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ボク、一 竜胆は、妹の凛花と妹に寄生する触手の手により肉体を改造され、妹と同じ人類の敵触装少女になった。
触装少女になったボク達は、この防疫都市"武蔵海原"から脱出しなくてはいけない。
昔、各国の政府が触手を人類の敵と認定してから、触手に寄生された女性に人権はなくなったからだ。
触手に寄生された女性は、検疫兵に捕らえられた後、触手の生態研究という名目で、生きたまま、麻酔も無しに解剖される。
しかし、触手に寄生された影響で、肉体は死ぬことはない、その為、何度も何度も繰り返し解剖され、精神が死を迎える。
そんな噂がネットで流れていた。
だからボク達は、検疫兵に捕まる訳にはいかない。
その為、マンションの隣室に住む妹のクラスメイト、冷泉 榛名を仲間に加え、触装によるゴリ押しで防疫都市から脱出することにした。
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ちょうど今日から夏休み、榛名を仲間にするのに十分な時間がある。
妹に彼女を呼び出してもらい、二人で触手を使って彼女を犯し、触手を植え付け仲間に引き入れた。
それから夏休みが終わるまで毎日、勉強会や遊びと理由を付け、3人で身体を重ね続けた。
そして、夏休みの最終日、3人で遊びに行くと理由を付け出かけ、この防疫都市から脱出する。
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防疫都市は、大まかに別けて階層型人工地盤と防壁で外周を覆った要塞型の2種類が有り、武蔵海原は要塞型だ。
その為、検疫兵の詰所にもなっている防壁を力ずくで突破しなくてはいけない。
だから、可能な限り戦闘を避け、最大の戦力を以て防壁を破壊し脱出する。
例え、無関係な人間を巻き添えにしてもかまわない。
ボク達はすでに人類の敵なのだから。
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ボク達は、順調に防壁の側まで来ることができた。
ボク達を怪しむ人間は誰1人として居なかった。
防壁のすぐ隣、海の見える公園。
デートスポットとして、カップルが多く訪れるその場所でボク達は行動を開始した。
公園の中心、噴水前広場でボク達3人は触装し、陰部から現れた触手を全身に纏い、バトルスーツ姿になった。
妹は大剣を持った近接タイプ、榛名は鋭い爪の暗殺タイプ、そしてボクが砲撃タイプだ。
広場はボク達が触装したことで混乱していた。
その混乱に乗じて、女性達に触手を植え付け、男性を殺し、混乱の拡大と戦力の確保を行った。
ある程度の戦力を確保したところで、ボクが出せる最大の火力で防壁に穴を開けた。
その後は、数にものを言わせ、検疫兵による妨害の中をゴリ押しで突破し、ボク達は防疫都市から脱出した。