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川で携帯落としてるおばあちゃんを助けたら孫と結婚を前提に付き合うことになった俺の話  作者: koruta5


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3/10

本番 ゆかside




 ――コンサート当日――

 舞台裏から客席を見るとぞろぞろお客さんが入ってきてくれている様子が見える


 いよいよ出番が来て

 舞台に上がる

 入ってくると手を振っている両親が見えた

 指揮者の隣に立ち、ソロパートを奏でる

 本当だったら、おばあちゃんも来てくれていたコンサート

 演奏が終わり、頭を下げる

 顔を上げてパッと客席にいる人と目が合う

 あ、あの警察官の方だ………来てくれてたのか

 次の出番があるため一度舞台をはける


 無事に公演が終了し、

 観客の皆様のお見送りで会場の外に出る


「お疲れ様でした」

 警官の方が話しかけてくださり、

「来て下さりありがとうございました」

 来ていただけた気持ちが嬉しくて笑顔が溢れる


「…あの、あんまり詳しくないんですけど

 おばあちゃんが話してた通り良かったです、とても」

「……っありがとうございました」

 深々と頭を下げる

 温かい人だなぁと思った



「それじゃあ、これで失礼します」

「……あの!!

 よかったらお礼も兼ねてお食事でもどうですか?」


「……いえ、結構です」

「……いや、行きましょう」

「…………えぇっと……」

「それじゃあこの後私のおすすめのイタリアンのお店行きません?19時に〇〇というお店に現地集合でお願いします」

「………………」

「お願いします」

「………………はい」


 半ば無理やり一緒に食事することに

 お世話になったし、このまま何もしないのは

 悪い気がして……それに、

 ここで引き止めないともう一生会えない気がした



 帰って、厚化粧を落として

 着替える、疲れで化粧もやる気が起きない

 薄くメイクをしてニットにロングスカートを合わせる

 ふぅ、コンサート後の脱力感で身体が疲れ切っている


 時間が来て、歩いてイタリアンのお店に向かう


「あ、……」

 店の前にきてる

 強引に誘って申し訳ない気持ちが今更でてくる


「……こんばんは」

「………………っす」

 気まずい……

 


「……うま、」

 終始気まずさで無言のままだったけど、

 パスタがきてやっと言葉が出た、ほっとする

「ここのパスタ美味しいんですよ」

「うまいね」

 っ!!、

 いつもと違うプライベートな一面にドキッとしてしまう

 

「……あの、お名前聞いても、?」

「福田竜樹です」

「副島ゆかです」

 お互い深々と頭を下げる


「福田さん何歳なんですか?」

「23です」

「え!」

「私26です……」

 3つも歳上!?ショックを隠せない…………

「…………俺結構上に見られること多いんで」

 

「私と、結婚を前提に付き合ってもらえないでしょうか…!」

 

「…………は?」

「私、おばあちゃんが繋いでくれたご縁だと思うんです

 ちょっと重く考えすぎかもしれないですけど……」

 

「重く考えすぎだと思います。俺、帰ろうかな……」


 

「定員さーん!レモンサワーお願いします!!!

 もう一杯付き合ってください」

 

「………………はい」

「私、こう見えて変なとこ頑固なんです」

「…………伝わってます」

「お願いします」

 

「…………友達からでいいなら」

 

「…っお願いします!!」

 やった!!!

 

「定員さーんレモンサワーもう一つ追加で」

 やったー!!!



 

「俺、無愛想だし、冷たい人間だっていう理由で長く付き合った女性はいません」

 

 えっ、こんなにお人好しそうなのに??

 

「お人好しの間違いでは……?」

 

「……今までは仕事の延長だと思って接してますけど

 友達となるとその辺変わってくるんじゃないかなって」

 

「なるほど…私も付き合ってみたら不倫だったり、付き合ってみたら思ってたのと違ったという感じで長く付き合った人はいません、

 友達からでいいんです、無理だったら無理でいいんです」

 

 

 お酒と会話もどんどんと進んで行き……


「俺、妹がいるんですけど可愛いんすよ、あ、中身は可愛くないんですけどー、それで、りゅう、、あー幼なじみの友達と妹が両想いってことが最近わかって……」

 

 福田さんが酔っ払い始めたのか長々と話し出す

 

「……福田さん、帰りましょうか」

「……ん、、」

「福田さん連絡先とかって……」

「……はい」

 なんとか連絡先を交換できた!


「福田さん、どうやって帰りますか?」

「歩いて帰ります、近いんで」

「大丈夫ですか?」

「逆にどうやって帰るんですか?」

「歩きです」

「送ります」

「……福田さんこっちです」

「…………はい」

 これじゃあ送られてるのか送ってるのかわからない笑

 わかったことは私の方がお酒が強いってこと!


「ここです、ありがとうございました」

「はい」

 フラフラと歩き出すけど大丈夫かな?

「……泊まっていきますか?」

「…………はい」

 えっ、

「……じゃあ、また」

 どっち?!?!

 

「タクシー呼びましょうか?」

 何故かジーッと見つめられる

 え、何急に、なんかついてるのかな?

 恥ずかしい……

「派手なメイクよりそっちが似合ってますよ」

 え…

「……今日のは舞台メイクですよ」

「服装もあんな派手なのより今の方が似合ってます」

「……あれも舞台衣装です」

「露出多かったので、気をつけた方がいいと思います」

「……わかりました」

「お疲れ様でした」

 満足したのかそれだけ言うとまた帰っていってしまった


 なんだったの……

 心配してくれたのかな?わかりにくいけど

 優しい人だということはわかる


 家の中に入り、ふぅ〜っと一息着く

 長い1日だったなぁ

 私、福田さんとの出会いを信じて大切にしたい、

 おばあちゃんが見初めた人のような気がしてならない

 おばあちゃんが引き合わせてくれた

 運命的なものだとまで感じるゆかだった――――――

 

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