WindowsをやめてLinuxを使おう!
今年最大のセキュリティーに関する話題は、meltdownとspectreでしょう。
既に対策は終わった感がありますが、Windows7にはサポート終了という大きなイベントがあります。あと一年半しかありません。
この機会にLinuxを使ってみませんか?
今のLinuxはWindowsと操作性はそんなに変わりません。
しかも、Windows10はアップデートの度に何かやらかしてます。
Linuxなら不具合がないとは言いませんが、Windows10よりはましなはず。
しかも、アップデートはすぐにすむので一日かかるようなことはありません。
Windows10はブルースクリーンになれば起動不能になりますが、
Linuxは仮にそうなってもいくつもの回復手段が用意されています。
おすすめのLinuxはUbuntu(ウブンツと読む)です。
Linuxはインストールが面倒という方もいるでしょう。DVDを焼く必要があるからです。
自分で焼くのもいいですが、一番簡単なのは雑誌のDVDを使う方法です。
これなら二千円ほどですぐインストールできます。
今月号の日経Linuxはインストール用のDVDまでついていて、至れり尽くせりです。
Ubuntuをお試しするにはいい機会です。是非インストールしてみてください。
一番の定番はVirtualBoxやVMwareに入れる方法ですが、マルチブートにしてみるのもいいでしょう。インストール方法については詳しくは書きません。
それよりも、インストール後の運用が大事です。
Linuxはコマンドを打つ必要があって難しいんじゃないか?
とお思いの方、そんなことはありません。今は検索すればたいていのコマンドは分かるので、コピペすればいいのです。
コマンドプロンプトをLinuxでは端末と呼びますが、端末にはマウスでコピペできます。コマンドはその内に覚えます。それにUbuntuは、ほとんどの操作がGUIでできるようになっています。徐々に慣れていけばいいでしょう。
以下にlinux移行のアドバイスを書きます。以下の三つです。
1.コマンドは基本コピペでいい。
2.viは使わない。nanoを使いましょう。
3.WindowsでもFirefoxとThunderbirdを使いましょう。
WordじゃなくLibreOfficeを使いましょう。
追加:英語は必須。でもgoogle翻訳で十分。
viはLinuxにおけるメモ帳ですが、これは使ってはいけません。
nanoという標準でついているエディタで十分です。
viはサーバーで使用するエンジニア向けのエディタです。
非常に扱いづらい、変態的操作が必要です。
これはサーバーマシンにマウスがなかった時代に、マウスなしで入力するために開発されたもので、エンジニアが使うものです。
操作を習得するのに時間がかかり、慣れれば入力スピードは上がりますが、他のエディタが使えなくなる、というデメリットがあります。初心者がviを使うと、ほぼ間違いなくLinuxが嫌いになるのでやめましょう。viを初心者に薦める人がいますが、相手にしてはいけません。nanoならすぐに使えて、コマンドも表示されているので覚える必要がありません。エディタを使うのに練習が必要なのは、本末転倒で時間の無駄です。エンジニアを目指すのなら使えて当然ですが、違うなら使う必要はありません。
それからこれは大事なポイントですが、
いきなりLinuxに完全移行するのはやめた方がいいです。Windowsと並行して使用して、徐々に移行するのがベストです。WindowsでもFirefoxとThunderbirdを使うのはそのためです。どちらも操作方法を揃えておくと混乱しません。
Linuxでつまづくポイントは、プリンターと無線LANです。
LinuxはWindowsと違い、ボランティアが開発しています。Ubuntuはカノニカル社という企業がバックアップしていますが、全てを開発しているわけではありません。Windowsと違って、全てのパーツのドライバが用意されているわけではないのです。
そのため、ネットで検索して動作確認がとれたものを使う必要があります。
そのためにも、Windowsの環境はしばらく残す方がいいです。
こうした困った点があれば、Ubuntuの日本語フォーラムで質問すれば、誰かが答えてくれるでしょう。5ちゃんねるのLinux板も参考になります。
Windowsとの違いは、ファイルシステムや文字コードですが、この辺はMacを使うときも問題になる違いです。検索すれば解決することばかりです。
小説を書くのに問題なのは、ATOKのLinux版がない、という点でしょうか。
仕方なくこの文章はWindowsで書いています。
Ubuntuに慣れて物足りなくなれば、CentOSがステップアップにおすすめです。
CentOSはサーバー用のOSなので、コマンド入力が多少必要になりますが、GUIもあるのでそんなに難しくありません。自宅でサーバーを立てたい方は検討してもいいでしょう。
なんといってもLinuxのいいところは、選択肢が用意されている、というところです。Ubuntuが気に入らなければ、LinuxMintもいいですし、他にもさまざまなディストリビューションがあります。ディストリビューションとは、カスタマイズされたマイナーバージョンのようなもので、共通しているのはLinuxカーネルのみです。
自分に合わないと思ったら、別のディストリビューションを探せばいいのです。是非この機会にLinuxを試してください。
オープンソースの世界にようこそ。