2話 入学試験
『恩恵』をもらってから3年間、俺はひたすら剣を振っていた。そのおかげでステータスは結構上がっていた。でも、相変わらず『恩恵』の名前はunknownのままでスキルもろくすっぽ使えない状態だった。そして俺は、今年から王立学園に入学することになっていた。
貴族の子供達は、学園に通う義務がある。その理由が他の貴族達とのコネ作りらしい。まぁ、無能の俺には関係ないことだと思っているけど、友達の1人や2人は、欲しいな。
学園に入れると言っても試験を受けないわけではない。クラスをきめるためだ。王立学園は実力主義で力がある者は、上位のクラスに入る事ができる。しかも今年は、王女様が入学してくるらしい。
話しを戻すが、試験には、筆記と実技がある。幸い、俺は毎日ように勉強はしていたから筆記は、大丈夫だと思う。実技は、試験官の人と戦うので物凄く心配だ。
・・・
試験当日
試験会場に向かっている俺は、自分が物凄く緊張していたるのが分かった。
(実技がダメでも、筆記でなんとか出来るさ)
そんなことを考えていたら、試験会場に着いた。
中に入ると、たくさんの人がいた。その中の何人から
「あの子、アルトリウス家の子だわ。どうしてこんな場所に無能があるのかしら。」
どこかの貴族の令嬢かな?めんどくさそうだから無視しておこう。
「あなた聞いているの?この私が話しかけているのよ。」
まだ、突っ掛かてくる。なんか俺したかな?
「ねぇ、あなた聞いて「これより筆記試験を始めたいと思います。各自席についてください。」
おっ、これから始まるみたいだ。がんばろう。