真の始まり
もうごちゃごちゃで・・・目的とかなんとか分からなくなってきてしまいました。
広場で暴れ回っていた怪物は巨大な虫型の下級モンスターであった。それだけに妙であった。
「おかしい、こいつ強いぞ。いつもだったら一刀両断。だが、皮膚が馬鹿みてえにかてえ!それだけじゃなく、攻撃力も強化されてるぞ。
経験の高いモウストがいうのだから間違いない。このモンスターは難敵であった。
「ほっほっほ、お主が弱音を吐くとは随分小心者になったのう。」
「ち、だったら何か手はあるのか。」
「あるぞ、お主は自らの力に任せて、基本を忘れておる。難敵相手にはどうするんだじゃったけ?」
「ち、そういうことかよ、意外と単純じゃねえか。」
モウストはニイと笑った。
「おい、ノウグト、火炎の魔法を使えなかったか。」
「ふっ、なるほど意外と単純なことを忘れていたのね。」
ノウグトは何やら魔法を唱え始めた。
「どうしても勝てない敵を相手の場合は・・・【弱点を攻める!】プラーマン!!」
ノウグトの剣先から火が放たれ、モンスターに直撃した。
「やったか!?」
しばらく、そのモンスターは直立していたが、数分後に倒れこんだ。倒れこんだモンスターは光となって消えた。
この世界のモンスターは生き物ではなく、何者かが生贄と引き換えに作り出したもので、倒すと光全て元の場所に戻る仕組みになっている。
「ふー、何とか倒すことができたようだな。たく、骨を折らせやがって。」
モウストはそう言いながら剣を鞘に納めた。しかし油断はしていなかった。警戒していつでも剣を抜ける状態にしていた。
「ほっほっほ、心配しなくても奴で最後じゃよ。あのモンスターの特性は独断行動だからのう。恐らく一匹で襲撃しに来たんじゃろう。」
「は、はあ、だが何故このタイミングで?勝算があったからか?」
モウストはオルドに疑問を投げかけた。
「さあ、もしかするとじゃが、この混乱に乗じて忍び込んだ輩もいるかもしれんなぁ。あのモンスターは何者かが放ったものじゃなかろうか。」
オルドは長年の経験上、何かを感じ取ったらしい。
「その憶測が正しければ、この王都は、更に危機にさらされているというわけじゃないか。」
「そういうことになるな。そこで、カインド君について来て貰ったんじゃが。」
どういうわけだがカインドにもその話の内容がぶつかってきた。
「そういえば、なんでこのガキきたのか疑問に思っていたところだよ。剣の腕は見ている限り中の下ってところだが、魔法が使えるというわけでもないし、あ、あと思い出したけどまだお前がスパイだと疑ってるからな俺は。」
妙につっかかってくるモウストに対してテレは少しイラッときていた。
「許してやってくれ奴はああいう性格なんじゃ、さて、話を戻すが、テレ君、君にやってもらいたいことがある。生憎、王都を守る身の我らはここを離れるわけにはいかんのじゃ。そこで、この騒ぎを起こした連中の居場所を突き止めてくれ、勿論、やるかやらないかは君の自由じゃ。」
そこへモウストは
「へ、そんな野郎にそんな大役が務まるとは思えんがな。おめーみたいなガキは雑用係で十分だよ。」
と嫌味ったらしく言った。
「そこまで言われると引き下がれないな、いいぜ受けてやるよ。そしてお前に恥をかかせてやる。」
「ふん、大きく出たな小僧、やれるものならやってみろ。」
「モウストお主もいくのじゃぞ。そしてノウグトお主もじゃ。」
「へ?」
二人は動揺を隠しきれなかった。
「し、しかし私達には王都を守るという使命が・・・。」
「王の許可もちゃんと取ってある。なにも問題なかろう。」
「問題大有りです。ただでさえ手薄の状態なのに私たちがいなくなれば・・・。」
「そうだぜ、今は猫の手も借りたい状態じゃねーのか。」
かなり必死な形相でオルドに意を唱えていた。
「しかたなかろう、彼一人では危ない。彼は自分が得する話でもないのにただで引き受けてくれたんじゃ。若者のお主たちがついて色々彼を支えなきゃならんだろう。」
「しかし・・・王都は・・・。」
「なーに、心配せんでええ。お主たちがいなくとも、儂らがいる限り、王都の秩序と平和は保たれれる。それにな、何も危険なのはわし等だけじゃない。お主たちもお主たちで危険な任務じゃ。無事に帰ってくるのじゃぞ。それとカインド君。最後の最後まで巻き込んですまんかった。こちらもこちらでできるだけ支援をする。いいか、絶対に死ぬんじゃないぞ。」
と最後に激昂をした。
「ふん、あれだけ言っておいて結局けが人に押し付けるとはな、だが、いいぜ。丁度仇を取りたいと思っていたところだ。」
モウストは王都に背を向け門へと向かった。
「どうか、王都をよろしくお願いします。私、モウストが変な気を起こしたら止められるように、頑張ります。」
といって続いてノウグトも出た。
「あの・・・本当に大丈夫ですかね。」
「ほっほっ、心配しなくとも大丈夫じゃよ。それよりも君自身の旅にブレーキをかけて本当に申し訳ないと思っておる。このお礼は、帰還した時にさせてくれ。それと君に渡すものがあった。」
なにやらオルドが袋の中から奇妙な形をしたお守りを出した。
「このお守りは、身に着けていると不思議と人との出会いが盛んになる効果が付けられておる。責任を押し付けておいてこういうのも変じゃが、人との出会いを大切にするんじゃぞ。」
カインドはそのお守りを受け取り、外に出た。そこにはモウストとノウグトが門の前で待っていた。
かなり偉そうにモウストは
「たく、おせーなこのガキ。せっかく俺たちがついて行ってやろうっていうのによ。」
と喋った。
「全く出発するとき位はそれやめなさいよ。・・・たく、カインド君行くわよ。」
「あ、てめ俺を置いていく気か、待て!!」
「はー、面倒臭いなモウストさんは。」
「んだと、このガキ。後で覚えておけよ!」
こうして、二人の見習い兵士が加わり、テレたちの新たな旅が始まるのであった。
・・・そして、それと同時に、新たな脅威が迫ってこようとしていた。
構想ををうまく組み立てていきたいです。




