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第三話 再会
更に俺の中に疑問が生まれた
「は?天使?」
「本とかで出てくるあの?」
「いやいやあれ創造したものじゃないのか?」
でも確かに彼女の背には白く、そして儚く、今にも千切れそうな
"羽が生えていた"
彼女が喋る
「まあ信じないのも無理ないと思う」
「私も最初はびっくりしたから」
・・・沈黙が流れる
「じゃあ神様を見たのか?」
「いや、見てないよ」
天使がいるなら神様もいるんじゃないか
俺はごく普通の質問だと思った
「いや、見てないだけで存在するのか」
「ねえ君は」
「君じゃなくて"遥春"でいいよ」
初対面ではないが下の名前で呼ぶのはどうかと思った
いや、それ以前に上の名前ですら呼んでいなかった
「じゃあ、遥春はどうやって"天使"になったの」
「それが分からないんだよねー」
「いやなんでだよ」
「だって気づいたら"羽"生えてたから」
どうやら遥春も分からないらしい
「いつから生えてたの?」
まだ俺の中にあるのは"疑"と言う感情
「死んだ後、すぐだったかな」
それは誰かを指していた訳ではないが
誰にでも察せることだ
俺は質問したことを後悔した
「ごめん、嫌なこと思い出させちゃって」
「いいよ別に」
遥春は平気な顔でそういった
また
・・・沈黙が流れる
遥春はこの空気を変えようと言葉を発する
「・・私の家、来る?」
「え?家?」




