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畢罪の花 ~ひつざいのはな~  作者: 八刀皿 日音
四章  祖花の想い、幼芽の願い
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7.凶刃の決意


 ライラの部下によってノアとナビアが案内された古城の一室は、外見に沿った中世的で品の良い意匠と調度品の揃う、居心地の良い部屋だった。

 もっとも、部屋の外には監視の枝裁鋏(シアーズ)隊員がいるが……少なくとも、兄妹を客人として扱うというライラの言葉は嘘ではないらしい。

 警戒厳重な牢屋のような場所に押し込められなくてひとまずよかった、と少しほっとしながら、部屋の中を一通り見て回ったノアは、縦に長い造りをした窓辺に立った。

 窓は普通に開けられるようになっていたが、下は人工湖の湖面まで見事な断崖絶壁だ。もともとこの部屋は城内でも高所にあるが、これが一階だったところで、飛び降りて無事ですむ高さでないのは考えるまでもなく分かる。

「さすがにムリか……。さて……それじゃあどうやって逃げるかな……」

「……やっぱり、逃げるの?」

 いつもと違って大人しい妹の声に、ノアは思わずそちらへ視線を移す。

 ベッドに腰かけたナビアは、うつむき加減に何かを考え込んでいるようだった。

「どうした? 久しぶりに春咲姫(フローラ)に会って、話をして……考えが変わったか?」

 ノアはナビアのもとに近寄るとその頭にそっと手を置き、ぽんぽんと軽く叩く。

 そうして、となりのベッドに無造作に寝転がった。

「お前は春咲姫と同じように、一度、病気で死ぬかも知れないって思いをしたんだもんな。俺なんかより、よっぽどさっきの話に共感するところもあっただろうし……。

 それに――それに、不死になれば、母さんと離れることもなくなるし……な。

 だからナビア、もし……もしもだぞ、お前が――」

「でもそうしたら、あたしはお兄ちゃんやおじさんと離れなきゃいけなくなる」

 ナビアは顔を上げると、ノアをキッと見据える。

 ノアの懸念に反して、彼女は迷いなど感じられない、凛とした表情をしていた。

「あたしの考えは変わらないよ。お兄ちゃんといっしょ。おじさんといっしょ。

 ――ただね、お母さんも、春咲姫も……みんな色々と考えてるんだな、色んな考えがあるんだな、って」

 言って、今度はナビアがごろんとベッドに大の字になる。

 そして繊細な装飾の施された天井を見上げながら「ねえ」と、どこか大人びた落ち着いた調子の声でノアに語りかけた。

「お兄ちゃん、あたしね。お母さんに裏切られたって思ったとき、初めはすごく悲しかった。つらかった。……でもね、お兄ちゃんと一緒に、ゆるしてあげようって……憎んだり怒ったりするんじゃなくて、ゆるしてあげようって思ったらね……うん、もちろんまだ悲しいし、つらいけど……でもそう思ったら、何だかずっと、気持ちが楽になった気がするんだ」

「……俺もだ。演技だったにしても、あれだけ親切にされたんだから、その落差でもっと大きなショックを受けると思ったのに……赦すって、そう決めて口にしたら……何だか本当の意味で吹っ切れたような気がしてさ。

 まあ……あんまり一度に色んなことが起きすぎたから、まだ理解しきれていないだけなのかも知れないけど……」

「うん……そうだね。きっとそれもあるよね。でもね、あたしはそれだけじゃないって思ってるよ。

 ――きっとね、あたしたち、お母さんとお父さんがいなくても、同じくらい大事にしてくれる人たちがいたからじゃないかな。幸せだったから……じゃないかな」

「――そうか。ああ、そうだな。きっと……そうなんだろうな」

 ナビアの言葉に大きく同意するノア。

 そうして目を閉じると、幼い頃、それこそ母のように自分たちを慈しんでくれた春咲姫の、優しい笑顔が。

 そして――ともに過ごしたのはまだ短い時間でしかないが、父のように自分たちを護り、導いてくれたカインの、大きな背中が。

 居並ぶように、まぶたの裏に浮かび上がった。



 人工湖の中央付近、突き出た岩山を土台にするような形でそびえる古城――。

 そこへ続く道路には、見事な彫刻の施された大きなアーチがいくつも連なり、神殿へ向かう参道のようだった。

 その道を――静かに礼拝へと向かう信者どころか、迷い込んだ暴れ馬のごとき猛々しく乱暴な勢いで、グレンの操る大型のバイクは駆け上る。

 途中で、後部座席にいたカインは速度をものともせずに飛び降ると、そのまま植え込みの陰に身を潜めた。

 一方グレンは、門前のロータリーに躍り出るや、暴れ馬を華麗に御して大人しくさせ、警備にあたっていた二人の枝裁鋏隊員の度肝を抜いていた。

「ここに春咲姫がいらっしゃっているよな? ウチのボスの使いで緊急の用件があるんだが、通してもらえるかい?」

 荒っぽい登場をしておきながら、気さくにそう声をかけてくるグレンに警戒心もあらわな警備の二人は、顔を見合わせた後、端末を取り出す。

「申し訳ありませんが、少々お待ちいただけますか。ただ今、ライラ様におうかがいを――」

「あ〜……悪ぃな、それは困る」

 言うが早いか、グレンの手がその端末を取り上げる。

 そして電光石火の膝蹴りを腹部に突き刺し、身体がくの字に折れたところで頭を脇に抱え、捻りを加えて頸椎を破壊した。

 刹那の出来事に、悲鳴を上げる間もなく警備は崩れ落ちる。

 グレンがかたわらを見やると、もう一人も、騒ぎに乗じて近付いていたカインに、音も無く打ち倒されたところだった。

「さて、それじゃ打ち合わせ通りに。――いいな?」

「ああ。そちらは任せる」

 古城の構造を知り、現代の機械の扱いも可能なグレンが、階下へ降りて人工湖へ脱出するための遊覧用ボートを確保する間に、軟禁場所として最も可能性の高い上階から、カインが兄妹を捜索していく……というのが、二人が移動中に打ち合わせた役割分担だった。

「ああ、ちょっと待った」

 すぐ行動に移ろうとするカインを呼び止め、グレンは警備から奪った端末を、多少いじり回してから手渡す。

「そこのマークに触れるだけで、俺への回線が開くようにした。何かあったら連絡してくれ」

 一つうなずいて端末をしまい込むと、カインは黒衣をひるがえし、城内へと走り去る。

 照明がこうこうと輝くエントランスホールに、染みのように現れたはずの黒い影はしかし、目の錯覚かと疑うほどの速さで姿を消し、またたく間に風景の中に溶け込んでしまう。

 そのあまりに卓越した隠形の技に、一瞬見惚れて舌を巻くグレンだったが、自分もぐずぐずしている場合ではないと思い直し、後を追うように城内へ足を踏み入れた。




             *


 あなたも疲れているのよ。今日はもう、何も考えずにゆっくりとお休みなさい――。

 ライラのそんな助言に素直に従い、ノアたちとはまた明日あらためてじっくりと話し合うつもりで、簡潔に食事を終えると、早々にベッドに入ろうとシャワーを浴びた春咲姫だったが、服も着替えて一息つくと、眠くなるどころか、むしろますます目が冴えてきていた。

 ――何だろう。胸騒ぎが……する。

 ノアとの車内での会話、その内容を引きずって考えて……というわけでもない。もちろん心中穏やかとはいかないが、それでも、そのことについては明日話そうと決めたのだから。

 そうした具体的なものではない、もっと曖昧な、はっきりとは形を持たないものが、ざあざあと吹き荒れて、彼女の心をざわつかせていたのだ。

 その果てに、何か、大変なことが起ころうとしているのではないか――そんな予感が、ふっと胸で鎌首をもたげる。

 夜着の胸元をぎゅっと掴み、少女は、居ても立ってもいられなくなって足早に部屋を出た。

「こ、これは春咲姫……どうなさったのです? 今日はもうお休みになられた方が……」

「寝付けないので、散歩に。すぐ戻ります」

 部屋の前を警護していた――同時に、春咲姫が兄妹の殺害を目撃しないようにするための監視でもあったのだが――枝裁鋏隊員が呼び止めるのを振り切り、春咲姫は廊下を駆け出していく。

 どこからどう見ても何の根拠もない衝動に突き動かされて。

 正体も分からずざわつく心と、勘以外の何ものでもない予感に背を押されて。

 しかしそれでも、そこに何か、気の迷いだと振り払うにはあまりに確かなものを感じて――少女はただ、足を動かした。



 この古城全域にくまなく警備の目を光らせるには、さすがにライラの部下だけでは人数が足りないらしい。

 要所に最低限の人員が配置されている以外は人気もなくがらんとした城内を、それでも油断なく周囲を警戒しながら、グレンは階下目指して進んでいた。

 途中、廊下の曲がり角の先――ボートが係留してある船着き場に続く、階段ホールの方向に人の声を聞いたグレンは、足を止め、何か情報でもと聞き耳を立てる。

「……しかし、ボートを見張る意味、本当にあるのかな」

「あの兄妹、この城に来たことがあるからな。ボートを使って逃げようと考えたっておかしくはないだろう。もう一つ手を打ってあるとはいえ、ライラ様は事を荒げたくないのだしな」

「……もう一つの手?」

「ああ……そうか。お前はあのとき、ここの設備点検で不在だったな。

 まあ、あくまで本当に万が一の事態のための予防線なんだが、統合生産地区の方に残った連中が、今頃――」

 グレンの顔がこわばる。

 警備の隊員たちの会話から飛び出たのは、彼にとってまさしく想定外の問題だった。



「そろそろ……良い頃合いかしらね」

 自分に割り当てた部屋で、鏡台に腰掛けていたライラは、鏡越しに壁掛け時計で時間を確認し、鏡の中の自分に問いかけるように、そうつぶやいた。

 彼女がまとうのは、花冠院(ガーランド)としての彼女を包む、うすぎぬを重ね合わせたような衣装ではなく、枝裁鋏としての彼女のための、厳格な断罪者たる純白の法衣――。

 そして鏡台に並べ置かれているのは、彼女を美しく引き立てるための化粧品ではなく、彼女を鮮血で飾り立てるための、大小さまざまの無骨なナイフたちだった。

 法衣の装飾にまぎれて、色々な部位に巻かれたナイフベルトに、彼女はその白銀に輝く凶刃を一つ一つ、丁寧に収めていく。それこそ、夜会の華美なドレスを、きらびやかな宝飾品でさらに飾り立てでもするように。

 そうして支度を終えた彼女は、あらためて純白の法衣をまとう自らの姿を確かめる。

 ……彼女はかつて、白を嫌悪していた。

 たやすく血に赤く染まり、否応なく死の存在を突き付ける白を、彼女は憎んでさえいた――たった一つの、無垢な白を除いて。

 その白は、やがて真に、死を超越した永遠の白となった。そしてそれを、彼女にも分け与えてくれた。白いままでいられる世界を現実にしてくれた。

 今では彼女も分かっている。自分は、白を愛し、何より憧れるからこそ、そこに嫌悪も抱いていたのだと。白が白のままでいられないことを嘆いていたのだと。

 だが、もはやその必要はない。この法衣が血に染まろうとも、嘆く必要などない。

 なぜならそれは、永遠の白を白いままに保つためであり、そしてそうであれば、彼女自身もまた変わらず白のままでいられるからだ。

「……あわれな子たち」

 うつむき加減にぽつりと漏らし、彼女は音もなく立ち上がる。

 彼女とて、幼い頃から兄妹が育つのを近くで見てきたのだ。情が無いわけもない。

 また、彼女に同調する部下の枝裁鋏隊員の中にも、やはり死への恐怖心からだろう、殺さずにすむ方法を選ぶべきでは、という意見もあった。

 しかし彼女は、兄妹の命を助ける道を、それでは不充分だと断じた。

 ……死を厭うのは彼女とて同じだ。

 だが、ただただ死を怖れ、泣き濡れる日々を送った昔とは違い、今の彼女には信念がある。彼女にとっての永遠の白を――春咲姫を、何をしようとも護り抜くという誓いがある。

 だから、『死』の存在を肯定するものたちに、赦しを与えるつもりは一切無いと、彼女は断言したのだ。

 ……永遠の白を、そして白い世界を汚しかねない存在となってしまった以上、彼女が、兄妹に対して情けをかけるとすれば、それはただ一つ――。

 死を迎えるにあたり、せめて、苦しまないように――その一点だけだった。



「――ッ!」

 声にならない声を上げて、ノアは跳ね起きた。

 混乱した意識のまま、衝動的に周囲を見回し……思考が落ち着きを取り戻すとともに、ここが連れてこられた古城の一室であることを理解し、ようやく安堵のため息をつく。

「ああ……俺、あのまま寝ちまってたのか……」

 サイドテーブルに鎮座する、年代物を思わせる小さな細工物の時計で時間を確認し、ノアはもう一度息を吐く。

 ふと気付けば、全身が汗にじっとりと濡れて気持ちが悪い。――冷や汗だ。

 内容は覚えていないが、恐ろしい夢を見た、ということだけは、身体と心の両方がはっきりと記憶していた。

「んん……お兄ちゃん? どうかしたの?」

 となりのベッドからの声に釣られてそちらを見ると、ナビアも目もとを擦りながら彼の方を見ていた。どうやらノアと同じく眠ってしまっていたらしい。

 妹が無事そこにいることに、ノアは自分でも驚くほどほっと安心していた。

 それにともなってようやく、悪夢のせいで早鐘のようだった鼓動が、落ち着きを取り戻していく。

「ああ、まあ……どうも、イヤな夢でも見てたみたいだ。その――お前は大丈夫か?」

 いい年をして、妹相手に恐い夢などと言うのもはばかられて、ノアは適当に言葉をにごして逆に問いかける。

 ナビアは一度小さなあくびをしてから、だいじょうぶ、とこくんと首を振った。

「それならいいんだ。……お前はもう少し寝ててもいいんだぞ?」

 ノアがそう気を遣うも、ナビアは身を起こしてきた。

 眠ってしまったのは短時間のようだが、逃げようとするならそうのんびりしていられる状況でもない、というのはナビアも理解しているのだろう。

 最悪だった夢見の影響が大きいのか、まだ少し頭が上手く働かない感じだったが、ノアは何とか逃げ出すための算段を練ろうと、思考を巡らせる。

 ――部屋のドアがノックされたのは、ちょうどそんなときだった。

 自分たち兄妹しかいなかった場所への、明らかな第三者の介入を報せるその乾いた音に、ノアは知らず知らず、覚えてもいないはずの悪夢を重ね見たのか、びくりと身をすくませてドアに目をやる。

 少し様子を見ても、無機質なドアのノックは止む気配がない。

 ごくりと唾を飲み込んだノアは、ナビアと視線を交わすと、ドアに近寄って鍵を外した。そして、ためらいがちに開く――。

「――ッ!」

 その瞬間、何者かが隙間をこじ開けるように素速く部屋に滑り込んで来た。そしてそうかと思うと、声を上げそうになったノアの口を塞ぎ、ドアを閉める。

 ドアの隙間から流れ込み自分にまとわりついた黒い影に、悪夢の記憶を垣間見たノアは、一瞬パニックを起こしかけるが……直後にナビアの発した声が、彼の正気を繋いだ。

「――おじさん!」

 落ち着いて視線を上げ、そこにあるのが見慣れた無精髭の顔だと確信すると、ノアは一転して安堵に全身の力を抜いた。

 カインはそんなノアを、すまない、と謝罪だけ述べて解放する。

「ほ、ホント、びっくりしたよ……。それより、よくここが分かったよな?」

「詳しい話は後だ」

 言って、カインは持っていたリュックサックをノアに渡す。

 それは、取り上げられたはずの彼の物に間違いなかった。

「近くに保管してあったのを見つけたのでな。――体調はどうだ? すぐにでも動けるか?」

「うん、だいじょうぶだよ!」

 カインの問いに、ナビアは飛び跳ねそうな勢いで手を挙げて真っ先に答える。多少なりと眠れたおかげで、体力を取り戻せたのだろう。

 やや遅れて、ノアも控えめにうなずいた。彼としては悪夢のせいで疲れを取るどころではなかったのだが、そもそも、疲労というほどの疲労は感じていない。

「よし、それならすぐにここを出るぞ。そろそろ、侵入に気付かれる頃だろうからな」

「でも……どこから逃げるんだ?」

 ノアのもっともな質問に、ドアのわずかな隙間から外の様子をうかがっていたカインは、一旦ドアを閉めてから答えた。

「階下の船着き場から、ボートで湖へ出る。協力者が確保してくれているはずだ」



 準備を終え、いざ部屋を出ようとしたところで、端末の呼び出しがライラの足を留めた。

 厳密にこの時間に行動に出ると明言したわけではないが、邪魔にならないよう、部下たちには連絡を控えるよう指示してあった。

 それにもかかわらず、端末は彼女を呼び出している。

 一抹の不安にかられつつ回線を開く――と、すぐさま、それが的中したことを悟った。

『ライラ様、侵入者です! 門前を警備していた者たちが、何者かに――!』

「! なんですって……」

 兄妹が部屋を抜け出す可能性なら考慮していたが、外からというのはまずありえないと踏んでいた事態だった。しかも、矢継ぎ早に報告される鮮やかな手際からして、件の侵入者がカインを名乗るあの男であることは明らかだ。

 一体どうやってここに兄妹が居ることを探り当てたのか――当然のように疑問が浮かぶが、その詮索は後回しだと切り替え、彼女は回線の向こう側に尋ねる。

「春咲姫と、兄妹の部屋の警備はどうなっているのっ?」

『兄妹の部屋を監視していた者とは連絡が取れません! それに春咲姫の方は、その……間が悪く、散歩に出られたとかで……』

 部下の報告に、ライラははっきりと血の気が引くのを感じた。

 だが次の瞬間、その血は引いた分の勢いを付けて、一気に頭頂部へと駆け上がる。

「急いで捜し出して保護しなさい! 何よりも優先して春咲姫の安全を確保! 急いで!」

 どうして春咲姫の外出を止めなかったのかと怒鳴りつけたくなるのを抑え、それでもたぎる怒りだけはそのまま吐き出してぶつけるように、ライラは回線越しに指示を叩き付けた。

 そして返事も聞かずに回線を切るや否や、蹴破りかねない勢いでドアを開けて外に飛び出る。

 ――兄妹の方は別の手も打ってあるからまだしも、あの子の身に何かあったりしたら……!

 取り返しの付かない事態になるという恐怖を噛み殺し、ライラは廊下を駆け出す。

 ――何よりも、まずあの男! カインを騙るあの男を……殺さなければ!




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