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第三章の3ーユーベルタンの企み

第三章 ユーベルタンの企み


ユーベルタンの企み!

 コルシカ王とかけるは美樹達が寝ていた部屋に来ていた。美樹、加奈、キャサリン、キム、ホルヘ、そして俊一も起きてきて一つの部屋に集まっていた。かけるは皆が集まってから今までのことを一通り手短に説明した上で、話を切り出した。

「今やらないといけないのは、コルシカ王をコーネリア大統領の元に運ぶこと、衛星兵器の無力化、核兵器の無力化が最優先の課題だ!その後にカーライルとユーベルタンの逮捕させないといけない」とかけるが言った。

「まじかよ?殺戮兵器を破壊しろ!ってのか?」と俊一は言った。

「いや、破壊じゃなくて無力化よ。破壊と無力化は全く違うわ」と加奈が言った。

「それより時間がないわ!ユーベルタンがかけるとコルシカ王がいないのに気付くのが朝七時でしょう!もう四時二十分を廻っているわ!」とキャサリンが言った。

「そうだ!早くしないと」とキムが言った。

「でもよぉ!衛星兵器と核兵器の無力化なんてどうすればいいんだよ?」とホルヘが言った。

 「それは私に任せてくれ!」とコルシカ王が言った。

「衛星兵器も核兵器も私が研究していたものだ。無力化するプログラムも考えておる。私がユーベルタンに幽閉される前に、作りかけのプログラムを、私と共に研究をしていた助手に完成させる様に申し付けてあった。その助手が衛星兵器を自爆させるプログラムと、核兵器のミサイル発射が作動しない様にして、全ての命令を拒否するプログラムを組んでいるはずじゃ!」

コルシカ王の言葉に皆は顔を見合わせた。

「それで、その助手はどこにいるんですか?」とかけるが訊いた。

「キーワイル国の中じゃ!」

「場所は分かりますか?」

「もちろんじゃ!」

「すぐに行きましょう!」

 出発の準備をして、皆がホテルを出たのは、既に四時四十五分を過ぎていた。


 かける達七人とコルシカ王は、キーワイルの繁華街まで行ってタクシーを拾った。タクシーに乗ってからコルシカ王の覚えていた住所までは、同じキーワイル国にあると言ってもかなり掛かる。

 バックミラーをチラチラ見ていたタクシーの運転手がコルシカ王とかける達をどこかで見た人に似てるとずっと見ていた。そんなタクシー運転手に気付いたキャサリンが「運転手さん、後ろばっかり見てないでもっと急いで!」と発破(はっぱ)を掛けた。

 タクシーがコルシカ王の助手をしていたソフィーさんの家の住所に着いたのは五時半を廻っていた。ところがコルシカ王が住んでいた住所に住んでいるのはソフィーではなかった。

 管理人を叩き起こして訊いたところ、コルシカ王の助手をしていたソフィーは、コルシカ王が幽閉された後、結婚して引越ししていたのだ。管理人が新住所を覚えていたので、そのままタクシーに乗り込んで、その管理人が覚えていた住所に行ってもらった。タクシー運転手が嫌そうな顔をした。

 実は、ソフィーが結婚して新居を構えたのは、美樹達が宿泊していたホテルの近くだったのだ。タクシー運転手としては運賃を貰えるからいいが、からかわれている様に感じたのだ。何せ往復しただけなのだからだ。タクシーが、結婚したソフィーの新住所に辿り着いたのは、六時二十五分を廻っていた。


 ソフィーはプログラムをとっくの昔に完成させて、誰にも言わず取っておいてあった。コルシカ王が死んで、和平が成立されて、人類軍の衛星軌道上に打ち上げられていた衛星兵器の破壊と核兵器の解体、さらに製造段階にあった兵器は全て人類国の責任としてコーネリア大統領が解体していたので、ソフィーが無力化するプログラムを持っていても意味を為さないものと思っていた。

 それでもプログラムを残していたのは、ソフィーが捨てるに捨てられなかったためである。それとプログラムの存在自体を忘れていた。今となってはソフィーがそのプログラムを捨てていなかったことに感謝しなければならなかった。

 ソフィーが、DVDに核ミサイルの無力化プログラムと衛星打ち上げ阻止プログラムを別々に焼いて渡してくれた時には、六時四十五分を過ぎていた。

 プログラムを手に入れても、どこでどうやってプログラムを走らせたらいいか分からない。

「キャサリン、どこかのコンピューターから、ユーベルタンが持っているコンピューターにアクセスしてプログラムを仕掛けられないものかなぁ?」とかけるが訊いた。

「それは無理じゃ!ユーベルタンのコンピューターは独立しているはずで、他からのネットワークで繋がるものではない!」と答えたのはコルシカ王だった。

「そうね、ユーベルタンが所持するコンピュータならアクセス出来るでしょうけど、いずれにしても他からはアクセス出来ないわ!」とキャサリンもコルシカ王の言葉に同意した。

「それじゃぁ、ユーベルタンの屋敷に行くのかぁ?」と訊いたのは俊一だ。いかにも気乗りしないという様な感じだ。

「そうじゃ!敵地に乗り込まないと始まらない!」と言ったのはコルシカ王だ。

「それではコルシカ王、僕達が潜入します。あなたをコーネリア大統領の元までお送りしますよ」とかけるは言った。

「いや、私がつまらぬ意地に(こだわ)っていたばかりに、大量殺戮兵器を生み出してしまった。せっかくコーネリアが大統領となって和平を実現させたのに、それを壊す訳にはいかない。私が()いた種だ、私が刈り取らなければならない!」

「しかし……」とかけるが言いかけたが、コルシカ王は(がん)として受け付けなかった。


 とにかく言い争っている時間はない。ユーベルタンの屋敷は有名らしく、ソフィーも知っていたので、ソフィーに屋敷の近くまで車で運んでもらった。近付き過ぎると気付かれてしまうので、屋敷とはかなり距離を置いた場所で車を降りた。

 かける達とコルシカ王は、ユーベルタンの屋敷の中が見えるビルの屋上に上がった。

 屋敷からかなり遠く、ユーベルタンや手下に見つかるとは思えなかったが、俊一と加奈はダン、クリスティーナ、ザルドーを見張った時に使った、倍率スコープと集音装置を使って見張っていた。サイボーグだったダン達の様に遠くまで見え、遠くの音まで拾う様な奴らはいないので、あの時よりも屋敷に近く、そのおかげで俊一が中を見透かすことも、加奈が中の音を拾うことも容易(たやす)かった。


 そうして俊一と加奈が、ユーベルタンを監視し出した時には七時丁度のことだった。

 俊一とは言え、地下までは透視出来ない。七時を廻って暫くすると、ユーベルタンの部屋にけたたましくノックする音が聞こえた。そして、手下が慌てた顔で部屋に入って来た。

「大変です!奴らが、コルシカ王とあの少年が、地下牢から脱獄しました!」と手下が叫んで報告した。

「なーにぃ!幾らあの少年とは言え、そんなことが出来るはずがない!何かの間違いじゃないのか?」とユーベルタンが落ち着いて訊いた。

「地下牢のベッドに隠されて穴が空いていました。何かで長年かけて空けたと思われる穴です。コルシカ王が空けた穴であると思われます」と手下は言った。

「なんだと!あのぼけじじいがそんなこと出来るわけ……、まさか狂っていた振りをしていたのか?舐めた真似をしてくれおって!」とユーベルタンは言って、みるみる内にユーベルタンの顔は真っ赤な鬼の形相になった。

 「探せ!草の根分けても探し出せ!」とユーベルタンは手下に命令した。手下が部屋を出てからも、ユーベルタンは怒り()めやらぬ表情で部屋の中を右往左往していたが「奴らめ!目にものを見せてやる!」と独り言を言うと、先程とは違う手下を呼び寄せて言った。

「衛星兵器をロケットに搭載しろ!そしてロケット打ち上げ準備にかかれ!同時に核弾頭をつけないで通常弾頭を搭載してミサイル発射の準備だ!」とユーベルタンは命令した。


 加奈が聞こえた内容をそのまま、皆に伝えると皆の顔面は緊張に引きつった表情になった。

「どうするよ?このままじゃ、ユーベルタンの奴は本気でミサイルも、衛星兵器を搭載したロケットも打ち上げちまうぜ!」とホルヘが言った。

「これじゃぁ、プログラムを走らせる隙もないわね」と加奈が言った。

「でも核弾頭を搭載しないミサイルと言っていたのなら、世界を滅ぼすことが目的ではないわね。どこに発射するのかしら?」と美樹が言った。

「そりゃぁ、コーネリア大統領を殺すためじゃないの!」と俊一が言った。

「おそらく、ゴルゲ国とロイド国ね!ミサイルの軌道と軍事探査衛星の画像を調べれば、どこから発射されたか分かる。戦闘エリアの元は人類国管轄エリアから発射されたミサイルであれば、ゴルゲ国もロイド国も、人類国から発射されたものと思うわ!」

「ユーベルタンの仕業であることがばれたとしても、和平条約の中に、衛星兵器と核兵器に関しては所持せず開発せず他国を脅かすことがない様にと定めた条文に反する。人類国がユーベルタンを捕らえない限り、下手したら再び戦争が起こるわ!」とキャサリンが言った。

「それじゃぁ、どうしたらいいんだ?」とキムが叫んだ。


 「私が行こう!」とコルシカ王が低いが強い意志の(こも)っている声で言った。皆がコルシカ王の方を見た。

「私が脱獄したことによって、ユーベルタンは怒りからミサイル発射しようとしている。これは奴にとってはゲームにすぎない。私が戻ればゲームを続けようとするだろう!ミサイルを撃ってしまえばゲームの終わりは近くなる。奴はもっとゲームを楽しみたいに違いない。私が行こう!」

「そんな!コルシカ王一人が戻っても駄目です。僕も戻らないと、ユーベルタンは僕達に対して憎しみを抱いています。僕達を苦しめることも奴のゲームのシナリオです。僕がコーネリア大統領を暗殺することを引き受けたと言えば、時間が稼げるかもしれません」とかけるが言った。

「そんなの危険だわ!脱獄した者が、のこのこ帰ってきたら何をするか分かったものじゃないわ!」と美樹が言った。

「そうよ!脱獄した者が帰ってくるなんて、何か企みを持っていると思われるに決まっているわ!」と加奈が言った。

「最悪のシナリオは、コルシカ王を人質に取られて、かけるに言うことを聞かせて、コーネリア大統領を暗殺に行かせ、ミサイルをロイド国とゴルゲ国に打ち込むことね!」とキャサリンが言った。

「それなら、かけるがコーネリアを暗殺するまで、ミサイル発射の時間を遅らすことが出来るんじゃないか?」とキムが言った。

「でも、かけるが、コーネリアを暗殺に大統領官邸に入った時に、ミサイル攻撃する可能性もあるんじゃないの?なんてったって二人を憎んでいるから」とホルヘが言った。

「いや、ユーベルタンが憎んでいるのは、僕だけでなく僕達だ。僕がコーネリア大統領を暗殺に行けば、君達が護衛に着くだろう。そうして僕達仲間同士が戦うことをゲームとして楽しみたいんだと思う」とかけるが言った。

「うげ!悪趣味ね!」と加奈が言った。


 「ユーベルタンは娘のアイラとユリサが経営していた会社以外にも数多くの軍需工業の会社の株を持っているわ。和平によって下火となっていても、戦争になれば息を吹き返すことが出来る。彼が利益を優先させるとすれば、かけるがコーネリアを暗殺しようがしまいが、ミサイルを発射して戦争の火種を作るはずだわ!」とキャサリンが言った。

「いっそのこと、コーネリア大統領に知らせて、人類軍からミサイルでこのユーベルタンの屋敷を爆破してもらえばいいんじゃないの?」と俊一が言った。

「それがいいよ!屋敷の中に核弾頭持っている訳ないから、屋敷が吹っ飛んでも爆発しないだろうよ」とホルヘが言った。

「それは駄目じゃ!ユーベルタンはそういう時のために屋敷が爆破されたりした時は、それを合図に核弾頭つきのミサイルが発射される様な仕組みを作っておきかねない。発射スイッチはこの屋敷だけでなく、発射台の方にもあるはずじゃからな」とコルシカ王が言った。

「そうなると、屋敷と発射台の方と同時に叩かないといけないってことですか?」とかけるが訊いた。

「そうなるな!」とコルシカ王は言った。

「でもどこに発射台はあるんですか?」とかけるが訊いた。

「それは分からんよ!」とコルシカ王は言って目を閉じた。


 とにかく時間稼ぎしないといけなかった。屋敷の中を見通せる俊一ですらミサイルやロケットの発射をコントロールするコンピューター室がどこにあるのか分からなかったのだ。

 かけるはふと思い出して、懐から小さな笛を取り出して吹いた。かけるがいつぞや、カリーナを呼び出す時に使っていた笛だ。

 カリーナに思いが届くかどうかは疑問だった。キーワイルの街から人類国まで、海を渡る分だけ距離が遠くて届かない可能性があったからだ。

 もしかするとカリーナはロイド国にいるおばあさんの下に帰っているかもしれない。それでもかけるは笛を吹き続けた。二十分程すると「かける!久しぶりねぇ」と声がした。既に太陽が出ているのでカリーナの姿は見えない。

「ああ、聞こえたんだぁ!」とかけるは思考でカリーナに伝えた。

「丁度、キーワイルに来ていたのよ!運がいいわね、かける!帰ったんじゃなかったの?」とカリーナは言ってから、向きを変えて「……コッコッコルシカ王!」と叫んだ。

 コルシカ王に気付いたのだ。死んでいたと思われていただけに驚きも大きかったのだ。かけるはカリーナに今までの経緯を手短に説明して、一緒に来てくれる様に話した


 かけるとコルシカ王とカリーナはユーベルタンの屋敷の近くを小走りに走っていた。もう太陽は上っているのでカリーナの姿は見えない。道に迷って屋敷からそう遠くない所を右往左往している様に振舞ったのだ。

 ユーベルタンの手下の黒い服に身を包み黒いサングラスをしている手下の姿を見つけた。コルシカ王とかけるは逃げた。

 ドシュッ、ドシュッと音を消した銃の音が聞こえたと思ったら、かけるとコルシカ王はその場に倒れてしまった。コルシカ王は「しまった!麻酔弾を使われた」と言ったのを最後に眠りに落ちた。

 かけるとコルシカ王が撃たれるのを美樹達は見ていた。銃で撃たれたと思ったが、衛兵は倒れたかける達とコルシカ王を運んで行ったので麻酔弾だと分かった。銃弾で殺していたなら死体を始末しないで、そのままにしておくはずだ。

 かけるとコルシカ王が、捕まることは想定していたが、麻酔銃を使われたのは想定外の出来事だ。起きるまでに時間が掛かってしまい、かけるとコルシカ王が動けないばかりか、ユーベルタンの注意を惹き付けることも出来ない。

でも今は動けない、見守るしかなかった。


 かけるが目を覚ますと、かけるは手錠と足かせを付けられ、柱に繋がれていた。同様にもう一つの柱にコルシカ王が繋がれていた。どのくらい眠っていたのだろう?かけるは気になって時計を探した。柱時計の針は十一時を指していた。四時間も眠ってしまっていた。


 その時、ドアが開いて見覚えのある顔が入って来た。カーライルの姿だった。カーライルは手下に持って来させた水の入ったバケツを受け取り、コルシカ王の顔に水をバシャとかけた。

 かけるは起きていたがコルシカ王はまだ眠っていたのだ。コルシカ王は頭をブルブルと振って水気を払った。

 「いやぁ、これで二人ともお目覚めかね」とカーライルは言った。

「元国王に何てことを!」とかけるが嘆かわしそうに言った。

「あなた達は随分舐めた真似をしてくれたねぇ!良くしてあげた人の恩を仇で返す様な真似をしてくれて大変残念だよ」

「ふん、カーライルか!おまえなどに言われたくないわ」とコルシカ王が言った。

ビシッと激しい音の後、「うわぁ!」とコルシカ王の苦痛の声が上がった。カーライルは右手にムチを持っていて、そのムチでコルシカ王を叩いたのだ。

「なんてことをするんだ!」とかけるが怒鳴った。

ビシッとムチが(しな)ってかけるの体を叩いた。

「うぁぁ!」とかけるの胸に激痛が走った。

 「あなたはもはや国王でも何でもない。ただの老人だ。ユーベルタン様から、お前らに関する処罰は任されている。長生きしたかったら、俺に従っていることだな!」とカーライルはさも楽しそうに言った。

 カーライルの言葉が終わるか終わらないかの内に再びドアが開いた。すっかり落ち着きを取り戻したユーベルタンが部屋の中に入って来た。

「やぁ!おはよう!気分はいかがかな?」とユーベルタンはご満悦に言った。

「言い訳なかろうが!」とコルシカ王が言うと、すかさずカーライルのムチが振り回された。

「うぉぉ!」とコルシカ王は言って(こうべ)を垂れた。

かけるが「やめろ!」と言うと、即座にムチがかけるの体で(しな)った。全くカーライルは容赦しなかった。

「うぐっ」とかけるは言って頭を垂れた。

 「かける君、君には期待していたのに大変残念だよ」とユーベルタンはかけるの方を向いて言った。ゲームを楽しんでいる様なにやけた顔をしていた。かけるは再び顔を上げてユーベルタンを真正面から見て言った。

「せっかく返事をしようと戻って来たのになぁ」

「ほぅ!返事ですか?」

「ああ、昨日あんたに頼まれたコーネリア大統領暗殺の件だ」

「ああ、あれのことですか!もう結構です。君の言う事は信用出来ませんからね」

「どういうことだ?僕以外の誰かが暗殺に行くのか?」かけるは、ユーベルタンの言葉に慌てた。

「いや、暗殺はもう止めましたよ。そんな野蛮なこと、私には向いていませんからねぇ。そうだ!あなた達にもいいものを見せてあげましょう!丁度、準備が出来た所です」とユーベルタンは言うと、かけるとコルシカ王の前に白い大きなスクリーンが降りてきた。


 「あなた方に美しい最高のショーを特等席で見せて上げますよ」

ユーベルタンがリモコンのスイッチを押すと、白いスクリーンにロケットが一基映し出された画像が出た。

「じいさん、あんたが研究していた衛星兵器が搭載されたロケットです。もうそろそろ発射ですよ!楽しみでしょう」と言ってユーベルタンは、コルシカ王の顔を見てにやりと笑った。ロケットは既に秒読みに入っている。

「止めろぉ!」とコルシカ王とかけるは叫んだが、秒読みは無情に進んで行った。

50、40、30、20、10、9、8、7、6、5、4、3、2、シューと激しく白い煙を吐き出してロケットは上にもの凄い勢いで上って行った。

「何てことを!」とコルシカ王の言葉には嘆きと落胆が含まれていた。

 「落胆するのはまだ早いですよ!面白いのはこれからですよ」とユーベルタンは言ってリモコンで画像を切り替えた。白いスクリーンに映し出されたのは細身のミサイルが水平より45度くらいの角度で数基映し出された。

「残念ながら核弾頭は搭載していませんよ。通常の爆弾を搭載しています」

「やめろぉ、やめてくれ!もう、やめてくれぇ」と叫ぶコルシカ王の声は(かす)れて涙声になっていた。

「見ていて下さい!最高のショーを始めますよ!」とユーベルタンは言うと「発射!」ともう一つのリモコンのスイッチを押した。ミサイルはシュッ、シュッと次々に放物線を描いて発射されていった。

 「やめろぉー!」と叫ぶかけるの声は長く続いて次第に(かす)れて聞き取れなくなった。

「ふっふ、かける君!こうならないように君にチャンスを与えたのに、君が脱獄して私を裏切ったからだよ。よく見ておきたまえ。君のせいでどうなるかを。ははははは」とユーベルタンは高笑いをして体を反らせた。


 カリーナは、かけるとコルシカ王が麻酔銃で撃たれて運ばれる時付いて行った。カリーナは見えないのでユーベルタンの手下にも見つからない。

 そうしてかけるとコルシカ王が眠って手錠と足かせに繋がれている時に、かけるから言われていた通り、屋敷の部屋を隅々まで浮遊して衛星兵器やロケットやミサイルや核爆弾の制御ルームを見つけるために(しらみ)(つぶ)しに部屋を駆け回っていた。

 ソフィーが作成した殺戮兵器を無力化するプログラムが入ったDVDはカリーナが持っていた。かけるやコルシカ王が持っていれば身体チェックで見つかるのが分かりきっていたからだ。

 だがDVDを持ったままカリーナは部屋に入れないので、カリーナはDVDを地下牢に隠して部屋を一つ一つ入室して見て廻っていた。カリーナには部屋の外から透視する俊一の能力はなかったのだ。

 DVDは地下牢に隠す様にかけるから言われていた。かけるとコルシカ王が、脱獄した地下牢にすぐに人が立ち入るとは思えなかったからだ。

 カリーナが探し回っても、なかなか制御室を見つけることが出来なかった。ユーベルタンの屋敷は地下一階の地上に三階ある大邸宅だ。

 地下は地下牢がある他は、屋敷内の電源や機械室などになっていて、一階は広いホールと台所や食堂や、台所で働くシェフや召使いの住む部屋がある。

 二階と書斎や応接室があったりで、三階はユーベルタンの寝室などがある。かけるとコルシカ王が繋がれている部屋は二階にあった。

 不思議なことに、」カリーナがどの部屋を探してもコンピューター制御室は見つからなかった。

 ユーベルタンがコンピューターのメンテナンスを行っているわけがないから、誰かが()り行っている。その人達が屋敷を出入りする場所がないのだ。カリーナは地下一階から地上二階まで全て見たが見つけられなかった。


 かけるは縛られながら思考をカリーナに読み取ってもらい、カリーナから思考で返してもらってテレパシー通信していた。

「カリーナ、まだ見つからないのか?」かけるは目を覚ました時に訊いた。

「まだよ、どこを探してもないのよ!」

かけるはユーベルタンが衛生を積んだロケット発射、ミサイル発射する度に訊いていた。

「カリーナ、頼む!早くしてくれ!」かけるの心は焦燥感に引き裂かれそうだった。

「そんなこと言ったってないのよ!」カリーナも言われるまでもなく焦っていた。

 カリーナがもう一度地下一階に下りていった時、何もないはずの地下廊下の壁の向こうから声が聞こえた。カリーナは声のした壁をすり抜けた。カリーナが、壁をすり抜けた向こうには階段が数段下に伸びており、大広間に沢山の白い実験服を着た研究員と思われる人達がウロウロとしていた。

 「ビンゴ!」カリーナは気付かれない様に指を鳴らした。とうとうロケットやミサイルのリモート操作室を見つけた。屋敷には表から判らない地下二階があったのだ。


 かけるがカリーナから地下二階に操作室があったと報告受けた時、ミサイルの最初の一発から順次着弾していた。

 かけるとコルシカ王が見ているスクリーンは燃え盛る森が映された。最初に狙われたのはゴルゲ国の様だった。

 次はロイドの町に着弾した。キャサリンの言う通りだった。ユーベルタンは戦争を起こさせるつもりだ。森や家々が燃え盛る炎を見ながら、かけるは自分の無力さを感じていた。

 突然の爆発に獣人やサイボーグは右往左往していた。体に火が燃え移っている者もいた。

 かけるは知っていながら止めることが出来なかった。せっかくの能力がありながら防ぐことが出来なかったのだ。かけるは怒りに歯軋(ぎし)りしていたが、やがて無念さと役に立てなかった自分に(いきどお)りを感じて項垂(うなだ)れた。

 かけるが落ち込む姿は、ユーベルタンを喜ばすだけと思っても挫折感に胸がはちきれそうだった。スクリーンには次々とミサイルが着弾する様子が映し出されている。

「もう止めろ!止めてくれ!」かけるもコルシカ王と同じくいつしか涙が溢れていた。かけるもコルシカ王もスクリーンを見ていられず、手が繋がれているので涙を拭うことも出来ずにいた。

「おやおや、よく見て下さい!せっかくのショーですから」と言って手下に何か命令した。

ユーベルタンの手下達が、かけるとコルシカ王の顔を上げさせてスクリーンを無理矢理見させた。

 燃え盛る炎と、泣き叫ぶ姿は、例え獣人であっても、サイボーグであっても見ていられなかった。目をそらそうとするとユーベルタンの命令を受けた手下が顔をスクリーンの方に戻した。

「ははははは、コルシカ王あなたが核爆弾を搭載するはずだったミサイルが、あなたの嫌いだったゴルゲの獣人とロイドのサイボーグを殺していますよ!よく見なさい!」

「はははは、かける君!君が私との約束を破って私の恩に(あだ)で返す様な真似をしたから、こうなったのだよ。君のせいでこうなったんだ。よく見たまえ」と言いながらユーベルタンは嬉しそうに高笑いをしながら、手下を連れて部屋を出て行った。

 ユーベルタンが廊下に出て行ってもかけるの耳にはユーベルタンの高笑いが残り、目には逃げ惑う獣人やサイボーグ、その中には子供もいた。

 和平が結ばれて人の行き来が活性化していたため、ロイド国にもゴルゲ国にも人類も住んでいる。逃げ惑う中には人間達もいたのだ。


 ユーベルタンの様子を(うかが)っていた俊一達は、はるか彼方からロケットが上へ上へ登っていくシーンを見た後、無数のミサイルが飛んで行くのが見えた。

「あぁー!」と俊一が言ったのをきっかけに他の皆もミサイルの行方を目で追いかけた。

 かけるからの連絡を待っていた六人であるが間に合わなかった。皆、言葉を失っていた。冷静さを取り戻したのはキャサリンが最初だった。

「あの弾道はやはりロイド国とゴルゲ国に向けて発射したものね」

「ちっきしょう!止められなかった」とホルヘが言った。

「やられた!くっそぅ!」とキムが拳を握り締めた。

「なんて酷い奴なの!」と加奈が言った。

「絶対許さないんだから!」と美樹が言った。

 キャサリンは「私、ミサイルの発射地点を割り出してくる」と言って、キーワイルの市役所に行くことにした。タクシーはこの辺りはなかなかない。ホルヘがそれを察して言った。

「キャサリン、俺がおんぶして運ぶ。キーワイルの元市役所のメインコンピューターにアクセスするんだろう?この辺りじゃタクシーなんてないからな」

 ホルヘはキャサリンをおんぶしながらも人の走るスピードよりも相当速く走れるのだ。ホルヘはキャサリンを市役所まで運んでから、その場で仰向けになり「はぁはぁ」と呼吸を整えた。さすがに人一人おんぶして。かなりの距離を走るのはホルヘであってもくたびれることに違いなかった。

 「ホルヘ、有り難う!」とキャサリンはホルヘに一言かけて、走ってコンピューター室に向かった。


 第一波のミサイル攻撃を受けて各国は騒乱とした。ミサイルの発射地点は元戦闘エリアの人類国管轄地域だ。

 ユーベルタンは、比較的死傷者が少なく損害が少ない場所を狙ってミサイルを発射した。ゴルゲ国とロイド国の戦力を落とすことなしに、人類国に戦争を仕掛けさせるためだ。

 ユーベルタンは破壊や殺戮が目的ではない。三国に再び戦争を起こさせ、戦争により多大な利益を得ることが目的である。そのために損害が少ない地域を割り出していたのだ。


 ゴルゲ国のリォウ総書記とロイド国のレキシン首相は人類国のコーネリア大統領に対して、自国に着弾したミサイル攻撃に関して問い詰めた。

 トップ同士のホットラインで、人類国のコーネリア大統領は、ゴルゲ国のリォウ総書記とロイド国のレキシン首相に人類国が行った攻撃でないことを説明したが、ゴルゲ国のリォウ総書記もロイド国のレキシン首相も元戦闘エリアの人類軍管轄地域から発射されたことを指摘し、さらにミサイルが自国に向けられているのをチェックしなかったことに対して、和平条約を破棄されたと憤慨(ふんがい)していた。

 「人類国が今回のミサイル発射に対して、真相を調査して二十四時間以内に全国放送にてテレビとラジオにて発表し放送すること。その二十四時間が過ぎても、テレビ放送とラジオ放送が無かった際、さらに二十四時間以内であっても自国が攻撃を受ける、または攻撃を受ける怖れがあるとみなした場合は、自国防衛のために遺憾(いかん)ながら、人類国に対し宣戦布告することを(あらかじ)め通告致します!」と一方的に言われて、ホットラインを切られてしまった。


 ユーベルタンは十二時半になると(さら)なる手を打ってきた。テレビやラジオの放送を一斉に電波ジャックした。これでどのテレビ番組を見ている人、どのラジオ番組を聞いている人にも伝わるはずだ。

 十二時半と言う時間帯は、多くの人が昼休みだったりでテレビやラジオを聞いているだろうとユーベルタンは踏んで、その時間帯に電波ジャックを仕掛けたのだ。

 テレビの画面が横に縞模様がちらちらと出たかと思ったら、画面が切り変わった。画面に映されたのはコルシカ王の姿だった。

 「世界の皆さん、私は人類国の国王であったコルシカ王じゃ。驚くのも無理はないが、私は生きている。私は前々から科学の力で人間を変える獣人技術とサイボーグ技術には反対であったことは周知の事実じゃ。神を冒涜(ぼうとく)する技術じゃ。よって、私が神に変わって成敗をくわえることにした。これより獣人及びサイボーグを殲滅(せんめつ)せしめん。既に頭上には衛星兵器が打ち上がっておる。さらに先程のミサイルには(おど)しのため通常弾頭を搭載していたが、今度は核弾頭を搭載する。神をも怖れぬ者どもよ、せいぜい恐怖に打ちのめされるがいい!ははは」と高笑いしてテレビは通常放送に切り替わった。

 そのテレビ放送を、かけると当のコルシカ王も画面で見せられていた。本物のコルシカ王はかけると一緒に繋がれている。ところが、画面に出てきたコルシカ王は、背筋も伸びた颯爽とした姿で実物と見比べると違いが判る。

 ユーベルタンの下で働いている研究者が、昔のコルシカ王の画像を老いた様に、コンピューターで画像を創り出したものだ。

 現在のコルシカ王は、背中が幾分丸くなり顔が柔和になっていた。それでは悪人を演出するのに、役不足であるということで、昔の画像から創り出したのだ。

 コルシカ王は死んだと思われて長いから、現在のコルシカ王の姿を知る者はユーベルタン達とかける達とソフィーしかいなかった。キーワイルで出会った売店の売り子やタクシーの運転手は、普通の汚らしい老人が、まさかコルシカ王などと思っていなかった。

 かけるは、コルシカ王と一緒に捕えられているのだから、画面に出てきたコルシカ王を偽物と判断出来る者はいない。美樹達は異界の人間であるから信じてもらえないし、ソフィー一人が言うことも信じてもらえないだろう。例え娘のコーネリアでさえ分からないだろう。

 しかも、コルシカ王が人間を科学の力で変える獣人やサイボーグの技術に反対していたことは周知の事実だった。これで誰も疑うことなく、コルシカ王の亡霊に踊らされることになる。まさに狡賢(ずるがしこ)いユーベルタンの(たくら)みであった。


 コーネリア大統領は、死んだと思われた父がテレビに出て来てショックを受けながらも、即座にテレビ番組に出てきたコルシカ王が本物かどうか細かに分析させた。

 だが、コルシカ王の若い時の写真や声を元に老いた様に見せ、現在のコルシカ王と確認して大した違和感がない様に作り上げている。

 本人と見比べない限り、そう簡単に見破れない。だが、その今の当人を知る者がいない。画像の分析の結果は、断定は出来ないが本物の可能性が高いということだった。


 ゴルゲ国のリォウとロイド国のレキシン首相は早速、コーネリア大統領にホットラインで問い合わせたが、コーネリア大統領から明確な答えが出てこなかった。コーネリア大統領自体が驚いていたし、コルシカ王の存在とコルシカ王の仕業であることを、完全に否定するだけの証拠がなかったのだ。

 ゴルゲ国もロイド国も、国内で戦争強硬派の意見が強くなり和平派は返す言葉がなかった。

 ゴルゲ国のリォウ総書記とロイド国のレキシン首相はコーネリア大統領とのホットラインの後、二人だけのホットラインで話し合っていた。

 お互いの脅威に対抗するため和平条約がある。ゴルゲ国とロイド国は後に、文書での二国が人類国に対して連合を結ぶことを既に電話で密約した。

 これはそもそも和平条約に書かれており、人類国が大量殺戮兵器の破壊と無力化という約束を果たしておらず、それにより三国が分割する前の人類の国王により脅威を与えられているのだから、他二国が連合することは和平条約の中に明記されていることだった。


 民衆はパニックに陥った。獣人とサイボーグを殲滅させると言っていたから、ロイド国やゴルゲ国から国外への難民が後を絶たなかった。

 ロイド国やゴルゲ国から国外に逃げたのは、人類だけでなく獣人もサイボーグも逃げ出した。

 人類国とキーワイル国であれば安全とみなして、人類国とキーワイル国に押し寄せた。ゴルゲ国とロイド国は国境を閉鎖した。

 人類国では押し寄せる銃人やサイボーグに対して、元から居住している人類による迫害が始まった。彼らが近くにいれば自分達まで核兵器と衛星兵器の餌食(えじき)となりかねない。


 ユーベルタンは世界征服や破壊や混沌を望む様な単純な悪党ではなかった。彼は実利主義が徹底していた。彼は自分に掛かるリスクを最小限にし、得る利益を最大限にしていたのだ。

 ユン教という宗教団体が、和平が実現した当初から大量殺戮兵器による世紀末が来ると予言していた。

 コーネリア大統領の呼びかけにより和平が実現し、大量殺戮兵器が無力化され平和への道を進んでいた民衆は、その当時、誰も本気にしていなかった。だがこのミサイル騒動により、入信者が急増した。

 ユン教から、宣教者が各地に派遣され、殺戮兵器による世紀末を予言していた。そんな時、心の安寧(あんねい)を求めるという事でユン教はどんどん信者を増やしていた。

 実は、ユーベルタンが自分に忠実な部下を選びユン教の教祖として送り出したものだ。ユン教はユーベルタンの名前の最初と最後の字を取っただけであるが、ユン教の教祖の背後にいるユーベルタンに気付く者はいなかった。

 こうしてユン教は、世紀末不安を恐れる人々から労なく相当な財をお布施(ふせ)の形で貰い、そのほとんどはユーベルタンへと流れた。


 コーネリア大統領の和平条約が成立後に平和が訪れ、多くの軍需産業は他の産業への変換を余儀なく迫られた。

 多くの会社が兵器の製造を止めて、他の産業に転換するか買収させられていた。

 ユーベルタンは和平条約が締結される前から、そんな軍需産業の会社の株を買い始め、平和が訪れてからさらに買い(あさ)った。

 その頃の軍需産業の株価は大暴落しており二束三文の値打ちしかなかった。それでもユーベルタンは株を買い占め会社の経営権まで手を伸ばして、兵器を製造し続けていた。

 そして、ユーベルタンが仕組んだコルシカ王の反乱劇で個人も組織も国も兵器を大量に欲していた。兵器の値段が通常の倍以上の値がついて飛ぶ様に売れた。

 ほとんど生き残っている軍需産業の会社はユーベルタンが株を買い占めていた。軍需産業の会社の株は急上昇した。ユーベルタンの元には大きな金が流れ込んだ。

 ユーベルタンの頭の良い所は、コルシカ王を立てているために、ユーベルタンを警戒する人は誰もいなかった。

 そして、流れ込んだお金は、マネーロンダリングにより洗浄され、綺麗なお金としてユーベルタンに流れ込んでいたので、調査されてもユーベルタンまで及ぶことは無かった。

 トカゲの尻尾切りとユーベルタンは思っていた。トカゲは尻尾を捕まれると尻尾を切って逃げる。尻尾はまた生えてくる。頭と胴体さえ残っていればいいのだ。ユーベルタンに仕えている周りの者が捕まったとしても、尻尾を切ればユーベルタンまで捕まることはない。証拠が無い様に巧みに行動していた。

 ユーベルタンは自分の尻尾は捕まれなかったが、自分の娘であるアイラとユリサ、そして息子であるサイキスが逮捕、拘禁されたのは誤算だった。

 そのおかげで、証拠がなくてもユーベルタンの評判が落ちてしまった。

 だがその後は、世界はユーベルタンの望む様に進んでいた。いや、ユーベルタンが世界を望む様に進めていた。

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