魔王様
「読者の皆様始めまして私は羊の執事であります
えっ名前ですか?まぁなんでも良いのですが、そうですね羊でいいですよ。
ではこちらに、」
大きな扉がの前で執事は
「これからお見せする方は私の偉大な主人でありますから、皆様もくれぐれも失礼のないようにお願いします」
黒一色に包まれた部屋、そこには大きな王座があった
王座には一人の大きな男が座っていた
「ふっはははははは、よくきたな勇者よ、われこそはこの世の支配者魔王ルディル様であるぞ、おまえも直ぐに他の人間のように消し炭にしてくれる」
・・・・
・・・
・・
・
「いや、消し飛ばし………そもそもこの世の支配者魔王ルディル様って自分で様付けって、う~んやはり威厳が大事だし様は付けるか、でもなんかもう少し強そうな感じにしたいな」
う~んう~ん!
テイク23
「ここまで来たことを褒めてやろう勇者よ、我こそはこの世の支配者史上最強の害悪である最強魔王ルディル様であるぞ、おまえも我の力の前に屈服するがよい………よしいいぞなんかとてもかっこいい気がする」
………まったく
「魔王様なにやっているんですか、あー探していた先代の大鏡まで持ち込んでまったく」
「うxhふぃおhfshfdふぃおあyしあshぢおあsっ危ない」
魔王様は私にいきなり後ろから声を掛けられ、驚いたのでしょうか危なく鏡を割りそうになっていました。
「まったく本当に何してるんですか?」
「あれだこの土地に我々も住むにあたって、やはり近隣の住民に挨拶をするべきだと思ってな、その練習をしていたのだ」
頭が痛くなりそうですね
私は眉間を抑えながら
「それならよく来たなは私達ですから、この場合だと違うと思いますよ魔王様」
「おぉさすがだな執事よ、よしそのあたりも治すとするか」
「なんでもいいですが、挨拶するなら早目がよろしいかと、あと先ほどのセリフだと勇者を今から倒そうとしているみたいですよ」
「ふむそうか、ならもう少しマイルドにしてみるか、だがやはりかっこよさも捨てがたい」
私は魔王様がまだかかりそうなので挨拶の品を用意しに廊下を歩み始めました
「さてさて何がよろしいですかね」
ここは人間が立ち寄らないほど薄気味悪い、外には怪鳥の叫び声がギャーギャーと聞こえ、外の空気は生き物の死臭が常にする、そうまさに暗黒に包まれるような場所………ではない
魔王城が今あるのは綺麗な自然、多くの生き物が溢れている湖や森が周りにある、どこでもあるような田舎にあるような小さな村、その村の片隅に魔王城が立っていた
そもそもなぜ魔王がこんな田舎に今いるのかというと
先先代の魔王が世界中で子を作り、世界は魔王に溢れかえっていた、だが魔王も人?人々の生活を脅かすものもいれば、動物を愛してやまない、平和主義の魔王も出てくるようになった
だか世界もそんなカオスな状態を許すわけもなく、神々に願い勇者を召還したりした、その結果今では人々を襲う悪い魔王は大体滅んだ、今生きているのは、あまり人々に害のないどちらかというと無害な魔王だけが世界の片隅で人々にあまり迷惑を掛けないように生活するのであった
そして世界に迷惑を掛けないように魔王による、魔王が迷惑な魔王をうつ為の組織、魔王連合ができたりもして、もちろん勇者などもいるので世界は大まかに平和であった
そんな平和主義の魔王のなかで、魔王ルディルの父、先代魔王は違った、数少なくなっていた人々に害のある凶悪な魔王であったのだ、もちろんそんなことは世界が許さない、そく勇者を召還して、先代魔王を討伐しにきた、だが先代は強かった、何度も世界と戦争して世界に迷惑を掛け続けた、ついに同じ魔王も許さないと魔王連合も参加の討伐組織ができあがり、ついに5年前に先代魔王が勇者達に討伐されたのであった
そして魔王ルディルも討伐されそうになっていたのだが、何人かの優しい魔王に助けられて討伐されずにすんだのであった
魔王ルディルは先先代の影響で誇り高い魔王に憧れているが先代の逆影響であまり支配などには興味がなくどちらかというと真面目でやさしい魔王であった、今は何人かの家臣と共に田舎の村に昨日引越しをしてきたのである
「ほら魔王様緊張してないでベルを鳴らして挨拶してください」
「あぁ、そのために先ほどから練習していたのだからな」
最終的に決めたセリフはもうそれは酷いものであれが引越しの挨拶の練習だったのですか?と知っている私でさえ考えてしましました、私には魔王様が世界に戦争を仕掛ける宣言をしているようにしか見えませんでしたよ、まったく私の安定した老後が壊れてしまうかと思いましたよ、本当にまったく
「ん?なにか言ったか」
「いいえほら早くあと10件もあるんですから早くしてください」
「わかっておる」
うまく誤魔化せました、魔王様本当にちょろいのですね
ドンドン
がちゃ
「はーいなんですか」
ドアを開けたのはとても美しい女性であった、魔王様もその女性を見た瞬間顔が赤くなってしまうほどでした、あ!魔王様から火が
ザッバーン
「大丈夫ですか?」
「えっとあっとうんっとわっわわうえw」
ちょろちょろ
「魔王様がんばってください」
私は後ろから魔王様をアシストするべく、魔王様の顔に水を定期的に掛けています、でないとすぐにこの辺が不毛な大地になってしまいますからね
皆様も嫌でしょ、この土地が草すら生えない理由が魔王様の上がった熱のが原因だと
「我は魔王ルディルである昨日隣に引越ししてきた、よきに計らえ、あとこれは引っ越し祝いの蕎麦という麺だ、うまいぞ」
「まぁまぁそうなんですか私は村の食堂で働いているカリンですよろしく魔王ルディル様?」
カリンは魔王様っと顔を少し傾げながらこちらを見てきた
「うぉー」
魔王様は後ろの私の服を掴んで叫び始めた
やめてください服が伸びます
かわいいぞなんだあの娘は、ここに住んでよかったな
「ま・・・おう・・・さ・ま・・くる・し・・・い」
それでも魔王様は気にせず私の服を掴んで振り回してきます、やばいヤラレル、私は消えそうな意識の中先先代の魔王様とお会いになった気がしました
バーコン「おい魔王てめぇ苦しいではないかまったく殺すきですか」
まぁ私でも怒るときは怒ります
「すまぬ」
魔王様も私の唯ならる顔にびっくりしたようです、でも悪いことしたら誤るのはいいことですよ、魔王様
「くすくす面白い魔王様ですね、よろしくお願いしますね」
「あぁよろしくな、あと魔王ではなくルディと呼んでいただきたい様もいわぬ」
「わかりましたルディさん」
二人でニコニコしていると後ろから
「ねいちゃーんどうしたんだ」
「あら弟の声だわ、こっちにきなさーい、お隣に引越ししてきたルディさんよ」
ドアの向こうから在られた弟様を見た瞬間、魔王様の顔がとんでもないことに
「勇者」
そうまさにそこにいたのは世界の英雄勇者その人であったのです
あぁ私の安息はあるのでしょうか?