美少女戦隊 ①男ヒロイン?
「男に生まれたからにゃハーレムくらい持ってないとなー」
クラスの不良が机に座りながら屯している。
「ぷっ!ガキ大将みてーなツラしてハーレムなんて鏡見ろ鏡」
今時ガキ大将なんて言葉、久々に聞いた。
「ナア」
最悪だ不良に絡まれるなんて。
「お前も貰えるならほしいだろハーレム」
こいつはニヤニヤと面白がっている。
「えっ僕は…」
僕も男だ、ハーレムを作りたいと思わなかったわけじゃない。
「コイツがハーレムなんてタマかよ~?」
やはりほしい。ハーレムがほしい。
「ちょいとそこの少年や」
帰宅途中、変な人に声をかけられた。
「なんですか?」
「ワタシはしがない占い師、君の願いを叶える手助けをしよう」
「はあ」
「今どうしても叶えたい願いは?」
「ハーレムを作りたい」
どうせ無理だろうなあ。
「今あの建物に入ると貴方の願いが叶いますよ」
「マジで!?」
僕は速攻不思議な建物へ乗り込んだ。
「僕のハーレム!」
「あっ始めまして」
そこには美少女がいた。
「え…始めまして。あのここ君一人しかいない?」
可愛いけど一人じゃハーレムとは呼べないよな。
「あのね私、戦隊ヒーローになるわ!!」
この女の子、全然話を聞いていない。
「へーピンク?イエロー?…まさかメンバー足りないから僕にレッドやれなんて言わないよね」
劇のメンバーを探している子と暇人が出会うもので結構ありがちなパターンじゃないか?
「ノーンノンノン、私がレッドに決まっているわ!!」
「そうなんだ」
でもブルーかブラック、またはグリーンやゴールドやシルバーの可能性もあるか、まだ安心できない。
「これ女の子だけの戦隊だから」
「ああ、よかった」
つまりどれでもなかったわけだ。
「貴方は拐われる男ヒロインよ!!」
「男ヒロイン…?」
時代の流れって怖いな。
「さあ由川!他のメンバー集めるわよ!!」
「えっ?ちょっとま…何で名前知って…」
なぜ、なんで、どうしてこうなったあああああああ




