで調べる手もあったが…パスワードがわからな…
あれ?一応この時代って2004年の設定じゃなかったけ、まぁそんなこと言ったら第3章のオルタナティブ編はVUの話だしな。
設定の不備なんてどの作品にもある事だ、あの有名な作品だって、月が2回破壊されてたり、続編の作品で6年経過して14歳になってるのに姿変わってなかったりしてるし。
時代の不備なんて、どの作品もやってる事だし、そんな目くじら立てるもんじゃないな。
「…なあ城戸、学校にはもう慣れたか」
「え!…うん〜まぁ…慣れた?」
「何でそんな曖昧なんだよ」
まだ、学校に来てすらないからだよ。
「いや、お…わ、私にもよくわからなくて」
「そうか、早く慣れるといいな」
「う、うん」
少し怪しまれてる様な気がするけど、まだバレてないようだ、桜島 裕太 は第1章の攻略キャラクターの1人
能力は未来予知、そして第3章になると未来決定能力に進化する。
序盤のキャラクターだからか攻略が他のキャラクターよりかは簡単だか、主人公に着く能力は微妙、だけど本人自身の能力は優秀。
仲良くしておいて損はないキャラクター。
「…そう言えば、最近妙な夢を見る事があってよ」
「妙な夢?」
「ああ、どこかで見た事ある女が焼け死ぬ夢なんだが…」
「朝っぱらから、そんな話するなよ」
「ああ、悪い悪い、いやな凄く変な夢だったんだよ」
「そうか」
悪夢ね…こいつの能力は未来予知だからな、案外夢の話って今後の展開の伏線だったりするんだよな。
女が焼け死ぬ、そんなシーンは確か…第2章のブラックチルドレンであったな、多分この夢はその事を言ってるんだろ。
「…ん?あれって」
「どうしたいきなり」
「あれ見てみろよ」
桜島はそう言いながら、とある少女を指差すその少女は…何というか、凄く小さい見た感じ130cmぐらいか
小学生か?いやでも暁大学の制服を着てるって事はあれ俺と同じ大学生なのか、この世界にはあんなに小さい大学生がいるんだな。
「神川 真琴いつ見ても小学生に見えるよな」
「え、ええそうね」
神川 真琴?聞いたことない名前だ。
「でもああ見えて、同じクラスの人間なんだよな、前友達から聞いた話なんだがな、あいつの身長135cmだったらしいぜ」
「135cmで20歳か…信じられないな」
「ああ、俺も信じられないぜ、しかしあれ小動物みたいと言うか、人形みたいで可愛いよな、ラブレターでも送ってみようかな」
「なに、お前ロリコンだったの」
「いやいやいや、違うよ別に合法ロリが好きとかじゃないよ、だけどほら友達になるならな」
「な、じゃないだろ、何友達になる感覚でラブレター送ってんだよ」
「おお〜、何か今日は凄くキレがあるね、なんか嫌な事でもあったのかい、俺で良ければ話聞くけど」
「いやぁ〜、な、何にもないよ」
「…本当かぁ?」
「ほ、本当だって」
うわぁ、何か気持ち悪い、喋ると女の声が出るのもそうだが、何か女ぽい喋り方なのが気持ち悪い、何かオネェみたいだ気持ち悪い…吐きそう。
「ハァァ、何でこんなことに」
「…ん?なんか言ったか」
「いや、何でもない」
俺は落ち込みながらも、桜島について行った、一体この先どうなるんだ、俺はバッドエンドに進む事になるのか。
※この後書きは、作中に登場するゲーム あんりみっと の追加コンテンツの話です。
追加コンテンツ
桜島 裕太 の新個人イベント 【迷子になった】が追加
【迷子になった】を見ると、新能力 ルート が追加させる。