表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/15

学園入学式

タイトルをセリフ風にしようと思ってたのですがあきらました。

 占い師の所に言ってから数日後。分かりやすく言えば入学式当日、俺は一人たくさんの桜が舞う通りを歩いていた。


 「しっかし、入学式当日に旅行に出かけるって、家の親は一般常識を知らんのか」


 朝起きてみれば両親の姿は無く、机の上に「懸賞に当たったから旅行に行ってきます。」という置き手紙が一枚。

 そんな自分の親に対しブツブツと文句を言いながら俺は学校へ向かっていた。


 「・・・ま、こんな綺麗な風景見ながら登校してんだし、そういう事は忘れるとするか」 


  道の脇に植えられた桜の木は満開の花が咲き、歩いている地面には花びらのじゅうたんが出来上がっていた。 

 少し早く家を出たせいか学生の姿は無く、この美しい風景を独り占めしているような気がして気分が良かった。

 と、そんな気分でしばらく歩いていると少し先の公園の中に人影が見えた。よく見えないが制服とスカートからして俺と同じ聖協の学生だろう。

 割とゆっくりとその公園を横切りそのついでに中にいた女子学生の姿を見たとき


 「         」 


 一瞬、俺の中の時が止まったように感じた。その人は短い髪をそっと撫でながら自分のはるか上の桜の木を見ていた。その姿は、他の人に恋をしている俺ですら純粋に、綺麗だと思った。


 


 時は経って始業式。

 校長の話は長い。さっきから話は脱線し自分の自慢話が始まっている。


 (・・・いつになったら終わるんだよ。もうかれこれ15分経つぞ)

 

 朝早かったことも重なってさすがの俺も眠い。

 もういっそ寝てしまおうかな。とか思ったとき


 「校長、もうそれぐらいでいいでしょ!ほら新入生がみんなぐったりしてるじゃないですか!」


 突然スピーカーから女の人の声が流れ、マイクを片手に舞台袖から黒髪の一人の女子生徒が短い髪を揺らしながら現れた。 

 

 「それに校長の話が長いと私が喋る時間がなくなるんです!ならさっさとどく!」


 校長を欠片も尊敬している様子のない女子は校長を脇に退場させると舞台の真ん中でマイクを握り締めた。

 その瞬間


 「「会長ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」」


 耳を劈くような声が体育館に響き渡った。2・3年の生徒全員が会長コールを始めたのだ。

 

 「「会長!会長!会長!会長!」」


 ・・・それにしてもスゴイ人気だ。こんなに生徒から人気があるなんて、一体どんな人なんだろう?

 俺の座っている席の前に長身の学生がいる所為で正直生徒会長の姿はまだはっきり見ていない。

 しかし周りの生徒を見てみると男女関係無く全員が口を空けてポカーンと舞台を見ていた。

 何とか長身の生徒の間から会長の姿を見たとき。


 「         」


 再び俺の中の時間が止まったように感じた。

 短いが艶のある瑞々しい黒髪、生徒全員を見据える凛とした黒い瞳、白く触ったら吸い込まれてしまいそうな肌。はっきり言って超、美人だった。

 

 「はいはいみんなどうもありがとう。それではわたくし生徒会会長、和泉いずみあずさからのあいさつです。みなさんこれからがんばってください」


 そう言うと生徒会長は一礼して舞台袖に消えた。

 何というか、短い挨拶だったなぁ。

  

本当は他の話を先に書こうと思ってたのですがそれはまた今度いれようと思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ