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居候はエイリアン  作者: 霞 芯
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2話 エイリアンの愚痴

 山田崇は、夕飯を渋々一人と一匹分用意した。

山田は、食べながら「大宇宙教則本ってのは、本当に起こることなのか?」とエイリアンに聞いた。

「ふん、大抵のものは疑うな!例えばだ」と言ってページをめくる。


山田崇 1996年6月15日 交通事故にあい、足を骨折


という文を見せた。


山田は、「確かに!保育園の時、事故で足、骨折した!」

エイリアンは、ふむふむと言い、三本しかない指で山田の作ったチャーハンを摘む。

山田は、「大体、何しに、地球に来たんだ?宇宙人がいるのは、なんとなく、ニュースにもなっているけど」

エイリアンは、「そこら辺は秘密だな、私などの〝下級管理官〟に権限はない、山田だから、話すがな俺も辛いのよ!こんな辺鄙(へんぴ)な星に送り込まれて‥山田!酒を出してくれ!」

とエイリアンの愚痴が始まった。

山田は、「焼酎ならあるが、焼酎でいいか?」と聞くと、エイリアンは、「ダメだ!俺は〝大吟醸〟の日本酒しか飲まない」と我儘をいう。

山田は、サイフを持って酒を買いにコンビニに向かった。


「星に帰る度に子供が10歳ずつ歳取ってんだぞ、やってられっか!〝下級管理官〟なんて!」

エイリアンも山田も酔いが回ってきた。

山田は、「だから、大事なのは、俺が本当に半年後に死ぬのかって事!」と声をあらげた。

エイリアンは、「下級管理官の俺ができるのは、せいぜい、〝彼女ができた〟とか〝オーディション

に受かった〟とか書き換えるくらいだな?

人の生死に関わる事は上級管理官が大審問官に提出して、認められるかどうかだな?」そこまで聞くと

山田は、「その上級管理官を紹介してくれ!俺にはまだやりたいことがあるんだ!」と強く言った。

エイリアンは、「そりゃ無理だね、この星には、俺しかいない、一応、俺も来年受けるぞ、上級管理官の試験、まあ、30回は落ちてるけどな!」

山田は「酒飲んでる場合か!勉強しろ!」

とエイリアンに詰め寄った。

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