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懐かしい故郷を思い出しながら

詩のような作品です。

懐かしい故郷を思い出しながら

時折あなたのことも思い出しています

未練たらたらの馬鹿な女だと

あなたはきっと嗤うのでしょう

もしかしたら

事実そうなのかもしれない

ただそれでも

わたしは過去を振り返ることをやめないのです

なぜなら

過去も含めて

すべてが現在のわたしという人間を

構成するものだからです

過ぎ去った日々は戻らないのだから

思い出すことに意味などないと

そう言う人の気持ちも分からないではないけれど

もしも人生のすべてが

過去の海に溶けて消えてしまうとしたら

それはきっと悲しいことでしょう

息をした証も

生きてきた証も

束の間のものでしかないということなのだから

刻んできた足跡を

誰かに気づいてもらうことはできないということで

それはつまり

生きてきた日々を

否定するということにもなるのですから


過去に縛られることは

愚かなことだと

誰かは言いました

そうだとは思います

生産性のないことだと

けれど

それらの過去が現在のわたしを形作っているなら

そのすべてを

無駄なものとして捨ててしまうのは

勿体ない気もするのです


懐かしい故郷を思い出しながら

時折あなたのことも思い出しています

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