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第四章の1ーユン教教団

第四章 トカゲの尻尾


ユン教教団

 かけるは、キーワイルの病院に運ばれた。すぐに左肩の手術を受けて弾丸が取り出された。幸いにも神経を傷つけておらず元通りに治るということだった。


 そしてかけるが入院して二十日が過ぎていた。

美樹達六人がお見舞いに来てくれていた。美樹達六人は大した怪我は無かったものの、事件から二日は泥の様に疲れて眠り、やがて体力を取り戻して元気になった。今までも何度かかけるの見舞いに来てくれていた。

「かける、どう調子は?」と美樹が言った。

「大分、いいよ、ほらもう動かしても痛くない」とかけるは左肩をぐるぐると回した。

「でもかけるも本当に事件に巻き込まれるよなぁ!てっきり元の世界に帰ったと思ったのになぁ」と俊一が言った。

「まぁ、それもかけるらしいと言うのかもな。トラブルメーカーだな、本当に」とホルヘが言うと、かけるは「ひどいなぁ!」と頭を掻いて照れて見せた。そんなかけるの仕草にふと笑いが起こった。

「でも皆は怪我もなくて良かったね」とかけるが言った。

「もうこの通りぴんぴんだよ!」とキムが腕に力こぶを作って見せた。

「キムの場合は、いつも元気じゃない」と加奈が言った。

「でも結局、ユーベルタンの手掛かりはその後も出てこないみたいだわ。あの後、キーワイルのデータベースでも見つからなかったわ」とキャサリンが言った。

「そうよね!コーネリア大統領に会ったけど、彼女も何の情報もないと言っていたわ!」と美樹が言った。

「でも、かけるの話では左足を撃たれたんだだろう?どこか病院で手術を受けたはずだよね。それなら病院を片っ端から調べれば分かるんじゃないの?」と加奈が幾分捜査に不服そうに言った。

「それが捕まらないところがユーベルタンのしぶとさね」と美樹が言った。

「本当にしぶとい奴だな。娘や息子は牢獄の中にいて、自分は左足怪我して、部下は死んだのにまだしぶとく生き残っている」と俊一が言った。

 皆少し、暗くなって俯いてしまった。まだユーベルタンが脅威になりうることが皆を暗くさせたのだ。


 かけるが話を変えた。

「ところでコーネリア大統領はどうだった?」

コーネリア大統領は忙しい中、かけるの見舞いに来てくれたらしいが、かけるは眠っていたため、そのまま帰ったということだった。

 「かなりショックだったと思うわ。死んでいたと思っていたお父様のコルシカ王が生きていて、ユーベルタンの偽装で衛星兵器と核兵器を使う悪魔の様な存在として現れて、次は兵器を破壊しようとする意志を持った人として現れて、テレビ中継されている間に撃たれてしまうなんてね。再会した時は既に冷たくなっていたんですもの!」と加奈が言った。

「でもコーネリア大統領は強いお方よ。会った時にはそんな悲しみを見せなかったわ。コルシカ王の遺体を引き取って埋葬してお墓を立てたそうよ」と美樹が言った。

「ゴースティンには改造しなかったのか?」と俊一が訊いた。

「コルシカ王は科学者として人間の形態を変えるのを好んでいなかった。ゴースティンの技術はコルシカ王がやり始めたのではなく、サイキス前大統領が不足する兵士を補充するために考え出したもの。既にこの技術は法で禁じられているのよ。ゴースティンにする訳ないわよ」とキャサリンが代わりに答えた。

「これで全て終わってくれればいいんだけどなぁ」とかけるが誰に言うでもなく呟く様に行った。

皆言葉が出なかった。


 皆が帰った後、グシュタフが見舞いに来てくれた。

グシュタフは、かけるが倒れた時に、かけるを病院に運んでくれた命の恩人だ。

「やぁ、かける!その後はどうだ?」

「なんだぁ、グシュタフか!もう大分よくなったよ!今回のことは本当にどうも有り難う。心から礼を言うよ」

「よせやい!おかげで、またがっぽりと報奨金を貰ったよ」とグシュタフやウィンクした。グシュタフはかけるのベッドの横に座り、真顔になって話し出した。

 「実は、今日来たのは他でもない。妙な噂を聞いたものでな!」と言って、グシュタフは体を乗り出した。

「ユーベルタンのことなんだがな、かけると戦って奴は逃げただろう」とグシュタフが言う事にかけるは頷いた。グシュタフはそのまま話を続けた。

「奴が逃げてから、人類国は国際指名手配を掛けて、大きな報奨金を掛けた。ところが奴の居場所すら誰にも判らない。奴は左足を負傷していたから、そんな奴の居場所は判りそうなものにも関わらずな」かけるは話に引き込まれ無意識に頷いていた。


 「ある賞金稼ぎが、俺にユーベルタンのことについて話してくれたんだ。かけるはユン教という宗教団体を知っているかい?」

かけるは首を横に振った。

「平和な時代から世紀末を予想して、一気に膨れ上がった宗教団体で、今や人類国にもロイド国にもゴルゲ国にも、そしてこのキーワイルの国にも支部がある。この宗教団体の教祖がメシストと言うらしいが、世紀末の救世主を気取っているらしいんだ」

「その救世主のメシストさんと、ユーベルタンにはどんな関係があるの?」

「さっき話した賞金稼ぎ野郎の話では、そのメシストの背後にユーベルタンがいるということなんだ」

「ええ!」かけるは驚きの声を上げた。ユーベルタンが宗教団体にまで手を出していることに驚いたのだ。

「その賞金稼ぎの野郎は、ルードルシュタインと言うんだが、何せ、奴は賞金稼ぎだから、賞金が掛かったユーベルタンを探して、そのユン教というのに入り込んでいるらしいが、なかなか相手も尻尾を出さないらしく、ユーベルタンを見かけることがほとんどないそうだがな」

「そのルードルシュタインと言う男は信用出来るのかい?」

「俺達盗賊と同じく、賞金稼ぎなんて、どいつもこいつも信用出来ねえだろう。信用出来る様な奴なんていねえよ。でもな、奴のは、話がどうも現実味を帯びててな」

かけるは俯いて少し考え込んでから、グシュタフに顔を向けて「そのルードルシュタインという男を、紹介してくれないかなぁ?詳しく話を聞きたいんだ!」と言った。

「そう来ると思ってたぜ!いつ退院出来るんだ?さすがに病院でミーティングのセッティングをしても、辛気臭いと言って奴は来ないだろうからな」

「全治一ヶ月と言っていたから、後一週間もあれば退院できるよ」とかけるは言った。グシュタフは指を数えてから不思議そうに言った。

「あれ!お前、入院してから二週間じゃなかったか?全治一ヶ月なら後二週間だろう?」

「医者ってのは、少し多めに言っておくもんだよ。それにそんな話を聞いて二週間も待っていられないだろう。もし退院が許されなかったら、病院を抜け出して行くから大丈夫だよ」

「大丈夫だって!大丈夫じゃないだろう!」

「大丈夫だよ!僕もグシュタフと付き合って、少しはタフになったから」とかけるはグシュタフにウィンクして見せた。

「こいつぅ!」とグシュタフは嬉しそうに笑いながら、かけるの頭にヘッドロックをかけた。

かけるが「痛い!痛いってばぁ!」と言ったので、グシュタフは手を解いた。

「まだ治ってないんだから頼むよ!グシュタフ!」とかけるは言った。


 グシュタフが帰ってから、かけるは一人で考え事をしていた。グシュタフの話は、まだ全部が本当が定かではないが、本当だとしたら考えられないでもない。

 キャサリンの話では宗教団体のことを言っていなかったから、キーワイルのデータベースにもないのだろう。それであれば、キーワイルのデータベースを元に人類国は動いていたはずだ。人類国は元よりロイド国もゴルゲ国も知る由もないのであろう。

 そのユン教と言う宗教団体であれば隠れ(みの)になる。宗教団体には取り締まりが及ばない点が多々あるから、身を隠すには持ってこいの団体かもしれない。

 しかも、全世界に支部が広がっているということだから、よほどのことがない限り、信者に(かくま)われて探し出すことが出来ない。

 「でも待てよ!」と、かけるは思わず声に出ていた。

信者は教祖のメシストのバックにユーベルタンがいるとは気付いていないはず。それなら、ユン教の教祖を含む少数の幹部しかユーベルタンのことは知らせないはず。

 そうでなければ、グシュタフの言っていた賞金稼ぎなどが沢山来るだろうから、ユーベルタンは命の心配をしないといけない。

 信者がユーベルタンの存在を知らないなら、どこでもユーベルタンを(かくま)えるはずがない。ユーベルタンを匿う場所は限られてくるはず。

 それにしても、ユーベルタンは感心するぐらい悪知恵が働く。世紀末を予測させ、実際に殺戮兵器を使って世紀末の不安を()きつけることで信頼を得ている。

 さらに自分が逃げて身を隠せる様に宗教団体が動く。このまま放ってはおけない。何をしでかすか予想すら出来ない。


 かけるはグシュタフにユーベルタンのことを聞いたことを誰にも話さずにいた。まだ噂の段階で本当かどうか判らないのに騒ぎ立てる訳にいかない。

 だが、胸はそわそわして病院で大人しく寝ている訳に行かなかった。かけるは医師に早く退院させてくれるように頼んだが、医師は首を横に振るだけだった。

 そうしている内に約束の晩が来た。時間と場所はグシュタフが設定して、かけるの携帯電話に電話をしてくれたので知っている。

 夜の八時、かけるはパジャマの上に自分の普段着を着た。病院に運ばれる時に着ていた自分の普段着と靴がないと落ち着かないからとせがんで、自分の病室に置いてあったのだ。

 この時間では面会客もいるため、面会客と思われて誰もかけるのことを気にも止めなかった。面会者入り口の夜間玄関には守衛さんがいたが、他の面会客が出る時に紛れて外に出た。

 「おい!君、ちょっと待ちたまえ!」と守衛が追いかけてきたが、かけるは瞬間移動を使って病院の塀の外に出た。そして、グシュタフが指定した繁華街に向かって歩いた。

 三十分程歩いて、グシュタフが言っていた店が見つかり、かけるは中に入って行った。かけるが店に入ると、バーの奥の席でグシュタフが手を上げた。


 踊り子が中央のステージでヌードでストリップショーを踊っている。かけるには刺激的だった。ピンクや赤のネオンが客席を照らし、様々な色のスポットライトが踊り子を(なまめ)かしく照らし出している。

 グシュタフとルードルシュタインという賞金稼ぎは先に来ていた。かけるを見てルードルシュタインはグシュタフに向かって言った。

「おいおい!こんな少年かい?」

「ああ、少年だが、こいつはなかなか強いぞ!特殊な能力を持っているんでなぁ!」とグシュタフが言った。

「冗談じゃねえぞ!幾ら能力があろうとこんなガキと話なんか出来るか!俺は帰らせてもらうぞ!」とルードルシュタインは席を立とうとして、腰を浮かせたが何かの力で押し返される様に再び椅子に座った。

 この頃になると、かけるの能力は数々の実践でパワーアップしていたのだ。念力をルードルシュタインに使い再び座らせたのだ。

 ルードルシュタインは暫く口を開けてかけるを見ていたが口を閉じて「解ったぜ!何が聞きたいんだ?」とかけるに言った。

 「もちろん、ユーベルタンのことだよ!あんたは何故、ユーベルタンがユン教という宗教団体にいると思うんだい?見たのかい?」とかけるは訊いた。

「見る訳ねえ!奴はそう簡単に出てきやしねぇ!だが、俺のダチでずっと前からユン教にはまっている奴がいてな。まぁ、ダチって言っても奴は賞金稼ぎじゃないがな。そいつが、ユーベルタンが逃げた日、ヘリコプターで左足を負傷して引き()ったユーベルタンを見たって言うんだ。そいつはかなりの金額を教団に納めたらしく本部の偉い地位にいてな」

「本部ってどこにあるんだい?」とかけるが言った。

「本部はこのキーワイルの町外れにあるよ!元は戦闘エリアだけどな」

 ありうることだった。ユーベルタンの殺戮兵器での脅しのせいで、ぴりぴりとしていてどの国もレーダーで監視の目を強めていた時だ。そんな時に見つからずに遠くまで飛べるはずがない。

「キーワイルにはユン教の支部もあるんじゃないのかい?」とかけるがグシュタフに聞いたことを訊いた。

「キーワイル支部は繁華街の方にある。本部は元戦闘エリアの中さ」とルードルシュタインが当然という顔で答えた。

 「ユン教のことについて少し訊きたいんだけど、世紀末を予想することで信者を集めたなら、平和の時代に向かっていく今なら、信者の数は減っているんじゃないのかい?」

「そうじゃねえよ!奴らは洗脳されて、教団がどこかに狙われていると思わされているんだ。仮想敵国がある以上、信者は減らないよ!、それどころか、殺戮兵器が無力化されたニュースを見ても、またいつ世紀末に襲われる不安があって、信者の数は依然として増え続けているということだぜ」

 人間の不安というものは面白いものである。そういった世紀末の可能性が未来に渡って残っている以上、自分の中でどんどん不安を増幅してしまうものだ。

 「ルードルシュタインさん、その本部に僕達を案内してくれないか!」とかけるは言った。

「僕達って?グシュタフとお前か?」

「いや、違う!グシュタフは行かないよ。僕の仲間さ!僕を入れて七人をそのユン教本部の場所まで案内してくれ」と言った。

 ルードルシュタインはグシュタフを見て、再びかけるに顔を戻した。グシュタフは黙って腕を組み目を(つむ)っている。

「まぁ、いいだろう!だが一つ条件がある」

「条件?」

「ユーベルタンは俺が以前から追っているターゲットだ。お前らにくれてやる訳にいかねぇ!そこでお前達を連れて行ってもいいが、ユーベルタンを捉えて賞金は俺がもらう。俺の邪魔はしないでくれ」

「それは別に構わない。賞金はあなたが貰えばいい。だが僕達もユーベルタンを逃す訳に行かない。この先、何をしでかすか判らないからね。また世界の脅威となりかねない。ユーベルタンを捕まえることに関しては、僕らも関与させてもらう」とかけるは、ルードルシュタインの顔を真っ向から見据えた。

ルードルシュタインはかけるを睨みつけた。暫し考えてから言った。

「……まぁ、いいだろう。よし、交渉成立だ!いつ出発する?三日後はどうだ?」

 「いいよ!三日後の何時?」

「三日後の夜の七時からユン教のミサがある。それに出席するから、六時でいいだろう。ところで、お前達はユン教の衣装を持っているのか?」

「衣装?何も持っていない。後で払うから、必要な物は僕達の分も七つ用意しておいてくれないか?」

「まぁ、いいだろう!お前達がすぐに見つかって、俺の賞金がふいになってしまうとまずいからな!」

「そんなへまはしないつもりだけどお願いするよ!」

かけるとルードルシュタインは握手して別れた。グシュタフに礼を言ってかけるは病院に戻った。

 途中で携帯から美樹に電話した。明日、ユーベルタンのことで話したいから、皆で病院に来てもらう様に頼んだ。


 病院に戻ったかけるではあったが、面会の時間は終わっているが、救急病院なので救急受付が開いている。かけるは何食わぬ顔をして、救急受け付けから中に入りトイレに入って、そこで瞬間移動を使った。建物の外から中に入るより、建物の中から中に瞬間移動する方が疲れないですむ。

 かけるが病院を抜け出して、看護師がたまたま通りかかって、かけるがいないことを知ってその看護師は看護師達を連れて戻って来た。かけるはそんなことは露知らずに病室に戻り、普段着を脱いでパジャマになってベッドに入った。

 「本当ですってばー!本当にいなくなっちゃったんですよぉ!」言って看護師が看護師達を連れてかけるの病室に入って来た。かけるが寝ているのを見ると驚いて飛び上がった。

「あなた、いつ戻って来たの?」

「僕、ずっといましたよ!」

「そんな馬鹿な!さっきいなかったでしょう!」

「いや、ずっといましたよ!」と、かけるはあくまで(しら)を切った。

「なんですか!勘違いして勝手に大騒ぎして!」と看護師長らしい中年の女性が、その若い女性の看護師を叱りながら廊下を歩いて去って行った。かけるはその看護師さんに悪いとは思った。心の中で「ごめんなさい」と謝った。


 次の日、皆が集まって来た所でルードルシュタインの話を皆にすることになった。皆はかけるの話を黙って聞いていた。口を開いたのはキャサリンだった。

「気付かなかったわね、宗教団体とは考えたものね。データとしてないから、キーワイルの警察もノーマークだってことね」

「でも本当なのか?そのルードルシュタインとかいう男は信用出来るのか?」と俊一が訊いた。

「判らない。彼も友達から聞いただけだ。話が本当かどうかも定かではない。だが、見過ごす訳にはいかないだろう?」とかけるが答えた。

「そうね、あの憎らしいユーベルタンのことだもの。何をしでかすか判らないわね」と加奈が言った。

「俺は行く!今度こそユーベルタンを叩いて終わりにしてやるぜ」とホルヘが言った。

「そうね、かけるを一人にしておくと結局、また事件に巻き込まれるものね。それなら最初から関わっていた方がいいわ」と美樹が言った。

かけるは美樹の顔を見て「それはないだろう?」と言った。

美樹の言葉に、皆頷いた。


 「でも、かける!お前、退院出来るのか?」と俊一が訊いた。

「そこなんだけど、以前医師に頼んだけどあっさり断られた。そこで、病院を抜け出して行く。手術から入院からお金を支払わないといけないけど、今言っても精算してくれないから、帰ってきてから、お金を払えばいいだろう」とかけるは小さな声で言った。

「あんたねぇ!」とかけるは美樹を始め、皆から冷たい視線を浴びせられた。

「左腕は大丈夫なんだ!ほら、この通り」とかけるは左肩を回して見せた。

「誰もあんたの左腕を心配しているんじゃないわよ!あんたが病院への支払いをしないで逃げるんじゃないかと心配しているのよ。下手したら病院から訴えられるわよ!無賃入院だってね!」と美樹が言った。

「そん時はそん時だよ。刑務所に入れられたら、保釈金がいるから、その時はお金を貸してくれ!」とかけるはおどけて言った。

「瞬間移動で脱獄すればいいじゃない」と加奈が言った。

「そしたら、罪を重ねることになるじゃないか」とかけるが言った。

「その時は、罪人として、かけるだけこの世界に置いていけばいいわ」と美樹が冷たく言った。

「かける、病院を抜けるのは一人で出来るの?」とキャサリンが言った。

「大丈夫だ。この前も看護師一人に気付かれたみたいだけど、誤魔化したから」

「判ったわ、二日後に病院前に集まればいいのね」とキャサリンは言った。

 「いや、病院前は止めよう。見つかる可能性が高い」と言って、かけるは待ち合わせ場所を指定した。

 かけるは、あるストリップショーがあるバーの近くを指定した。さすがにそのストリップショーのバーの中で女の子を連れて待ち合わせる訳に行かない。待ち合わせ場所だけ言うと、皆了解してかけるの病室を出て行った。

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