1話 謎の『恩恵』
初投稿です。優しい目で見ていただけるありがたいです。
「この無能が!そんなことも出来ないのか!」
今日もいつもと同じ言葉だ。
俺はアレン・アルトリウス。辺境伯の長男だ。
だけど俺には、何もできない…。
その原因が『恩恵』だ。
・・・
『恩恵』は神殿の「祝福の儀」で授かることができるもので8歳になったら誰でも授かることができる。そして、自分の『恩恵』はギフトカードで確認できる。ギフトカードには 他にも、自分の『恩恵』の名前やテータスや習得できるスキルが載っている。さらに、このギフトカードは神が管理しているらしく、全ての情報が正しく記されているらしい。
そして、『恩恵』は自分の天職を決めると言っても過言ではないくらい『恩恵』は重要なんだ。『恩恵』は親から子に 受け継がれることが多い。
俺の家系は、代々騎士の家系で父も祖父も騎士だ。
だから、俺の『恩恵』も『ナイト』になると思っていたし、立派な騎士になるためにたくさん訓練をした。
そして、『恩恵』を授かりギフトカードを持って『恩恵』の名前を確認した。そこに書かれていたのは、
アレン・アルトリウス 男 8歳
『恩恵』 unknown
ースキルー unknown
ーステータスー
体力 156
魔力 132
力 50
俊敏 30
運 18
「なんだこれ。ナイトじゃないのか?」
そこにはunknownと書かれていて、『恩恵』の名前もスキルもわからなかった。
父さんにはちゃんとこのことを話した。父さんは、
「強ければ問題ない」
と言われた。けど実際、この『恩恵』は何も出来なかった。スキルを使えと言われても、スキルの名前がわからないから使えない。それに、突然意識が飛ぶという謎の症状も起きるようになった。それから俺は家は、無能扱いされるようになった。
誤字などがあればご指摘ください。