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高すぎる壁が現れた

初投稿です。


書き溜めなしの見切り発車に加えて遅筆のため、ノンビリ更新になるかと思いますが、お付き合いください。


感想や改善点などありましたら、ぜひ教えてください。

それは私のモチベにつながる気がします!


……ところで、あらすじって書くの難しいね。

「……ですから何度も申し上げているように、こちらの依頼を受けるには最低でもブロンズランク以上は必要です。失礼ながらアスカ様とシンシア様は共にビギナーランクですので、受けることはできません」


アイネは何度も同じ説明を繰り返すことにうんざりしながらも、それを悟られないように営業スマイルを貫いた。


「でもオレ達は強いし、大丈夫ですよ。戦力は多い方がそちらとしても都合がいいでしょう?」


「だからそういう問題じゃないんだって! 規則で決まってるの! 強さは関係ないの! ビギナーランクのくせに強いとか言われても信用できないしね!」という心の叫びを必死で抑えながら、アイネは傭兵ギルドの受付嬢になって初めて訪れた試練に目をやった。


そこにはにこやかに微笑んでいる黒髪の青年が立っている。

歳は17、8くらいであろうか。

整った顔立ちの中に微かに少年らしいあどけなさが残っており、個人的にはタイプの部類に属していたが、それを帳消しにして余りあるほどの面倒臭さに辟易としているのが現実だ。


何度同じ説明をしても全く理解してくれない。暖簾に腕押しとはまさにこのことだ。


ギルドの受付所に座るようになって三ヶ月の新人にはこの壁はあまりにも高すぎるだろう……。


「師匠、あんまり無茶を言わないでください……。この人、困ってるじゃないですか」


一向に好転しない状況にアイネが途方にくれていると、青年の斜め後ろで申し訳なさそうに佇んでいた少女が、おずおずと助け舟を出してくれた。


ギルドの身分証を見る限り、目の前の青年がアスカ、後ろにいる少女がシンシアというのだろう。

もちろん登録された名前が偽名の可能性もあるが……。


このシンシアという少女も興味深い。

一番に目につくのは彼女のその銀色の髪だ。

短く切られた彼女の髪は、店の照明を反射して雪のように見える。

申し訳なさそうにこちらの様子を伺う彼女は、美しい髪と相まって、同性のアイネですら見とれてしまうほどに可愛らしい。

この人、実はモデルか何かではないのか?

少なくともわざわざ傭兵をするような必要もないくらいの容姿ではある。

傭兵らしいものといえば彼女の腰に携えた剣くらいしか見当たらない。


「どうもすみません……。師匠は一度言い出したら聞かない人で」


アイネに向かって頭を下げるシンシア。ここまで物腰の柔らかい傭兵というのもまた珍しい。


良かった。このシンシアって人はまだ話が通じそう!


そうアイネが思った瞬間……。


「だからどうにかそのお仕事をさせてもらえませんか?」


その考えが幻想だったことを悟る。


なにこの2人、人の話聞かなすぎ……。

女の子の容姿を説明するのはとても大変ですね……。


勉強になりました。

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