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サイキック  作者: 猫とネギマ
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一話「性質変換」

幼稚園生が書いたみたいな小説ですが楽しんでもらえたら幸いです。

わかりにくい表現はご自身の想像力で勝手に補強してやってください

 7月7日、前下がりミディアムボブの髪型に美人というよりは可愛らしいと言ったほうが正しい顔立ちの女性、安藤 美久(あんどう みく)は今監視官本部にいた。


「今日から監視官実行部隊として承認されました安藤 美久です」


 彼女は一度頭を軽く下げた。それに対し社長は資料と彼女を見比べてから一度資料を起き軽く息を吐くと口を開いた


能力値(ランク)Bの能力者が来るからどんな子かと思ってたらまさか君みたいなお嬢ちゃんだったとはねぇ・・・」


「君に実行部隊という役職が務まるのかい?」と言いたげな表情で彼女を見ていた。

 なぜなら監視官には大きく分けて二つの役職がある。一つは安藤が承認された実行部隊。これは問題が起きた時に現場に駆けつけ解決したり、超能力研究機関外で能力者が見つかった時に駆けつけ保護するハードな仕事だ。そしてもう一つは情報部隊。これは超能力研究機関の活動範囲内にいる能力者を監視したり問題が起きた時に実行部隊へ連絡する役割の二つがあった。そして彼女にはとても実行部隊には向いていない小柄な体型であった。

 しかし彼女は全く気にも留めないで、むしろ少し笑っているような表情で社長にゆっくり近づき耳元で(ささ)やくように言った。


「なんなら今ここで私の能力(チカラ)見てみます?」


 彼女は右手を社長の腹に当てゆっくりと、しかし確実に一音一音を強調するように言った


「私の能力、結構すごいんですよ?」


 社長と安藤がしばらく睨み合い、そして最初に折れたのは社長だった


「訂正しよう、君みたいな子の方がこういう仕事は務まるだろうね」


「自覚してます♪」


 社長は少し渋い顔をしたがすぐに書類へ手を伸ばしそれを安藤に渡した。


「これはなんですか?」


「これから君と一緒にあらゆる困難を乗り越えていくだろう仲間(パートナー)だよ」


「なるほど、でも私ほどの能力者だとそんなものいらないと思います」


「本当に自分の能力を信用しているんだな。まあでも数は多いほうが効率も上がるだろう」


「・・・わかりました」


 そういうと安藤は書類を手に取り社長室を出た。

 その後社長はもう一度安藤の身体情報(スペック)の書類を見てため息混じりに言った


「それに、彼女とペアを組めば色々と短縮できるからね」




「失礼しまぁす!」


 満面の営業スマイルで安藤はペアがいるオフィスに入っていった。オフィスと言っても高性能なパソコンが置いてる以外普遍的な部屋だった。これには理由があり、何か合った時にすぐに対応できるように監視官(オーバーサイト)はここで暮らしているのだ。

 そしてそのデスクでパソコンに向かい報告書をまとめていた女がいた。その女は整った顔立ちでキリッとした目が印象的でクールビューティーという言葉がここまで似合ってるのはこの人だけなんじゃないかと思えるほどの女性だった。しかし残念なのは後ろで束ねている髪型にきっちりしすぎた身だしなみのせいで色気が全く無いことだった。そして彼女の名は葛西 律(かさい りつ)


「なに?」


「あ、えっと、これから貴女とペアを組むことになったんで私の仕事道具を置かせてもらうのと、ご挨拶を♪」


「悪いけどお子様の面倒見てるほど私は暇じゃないの」


 ぷちっっと安藤の中で何か大切なリミッターが外れた音がしたように感じた


「あのぉ、お言葉なんですけどぉ・・・能力の強さと希少さは私の方が上なんだけど?」


「能力の希少さと強さで犯罪を抑制しようとするなんて、まるで独裁政治主義ね。そんなに能力自慢がしたいならせいぜい研究所に言って一日中自分の能力について語り尽くしとくといいわ」


「ふふっ・・・」


「?」


 葛西が疑問を口にする前に安藤は心の底から声を出して笑った


「だぁかぁらぁ、私はあんたの事も一通り調べてるって言ってんの。」


「それがなんだと言うんだ」


「結局あんたは能力ランクがCという中途半端な実力なくせに正義感だけ人一倍強いから周りから疎まれてんでしょ。ペアを組むんで教えてください♪って言ったら皆そうやって教えてくれたわ」


 そう、安藤は一見かわいくて皆に愛される様に見えるが裏の顔はここまで腐っているのだ。そしてそれにようやく気づいた葛西は一度軽く息を吐くと、ここで初めて安藤の方を見て呆れた口調で言った。


「もしお前が本当に能力の質(ランク)で戦場での優劣を考えているなら1ヶ月後には手足の一つや二つは無くなってるだろうな」


 葛西は言うだけ言うと部屋から出てどこかへ向かった。


「・・・まじむかつく」


 安藤は自分の中の怒号の感情を必死に押し殺し荷物を片付け始めた。嫌でもこれから一緒に暮らさないといけないと考えると安藤は言葉にできない絶望を感じた。

 

 安藤が荷物を片付け始めてから数時間後、空はすっかりオレンジ色になっており街灯やビルからの明かりで街は綺麗に彩られていて、ここが超能力研究機関の拠点ということを忘れてしまいそうだった。


「・・・お腹すいた」


 安藤は朝から何も食べていなかったため空腹が限界に来ていた。


「あぁ~コンビニにでも行くか~」


 監視官本部内にも食堂はあるのだが、一流のシェフを雇っているためお金が掛かるのだ。そして入社して間もない安藤にそんな大金支払う余裕などあるわけなかった。

 そして、安藤は様々なセキュリティーを抜けて外に出て近くのコンビニ(近くと言っても徒歩15分ぐらい)に足を運んだ。


「(セキュリティー万全なのはいいけど出入りが面倒なのがねぇ・・・)」


 そんなことを想像しながら弁当と飲料をかごに入れレジに向かっていたその時・・・


パンッ!


 甲高い銃声が店内に鳴り響いた。静寂が数十秒店内を包んだ後、店内が悲鳴で溢れ出口を向かって走る客だったがドアが開かずさらにパニックになったが、犯人の一言で一瞬にして動きが止まった。


「動くんじゃねえ!」


 そして犯人の右手の拳銃はレジにいるバイトに向いた


「レジの金を全部よこしな」


 犯人は左手に持っていた袋をレジの方に投げた。 嫌な静けさが店内を包みバイトの子は完全にビビってしまって上手くお金が入れれてないように見える。


「早くしろよ!撃ち殺すぞおらぁ!」


 どうやら短気のようだ。強盗はトリガーに手を掛け今にも撃ちそうな所だった。


「はぁ~い、そこまでぇ~!」


強盗の少し横から腑抜けた声がした。そう安藤だった。


「・・・は?」


強盗と店内にいた人たちは困惑したが、彼女が左手で突き出しているものを見て強盗は驚愕し店内にいた人たちは安堵に包まれた。彼女が突き出していたのは監視官(オーバーサイト)の証明書のようなものだった。


「なんで銀行なんかじゃなくてコンビニなんかを狙っちゃったのかはわからないけど、とりあえず事件なので逮捕しちゃいますね♪」


安藤はそう言うと証明書をしまって何か特別な行動をするわけでもなく手を下にしたまま無防備な姿を見せた。


「(・・・クソ!まさか監視官(オーバーサイト)がいるなんて。どうする!?たしか監視官(オーバーサイト)は怪物級の能力者だらけの組織・・・いや落ち着け。 見た感じあの嬢ちゃんは戦闘向きではない。恐らく能力値(ランク)C以下でも入れる情報部隊がハッタリかましてるに違いねえ)」


強盗の手はどんどん震えていた


「?、 大人しく捕まってくださるんですか?」


安藤が近づこうとした瞬間強盗が動いた


「うおおおおおおおおおおお」


パン!!


再び甲高い銃声が響いた。今度は威嚇射撃ではなく安藤を狙って


「・・・!?」


強盗は目の前の光景を疑った。銃弾は彼女の目の前で止まり銃弾の先はへこみ、まるで見えない壁が彼女を守っているみたいだった。


「念・・・動・・・力?」


「外れです♪」


そういうと強盗周辺の空気が爆発し、強盗が吹っ飛び、強盗は気絶した。


ここで解説すると、彼女の本当の能力は『性質変換(アブサード)』。物体の性質を自在に変更できる能力なのだが、簡単に言えば、ただのガラス瓶に水に溶けやすい性質を付与し水に溶かしたりなどと言った現実離れした事を実現してしまう能力なのだ。それで銃弾が止まったのは、安藤周辺の空気の性質を衝撃を受けると固まる性質にし空気の動きを固め壁にした。そして強盗の体が吹っ飛んだのは、強盗周辺の空気の性質を人の肌に触れると触れた空気の運動エネルギーが増加する性質を付与したためである。


「っとまあこんなもんかなぁ~」


安藤が安堵すると、店内で怯えていた客も落ち着き泣き出す人すらいた。

正直安藤にとってはどうでもいいので、強盗に手錠をかけると側に置いてたコンビニ弁当と飲料の入ったカゴを取ろうとして思い出した。


「(そういえば、自動ドアが閉まったってとこから察して情報操作系能力者かと思ったけど、それならなんでATMのような自分の能力を存分に発揮出来るもので犯行を起こさなかったんだろう・・・確かにこの街のATMのセキュリティーは能力値(ランク)B以下が手を出してどうにかなるわけでもないけど、それにしても非戦闘向きの能力で強盗だなんて・・・!!)」


そして彼女は客の大群の方に振り返った。すると、泣き崩れるものや、友達同士抱きつき合ってる者がいる中安藤の方をじっと見つめている青年がいた。そして目があって数秒後彼は安藤に向かって少し笑った。瞬間は安藤の本能は危険を知らせた。


「なに・・・」


全てを言い終わる前に彼女の周辺にあったスナック菓子や飲料水が一斉に吹っ飛び安藤目掛けて飛んできた。勿論安藤は周辺の空気の性質を『衝撃が加わったら固まる性質』を付与させていたため彼女に直撃はしなかったが店内の物全てが飛んでいたため彼を視認することは出来なかった。


「(くそっ・・・自動ドアが開かなかったのは情報操作系能力じゃなくて、念動力の壁を生成して、自動ドアの反応を鈍らせたのか。それに仲間がいたなんて・・・油断した)」


そんななか場はどんどん混乱していく。中には何かが直撃して流血して倒れてる客も見えた。


「(マズすぎる・・・これじゃあ動けない。しかもこれだけの数を同時にしかも複雑に動かすなんて、能力値(ランク)C以上・・・!)」


 戦況が硬直しているかのように見えた次の瞬間、動いた。


「・・・うっ!」


鈍い音がした。その音の正体は安藤の左肩に飲料水のペットボトルが高速でぶつかりめり込んだ音だった。ヒビが入ったのは間違いないだろう。


「やっぱり・・・もう私の防御壁(バリア)の正体に気づいちゃってるよね・・・」


そういうとポロポロとペットボトルが空気の防御壁(バリア)をくぐり抜けて飛んできた。どうやらスナック菓子は目眩まし用で主戦力(メイン)は飲料水のペットボトルのようだ。


「(・・・っく、私のこの防御壁(バリア)は衝撃を加えれば固まるという性質を利用しているだけ。つまり私の体ギリギリまでゆっくり近づけてギリギリで力を加えれば普通に当たる。でもそれだと速度は出ないから私にダメージは無いっていう読みだったんだけど・・・どうやら私の体ギリギリまで近づけてそれまでの道を念動力で補強して真空状態を作り出し一度引いてからぶつけることで威力を上げてるみたいね・・・能力値(ランク)B以上の能力者との手合わせは初めてだから少し嬉しい気もするけど、痛めつけられて私が劣勢なんてムカつくわ)」


必死で反撃の手を考えている安藤をよそに謎の念動力者は安藤に語りかけた


監視官(オーバーサイト)って聞いた時は驚いたけど、大したことないんだね。もっとすごい戦い想像したんだけどなぁ~」


 念動力者の声に緊張味は一切含まれておらず、戦場の中での声とは思えなかった。しかし念動力による猛攻は一切止まらなかった。


「いやあ、あいつも芋らないで()()()()()気絶なんてダサくならなかったのに」


「(・・・くそ、真面目にこのままだとやばい)」


完全に敵が優勢だった。


「ほら、早く反撃しないとペットボトルで串刺しになっちゃうよ~?」


風を切る音が聞こえるほどの速さで商品が飛び回っていた。ここで一切商品同士がぶつかっていないのが彼の能力の才能(ちから)を証明していた。だが次の瞬間その念動力者に焦りが現れた。


ウゥゥゥゥゥ


外を見ると、黒いバンがコンビニの前に停車していたのだ。その運転席真上には光が点滅するものがあり、側面には監視官(オーバーサイト)を象徴するマークがあった。そう、監視官(オーバーサイト)が駆けつけたのだった。


「っち」


念動力者は裏口から逃げようとそちらに向かって走り出した時だった。


ピカッ! 


まるで全方向からフラッシュをたかれたかのように錯覚する程の光が店内を包んだ。いや、正確には念動力者だけの目に光が集中したというべきだった。


「ぐわっ!!」


今まで店内を砂嵐のように待っていた商品がピタッと動きを止め地に落ちた。当の念動力者は目を押さえもがき苦しんでいた。


「なに・・・が・・・」


安藤からの視点では一瞬暗くなったこと以外いつもと変わらなかったため、なぜ念動力者がもがき苦しんでいるのか理解できなかったのである。

 困惑している安藤をよそに今度は雑誌コーナーの窓からパシュっと軽い音とともに緑色の光線が丈夫で定評の窓ガラスを溶かし、人が一人入れるぐらいまでの穴を広げた。そしてその穴から二人の監視官(オーバーサイト)が入ってきた。

 そして一人は安藤が知っている人物だった、葛西だった。


「あんた・・・」


 葛西は安藤の方に向きもせずもがき苦しんでる念動力者に麻酔のようなものを投与し、眠らせた後、店内の人達をもう一人の監視官(オーバーサイト)と一緒に手当したり要救助者に応急処置をしたりして、その行動はまさにプロそのものだった。

そして安藤はというと、その光景をただ漠然と見てるしか無かった。


「(私が軽率に判断したから・・・)」


安藤はただただ歯を食いしばってその光景を見て、念動力者の方を見た。


「・・・?」


そこで安藤はあることに気がついた。念動力者の側のペットボトルがカタカタと微妙に動いていたのだ。最初は起きて反撃するのを狙っているのかと思ったが、葛西が投与した麻酔は本部が支給しているもので、効果は絶対だし、なにより念動力者自体がピクリとも動かないところを見るに恐らく意識は無いのだろう。そしてこの状況に該当する症状を安藤は研修の時に習っていた。能力者が無意識下でも能力が勝手に発動する・・・もっと言えば能力者が意図しない形で能力が発動する現象


「能力の・・・暴走?」


安藤がポツリと言うと念動力者の暴走がピタッと止まった。



コンビニから少し離れた先に一台のタクシーが停まっていた。その中には女性が一人乗っていた。その不気味さから運転手に多大なる緊張感を与えていた。


「・・・もう少しの所だったのに」


運転手が自分に向けての言葉と勘違いし聞き直したが、その女「なんでもないですよ」と微笑みながら返し、タクシーを出発させるように命令した。

いやあ前回の投稿からだいぶ日があいてしまって時の流れは非情だなっと思う今日このごろです。

実はリアルが忙しいという体で失踪してましたテヘペロ

これから気が向いた時に書くのでのんびり気ままに見ていってくれると幸いです。それでは次回があったらまたお会いしましょう

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