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戦争

今日も今日とてやって来た勇者ちゃん。しかし誤って魔王ちゃんの大好物であるドーナツを台無しにしてしまう。怒った魔王ちゃんと謝らない勇者ちゃんとの戦争が始まった

 金髪碧眼の勇者ちゃん、今日は点火した火縄銃と――綺麗な半透明で薄い金色の金槌を持って魔王ちゃんの元にやってきた。どうやら彼女。今度はこの力である『叩けば何でも創れる金槌』を具現化したいらしい。


 黒髪黒目の美少女魔王ちゃん。今日は美味しいチョコドーナツを早く食べたい気持ちからか、机の上にあるドーナツを指差した後うんざりと少し乱暴に追い払う仕草をした。


 もちろん勇者ちゃんがそんな物で満足する筈は無い。火縄銃を構えて狙う仕草を取るといきなり発砲した。


 慌ててかわす魔王ちゃんだが弾丸は机にあるチョコドーナツに直撃し、反動で床に落っこちた。すかさず拾う魔王ちゃんだが……もうドーナツは食べれない。勇者ちゃんは青ざめているばかりだ。


 ふるふると震えながら怒りの魔王ちゃんが振り返り。涙目で指先を突き付け謝罪を要求する。しかし勇者ちゃんは膨れっ面でそっぽを向いた。彼女の言い分では勝負に乗らない魔王ちゃんが悪いと言いたいらしい。


 さすがに許せない魔王ちゃんもぎりぎりと歯軋りしつつ魔力で精製した火縄銃を取り出して。彼女に迷う事無く発砲した。


 勇者ちゃんはそれをかわすとさらに火縄銃を突き付け発砲。弾丸は正確無比に魔王ちゃんに飛んで行く。しかし彼女はそれをかわし、さらに構えて撃ち込んだ。もちろん魔王ちゃんもかわして撃ち込む。


 何度か繰り返し勇者ちゃんはどうにも埒が明かないと気づく。そして自分の持っていた火縄銃を叩いてフリントロック銃に変えて発砲する。今度は少し性能が良いので発砲速度は速かった。


 対する魔王ちゃんも負けてはいない。魔力を集めてフリントロック銃を二丁拳銃で創ると連射する。


 攻撃速度は向こうが有利と判断した勇者ちゃん。更に金槌を振るい刹那で大量のマスケット銃を創り地面に突き立てた。


 そしておもむろに一本引き抜き銃撃すると捨て、また一本捨てて撃ち。それを繰り返して連射性能を上げる。


 床を壁を天井を跳ねてかわしながら、これは埒が明かないと嘆息する魔王ちゃん。さらに魔力を精製すると今度は大砲を創り出し、一撃をお見舞いしてやった。


 さすがに大砲には驚きを隠せない勇者ちゃん。マスケット銃を投げ捨てながら退避して、弾幕を逃れてゆく。一発一発の重い大砲をどうする事も出来ずに逃げていたが……勇者ちゃんは何かを思いついたのかパチンと指を鳴らし。金槌でマスケット銃を一挺叩きのめした。


 そして生まれて来たのは何とミサイルだった。発射された大量のミサイルは的確に魔王ちゃんを追いかけて爆発する。壁跳び三段跳び宙返り。魔王ちゃんも負けじと上手くかわすが、追い詰められ。ミサイル一斉掃射を受けてしまう。


 大爆音と共に壁に大穴が空き、外の風景まで綺麗に見えるようになり。勇者ちゃんはケタケタと笑う。


 その瞬間、ふと世界に影が落ちる。


 勇者ちゃんはその光景を不思議そうに見ながら穴の外、空を見上げて――絶句した。


 何故ならそこには。巨大な大陸間弾道ミサイルに仁王立ちして高らかに笑う魔王ちゃんが居たからだ。ギャハハハハッッ!! と笑う魔王ちゃんはどうやらさっきのミサイルが物凄く効いたらしい。だって頭から血を流して真っ赤だから。おまけに今も噴水みたいに血が噴き出しており、白い弾道ミサイルの上を赤く染めていた。


 それに関して非常にまずいと感じ右往左往しながら焦る勇者ちゃんは、パチンと指を鳴らして金槌でミサイルを鍛え上げ。


 何と今度は荷電粒子砲を創り出したのだ。


 ケタケタ高笑いしながら。思いっきりエネルギーを充填させて荷電粒子砲を構える勇者ちゃん。


 思いもよらない兵器の出現に驚愕する魔王ちゃん。


 しかしそんな暇も無く引き金を引いた瞬間、砲口から紫電の輝きが飛んでゆく。強大なエネルギーの塊は一直線に弾道ミサイルに直撃し。


 大爆発を、巻き起こした。


 辺り一面にエネルギーが噴火したマグマのように飛び散るのをかわして。血塗れの勇者ちゃんが腰に手を当てて大笑いする。今度こそ勝った! 大勝利だと!! 確信を持って高笑いをする。


 しかしそんな物は甘い幻想だった。


 何と暴れ狂うエネルギーの嵐の中から小さな影が飛んできたからだ。


 慌てて横に跳んだ勇者ちゃんが振り返ると。そこにはゆっくりと起き上がる血塗れの魔王ちゃんがいた。なるほど、どうやらさっき飛んで来たのは飛び蹴りを仕掛けた彼女自身らしいと勇者ちゃんは納得して。

 

 そのまま迷い無く側に落ちていた木切れを手に取り殴りかかる。


 魔王ちゃんも負けじと横に少し動いてそのまま踏み込み一撃をお見舞い。勇者ちゃんは吹っ飛ばされた。


 何とか頭を振って起こす勇者ちゃんの瞳に。カツ、コツと迫る魔王ちゃんの影。


 ヤバいと感じた勇者ちゃんは金槌で木切れを鍛え上げ、拳銃を創り出す。

 

 そして魔王ちゃん目掛け構えて引き金を引いた瞬間。


 空中に舞うエネルギー達に誘爆して、ドカアアアアアアアアンンッッ!! という大爆発が巻き起こる。


 やがて爆発が収まった時には煤けた頭部の無い二人が居た。


 そしてそのまま。パタンと倒れたのだった……。

ここまで読んでいただいて誠にありがとうございました。また近い内に執筆いたしますね

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