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居候はエイリアン  作者: 霞 芯
6/15

6話 100万円

 山田崇は、朝 エイリアンを起こした。

エイリアンは、「おはよう山田、朝メシできたのか?」と一言目には、メシの話だった。

崇は「メシ?カロリーバーでも、食べてな!それより、前に、〝彼女できた〟とか〝オーディション受かった〟とかは、書き換えるって言ったよな!

書き換えてくれ!お前の食費も大変なんだよ!

だから、100万手にいれるって書いてくれ!」

エイリアンは、カロリーバーを食べながら、

「別に構わないぞ山田、今晩すき焼きにしてくれたら、書き換える。」

「すき焼き!贅沢な居候(いそうろう)だな、

100万手に入ったら、すき焼きでも、ステーキでも食わせてやるよ、ほら、書き直せ!」

エイリアンは、食べ終えたカロリーバーのゴミを捨てヨチヨチと大宇宙教則本に向かう。

「まずは、申請書を書いて」と大宇宙教則本から、一枚の紙を出す。

岡田崇は2023年9月28日に100万円を手に入れる

と書いた。

エイリアンは、「これを、提出するから、ポストに入れてきてくれ」

「ポスト⁈何処に送るんだよ!UFO呼ぶとかじゃないのかよ!」

エイリアンは、「細かいヤツだな、ポストで届くの、早く出して来い山田」

山田は、言われるがまま、ハダカの申請書をポストに出しに行った。


2時間後


崇の携帯が鳴る。

「誰からだ?知らない番号だな?」と電話に出ると、「白ネコ便ですが、お届け物があるんですが、

ご在宅ですか?」と宅配便からである。

「いますよ、配達してもらって構わないですよ」と答えた。


「こんちは〜白ネコ便です」

「はい、山田です」

「30箱あるんで、運びこみますね」とドライバー

「30箱?誰からですか?」

「大村製薬さんからですね、案内状です」

と渡された案内状を読むと、


山田崇様


この度はカロリーバー キャッチコピー大賞にご応募頂きありがとうございました。

貴方様の

〝365本のカロリーバーがあればいい〟

が大賞に選ばれました。

つきましては、賞品としまして、

100万円分のカロリーバーを送らせていただきます

今後とも宜しくお願い致します


崇は「嘘だろ⁈」と呟くのを尻目に、

カロリーバーの箱はどんどん運びこまれ、

台所は、カロリーバーの箱が山積みにされ、

足の踏み場もなくなった。


エイリアンは「100万手に入ったぞ!すき焼きだな!」

「カロリーバーですき焼き作ってやるよ、覚悟しな!」と言ったあと、崇は頭を抱え込んだ。


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