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手帳の中に書かれていた内容は‥‥‥


『20X X 年 〇 月

この施設に来て2年が経つ、栄誉と名声を得る研究の為とはいえ、一体何人の人を死に追いやったてきたのだろう。最先端の化学研究と言っても、内容は日々人体実験を行うばかり。このまま何年も続けているわけにはいかない。

今まで家族にも秘密にしてきたが、納得させる説明が出来ない。人を殺して新技術を作っているなんて‥‥‥何とか牧村を説得して、これ以上の実験を止めさせなければ‥‥‥』



『20X X 年 〇月

牧村は更に狂い出している、最早人間としての理性を忘れた化け物と変わらない。日を追う毎に実験回数が増え、死体の山が出来る。当然ながら、実験に連れて来られた人達は行方不明扱いにされ終いには闇に葬られる。

何れ俺も、この人達と同じ様に牧村の手によって殺されてしまうのか‥‥‥』



「‥‥‥人体実験って、どういう事なのよ!」


「そうか‥‥‥楠木が絡んでいるのか‥‥‥美樹、三年前から行方不明者が増えているのは知っているよな?」


急に海から話しを振られ慌てるが、ニュースでも頻繁に流れていた内容の事だったから覚えている。


「まだ、一人も見付かって居ないというアレでしょ」


「そうだ、その見付かって居ない連中は皆ここで実験体になっているからだ。現在の最新医学、化学技術も全てここから生まれた物ばかりだ。その技術の成果を試す為の実験‥‥‥だからと言って、世間一般には当然ながら通用しない。やっている事は人を殺す事、立派な犯罪だ」


「そんな研究施設を野放しにしてていいの?」


「良く無いだろう。だけど、有名な研究所だ。表向きにはさっき言った事をやって、成果を出せば文句は言われない。ただし、あくまで表向きはな」


「どういう事?」


「こんな有名な研究所がどうしてこんな辺鄙な所にあると思う?都心部とかで、ビル建てて研究所としてあっても不思議では無いだろう?なのに、こんな辺鄙なしかも地下にあるのは不自然と思わないか?」


「それも、そうね」


「さっき、美樹が知りたがっていた答え。この研究施設は表に出せない事情‥‥‥つまり、裏ビジネスとして成り立っている」


「裏ビジネス?」


「そう、ここは人体を利用してバンパイア化を目指し、更にその先に進化した生命体を作り出す事を目的としている。そこで、出た不要な臓器は海外へ密売も行っている」





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