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01:マイペースでゆっくりと

 どうしても、一人称で書きたくなって書き始めたお話。

気に入ってもらえるとうれしいです。

あと、主人公ちゃんはおバカで行きます。ときに、鋭くとがります。

 サワサワサワ・・・

  

 温かい風が髪を、頬を撫でていく感じがしました。

 とても、心地より風なのですが、変です。

 何が変って??

 だって、ここは私の部屋のはずです。

 それなのに、風が・・・窓を開けっぱなしで寝てしまったのでしょうか。

 風よりも気になるのは、ベッドが固くなって冷たいということ、そして布団はどこにいったのやらということです。

 

 温かい風がふくのにもかかわらず、寒気を感じるなんて・・・いえ、温かさを感じるから寒気を感じるのでしょう。

 わかりました。これは起きろということなんですよね?

 冷たさが目覚まし代わりなんて、そんなの頼んでないです。

 お母さん・・・あなたはなんてことを!!娘の部屋に入ってベッドを固くし、布団まで取り上げてうんぬんかんぬん。

 

 瞼を開けて、起き上がりますと母親に対しての憤怒も消えていました。

 なんせ、自分の部屋ですらなかったのですから。

 誘拐・・・という言葉が浮かび上がりましたが、それはないでしょう。

 この容貌です。性格は、まぁ誘拐する際にそんなことを気にするはずはないため、それはないはずなですよね。もし、性格も含めていたら、犯人は大変変人であることを私は確証します。自分の性格がまともだと思ったことは・・・毎日ありますけど。


 それにしても。

 「どこの建物でしょうか。家の近くだと嬉しいんですけど。」

 私は、周りを見渡しました。

 起きてびっくりは、すでに通り越しましたので現状把握をしようと思ったのです。

 一番初めに、瞳に映ったのは・・・王子様でした。なんて、乙女チックなことは起こりません。きっと、主人公が私だからでしょう、もっとすごいことが起こるはずです。

  


 

 キョロキョロキョロ


 周りを見回して分かったのですが、私が今いるのは建物の最上階にあたるのでしょうか。釣鐘塔のようで、頭の上には可愛らしい鐘が4つ釣り下がっていました。今にも落ちそうなほど錆びているように見られました。

 ちなみに、その4つの釣鐘が落ちれば私はぺしゃんこです。いくら可愛いらしい大きさといっても結構な高さから釣り下がっているため重力で下に落ちればご想像の通りに。

 一応念のため最上階だということを想定して地表を見ることにしました。

 高いところは苦手なんです。ゾワってきませんか?

 

 ・・・・。

 下の階を見たはずでした。

 何ともいえませんでした。あえて言うなら、裏切られたとでも言いましょう。

 地表どころの問題ではありませんでした。 

 何故って?周りは湖ですよ?なんか、周りがキラキラと反射しているなぁと思ったのです。

 最上階だと思っていたのは間違いで、私がいる階より下は湖に浸かっていました。

 ほかの建物といえば、同様に湖に浸かった建物が点々とあるだけでした。

 

 ふと、思います。

 私は、この場から動けないのでしょうか?

 そう思うと、食べ物や食べ物や食べ物や主に食べ物のことが頭を占領していました。

 このままでは、餓死してしまいます。

 それは、大変なことです。

 

 「餓死はなるべく・・・もっとも避けるべきことだと思いますので、道になりそうなところを探しましょう。それが駄目なら、泳ぐしかありませんね。」

 

 泳ぐという単語に、ふと服のまま泳ぐのか、それとも服を脱いで泳ぐのかを頭の中で自分討論をしていたところ、見つけました。

 飛び石です。

 あ、飛び石といっても遊ぶ方ではないですよ。それに、飛び石といっても石柱が湖に沈み飛び石のようになっているということですが、ないよりはましです。

 だって服が濡れずにすむでしょう?

 

 よっこらしょと立ち上がったと同時に、不自然さを感じました。

 いつもよりも、視線が低く感じたのです。

 あれ?と首を傾げますが、気のせいだということにします。

 世の中不思議がいっぱいあるのです。

 きっと、建物が普通以上に大きいという解釈をしました。


 てふてふてふ___


 歩いてませんよ?ちゃんとジャンプして飛び石を渡りましたよ?

 意外と長かった飛び石ですが、なんとか陸地にたどり着きました。

 それにしても、身体が思うように動かないのは何故でしょう?

 重力の違いでしょうか??

 地球で重力の掛かり方が違う場所があることを初めて知りました。

 

 「さてと。どうしましょう・・・どう見ても、家の近くではないようです。」

 

 陸地に着き改めて寝ていた場所を見ると、湖の中心に釣鐘塔跡地があったことがわかります。

 そもそも、家の近くに湖はなかったです。ついでに、海や山もありません。

 近代(・・)なため、住宅地(密集)が私の家の地理です。マンションではないんですよー。

 近代(・・)なため、実は近くに田んぼがありました。

 近代(・・)なため、隣近所は知り合い以上で、家族のように仲が良かったです。

 決して田舎ではなかったのです!

 と変な力説をしてしまいましたが、今それはどうでもいいのです。

 湖・・・沈んだ都市(すいちゅうとし)(のような建物)・・・見知らぬ景色・・・これは、ずばり!!


 「海外に誘拐されたんですね!そして、ポイっと捨てられ・・・た?そんなバナナ!!」


 古いジョークを言ってみました。

 海外への誘拐なんて考えただけでも頭がパンクします。

 だって、英語なんてしゃべれませんよ?

 なんたって私・・・根っからの日本人ですから。

 

 頭の中ではお花が咲き乱れてましたが、現実では目に見えて動揺しているはずです。

 そのため、ムンクの叫びの(ごと)く、耳に手を当て口をポカーーンと開けていますと背後にある森から草をかき分ける音が聞こえてきました。


 ガサガサガサ___


 音が近づくにつれて、恐怖で『野生のポケモンが飛び出してきた』と頭にフレーズが浮かびました。

 大変です。

 手持ちのポケモンおろか、モンスターボールもスーパーボールもハイパーボールも持っていません。

 ちなみに、家にあるのは『ポケモンレッド』です。 


 ガサ・・・。


 草をかき分ける音が止み、森から出てきた生き物に私は二度見をしそうになりました。





 感想・・・といっても書き始めですが、何かあればご意見のほうをよろしくお願いします。


 更新は、題名どおりに『歩くような速さで』しますので、どぞよろしくお願いします。

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