表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
三度目の転生は猫でした。〜最強賢者、猫に転生し、まったりもふもふ暮します〜  作者: 友坂 悠
三度目の転生は猫でした。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/283

ノワール。

「師匠! 戻ってきたんですね! 良かった。やっぱり師匠は死んでなんか居なかった!」


「あはは。ごめん。この間まで死んでたから」


「また、冗談を。僕があなたの魔力紋を見間違えるはずありません。ラギレス師匠。ほんと、よかった」


 そういうと窓からあたしを迎え入れてくれたノワ。


 椅子を出してくれたからそこに座って。


「先日魔界の門の結界が消滅していたと報告がありました。あれは師匠の作られた結界ですよね? 僕は師匠が力尽きてしまったのかと心配していました」


 手慣れた感じで茶器に紅茶を注ぎ、ブランデーを垂らしてあたしに差し出すノワ。


「あったまりますよ」


 そうにっこり微笑むその姿はもう女性だったら誰もが落ちてしまうんじゃないかっていうほどの威力を秘めていた。


 そういうあたしも。まあ、あたしはもともとそんなノワが好きだから。


「ありがとう」


 そう素直に受け取ると一口飲もうとして。ちょっと熱いのに気がついてフーフー冷ます。


「相変わらずの猫舌ですね。なら」


 パチンと指を鳴らすと、カップにコロンと氷が浮かんだ。


「紅茶をそのまま一部凍らせましたから。溶けても薄まりませんから大丈夫ですよ」


 そうウインクをよこす。 


 もう。そういうところだよ。ほんと優しいんだから。




「僕は師匠によってこちらの空間に飛ばされた時、本気で恨んだんですからね。あれだけ死ぬ時も一緒ですよって、そう誓い合った仲なのにって」


「ちょっとノワ、それはちょっと語弊があるよ? それ、魔王城での最終決戦に臨む時にみんなで誓い合ったって話じゃない。そんな言い方したらまるで恋人みたいで……」


「僕は……。そう思ってましたよ?」


 まっすぐにこちらを見つめるノワールの黒い瞳。ほんとこの子はまっすぐだから当時もすぐ茶化したくなっちゃったものだけど。


「ごめんね。ノワール」


「まだ許せませんよ? ハルカ姉さん……」


 二人きりの時呼び合ってたその名前。


 当時のことがほんの少し前のことのように思い出される。


 甘酸っぱい思い出。


 あたしは本当にこの年下の男の子に恋してた。


 でも。


 この子からの好意に素直に答える自信もなくて。


 あたしのことは姉さんって呼んでいいからね、って、そう、ごまかして。


 まあ。


 今では立場も違うしあたしはねこだ。


 ノワールにももう奥さんがいてもいい頃合いだしね。




「貴女が還ってきたのなら国王陛下やヴァインシュタイン公爵もお喜びになりますね。もうそちらには顔をだしたんですか?」


「えっとね……。まだ、かな。っていうか、さっきも言ったけどあたし死んだから。最近まで死んでてこの間生まれ変わったばっかりだから」


「え? 転生……、ですか? それも魔力そのままに?」


「うん。今はミーシャていう名前。まだ生まれて半年だから、他の人には内緒にしてほしいの」


「貴族です? ああ、でも、ここ半年で生まれた女児の話は聞こえてきませんね……」


「平民だから。今回はあたし、まったり平穏に過ごすの。だから……」


「そうですか。わかりました。姉さん嫌がってましたよね。戦いばっかりの人生って。いいですよ。内緒にしておきます。でも、ときどきこうして会いに来てください。お願いします」


「うん。約束する……。ごめんねノワール」



「しかし……。やっぱりハルカ姉さんは規格外ですね。こんな大きな魔力持ったままそのまま転生した人間なんて、この500年の王国史にも記録にありませんよ?」


「あうあう、そうなの?」


「僕もこの十年修行を積んで以前よりも力をつけた筈なんですけど、それでもまだ敵う気がしませんし」


 うー。そうかなぁ?



 まあ。でも。


 まだたぶんあたしの方が強いな。それはわかる。

評価がなんとか100ポイントを越えました。

ほんとこのおはなしを読んでくれる人みんな、応援してくれている方全員に感謝です。


ブクマも評価もPVも、ほんと励みになってます。

ありがとうございますにゃぁ♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ