ロボットのポリシー
まず、ちょっとサタンエンジェル星人とサタンエンジェル星にいる竜について説明しよう。
サタンエンジェル星人には、サタン族とエンジェル族がいて、それは国ができる前からそうだった。どちらも翼を持っていて、飛べる。また、魔法を上手に使う。魔法の属性の得意不得意は当然あるがな。あと、これらの種族には性別はない。でも、2人で交配するらしいぞ。
竜は、はるか昔に空から降ってきたとされている生物だ。強力な力を持っていて、様々な属性の竜が存在する。水と空気、そして日光さえあれば生命活動ができる特別な存在である。また、サタンエンジェル星人が2つの国に分かれてからは、竜はそのほとんどがどちらかの勢力についたらしい。
さて、説明はこんなもんでいいだろう。
〜〜〜エンジェル国の宿の前〜〜〜
「待っていましたよ!戦士の皆さん!」
1人のグリーン星人がバスター達に話しかけた。
「おお、久しぶり、ノーン。」
バスターはそう返す。
「あ、アンタが凄腕事務係か!よろしく!」
ロボットがノーンに言った。
「あなたが噂のロボットさんですね!よろしくお願いします!」
ノーンは笑顔で頭を下げる。
「フレイムさん、初めまして!グリームさんは2度目ですね、よろしくお願いします!」
「おう!」「こちらこそよろしくお願いします。」
フレイムとグリームはそう返事をした。
グリーン星人は、サタンエンジェル星人と同じく、翼を持っており飛べる種族。しかし、ノーンにはそれが無い。生まれた時に翼に腫瘍が見つかり、切り落とされたのだという。しかし、人一倍努力し、あらゆる資格を獲得。宇宙超警察のサタンエンジェル星支部事務係を任されるまでになった。
〜〜〜宿の中〜〜〜
「おおー!話には聞いてたけど本当に豪華なメシだ!」
宇宙超警察の5人には極上の食事が用意されていた。大きなテーブルを囲むように、5つの席が用意されている。
「お前さんはさすがに飽きたかい?」
バスターが肉をナイフで切りながらノーンに聞いた。
「いえ全く!こんな食事なかなか食べれないですから!」
とかノーンは抜かしているが、訳わからないほど給料を貰っているので別に普通に食べられる。まあでも、貯金って大切だからな。
「うめー!なんて料理か分からんけど!」
ロボットは幸せそうに料理を頬張っている。ゼリー状の黄色い料理だ。
「散々料理についても勉強しただろ、って、これは俺も分からないな。」
グリームがツッコミを入れようとしたが、グリームもしらない料理だった。
「そちらは超獣バイテンペストの内臓をゼリー状に調理したものでございます。」
部屋に立っていたシェフがそう説明する。
「バイテンペストって、A級超獣の?」
グリームが聞いた。
「ええ。とある地方で贅沢品として嗜まれていたことがあるようです。最近サタン国軍によって討伐され、その内臓を一部この宿が買い取った形になります。」
「へ〜、そうなんですね〜。じゃあ俺も食べようかな…。」
グリームが皿を見た時、それは空だった。
「え?……ロボットお前、もしかして全部食べたのか!?」
「え?あーー!?全部食べちまったーー!」
「お前ってやつは…。」
グリームは悲しんでいる。
「ごめんなさいみなさん…。オレは最低です…。オレの分の料理まで食べていいし、気の済むまで殴っていいのでどうか許して…。」
ロボットは必死に謝った。
「ってあれ?ノーンさんは?」
ロボットがノーンを探すも、その部屋にはいないようだ。
「さっきトイレに駆け込んでいったぞ。」
フレイムが言った。
「お腹壊したのかな。」
ロボットはそう予想する。
(いや、多分、ショックで一旦退避したんだと思う…)
グリームはそう考えていたが、口には出さなかった?
〜〜〜ノーンの向かったトイレの個室〜〜〜
「酷い…。今日1番の楽しみだったのに…。なんで全部食べちゃうの、ロボットさん…。普通1人で食べる用じゃないって分かるでしょ…?」
ノーンは泣きかけていた…。
「でも、ここでグズグズしてたら私の分まで取られるかもしれない。行かなくちゃ(使命感)!」
ちなみにノーンはこの時のために胃袋を膨らませる薬を飲んでいた。執念だな…。
ドン!
ノーンは勢いよく個室ドアを開けた。そして元の部屋に戻ろうと走り出す。が、
「あっ、トイレのドアを触ったから、手を洗わないと。待ってて、私のご飯達!」
と戻って、急ぎつつも丁寧に手を洗った。
〜〜〜元の部屋〜〜〜
「うまい、このサラダ!ドレッシングはなんなんだろう。」
ロボットは、許しを貰って自分の分の料理を食べていた。
「そちらはですね…」
シェフが説明を始める。
ガチャ…
部屋のドアが開く。ノーンが戻ってきたのだ。
(まだ、私のご飯は無事かなぁ?)
テーブルを見たところ、ノーンの分の料理は残っているようだ。
「良かった〜。」
ノーンはつい口に出してしまった。
〜〜〜食べ終わった後〜〜〜
ドンドン!
「いるか〜?」
ロボットは、バスターの部屋のドアをノックしていた。
ガチャッ
「何の用だい?」
バスターがロボットに聞く。
「聞きたいことがあってな。」
「なるほど。だけど、ここじゃなんだ、中に入ろうか。」
バスターとロボットは部屋の奥に行き、向かい合って椅子に座った。
「まあ…アタシがフレイムを殴った件についてだろう?」
バスターが言う。図星だった。
「! よく分かったな、そうだよ。」
ロボットは驚いた。
「お前は、オレがお前にタメ口を使った時は笑って流したが、フレイムの時は頭を殴った。なんでだ?」
ロボットはそう要件を話す。
「ただの私情さ。…フレイムの師匠については知ってるかい?フレアっていうレッド星人の超優秀戦士なんだけど。」
「あぁー。フィストに会ったあの部屋にいたレッド星人か、知ってるぞ。強そうだとは思ってたが。」
「あの子はね、昔、アタシに憧れてた。アタシの剣技に憧れて宇宙超警察に入ったって直接聞いたよ。でも、あの子が優秀戦士の頃のアタシとの公開模擬戦で、その気持ちは変わった。当時もアタシは超優秀戦士だったが、ギリギリであの子が勝ったんだよ。あの子のアタシを見る目は、それから少しずつ変わっていった。尊敬の目から、見下す目に。他の戦士や民間人からの人気も取られた。まあ要するに、絶望と嫉妬さ。その気持ちを、フレイムに向けてしまったわけだ。」
「ふーん…。悪いと思ってんならもうしないでくれよ。オレは仲間に仲間が暴力を振るうことを許さない。もしもう一度やったら、この任務をやめる。それで宇宙超警察を辞めさせられても構わねえ。」
「ハハハ、こんなにも部下にはっきり言われるとは。…分かった。態度を改めよう。フレイムにも、謝っておくよ。」
「謝るのはしないでいいかも…。アイツ調子乗りやすいから…。ま、そこは任せるぜ!じゃあな!」
ロボットはそう言って、部屋を出ていった。
「まさか、部下に説教される日が来るとはねぇ…。アタシも堕ちたもんだ…。」
〜〜〜翌朝〜〜〜
「おーい、そろそろ朝飯の時間だぞー。」
フレイムがロボットの部屋の前で呼びかける。
しかし、数秒たっても返事はない。
「おい!まさかまだ寝てるんじゃないだろうな!」
フレイムは大声で呼びかけた。
「ああ、すまん。ニュースに集中してたんだ。鍵空いてるから入っていいぞ。」
ロボットは部屋の中から返事をする。
「ったく。てかお前、ニュース見るようなやつだっけ。」
「いや、グリームに国際情勢は把握しとけって言われてな。で、テレビつけてニュース見てたら速報でこれが出てきたんだ。」
ロボットはテレビを指差した。
『メタル星のブルー星への侵攻は、とてつもない勢いで行われており、もはやブルー星の国の軍では止められておりません。さらに、宇宙超警察の戦士2名が死亡したとの情報も。続報が来しだい、お伝えします。』
「あーこれか、いつかやるとは思ってたけど、メタル星の奴らついに本格的に攻め込んできたか。」
フレイムがそう言う。既にその情報を知っていたようだ。
「え、速報って言ってんのになんでお前もう知ってんだ?」
ロボットは驚いて聞いた。
「お前…昨夜の連絡カードへの連絡見てねえな。肌身離さず持っておけって言われてるだろ。」
「…多分そん時、それを外してちょっと部屋の外に出てたな。」
「ったく。まあ、このニュースがちょっと遅いって理由もあるがな。」
「エンジェル国は、一度政府に情報が集まって、それを検閲してからニュース番組に情報を与える方式なんだったか!」
「ああ。まあ、近年はネットの発達でもはやこの情報統制は意味を成してないけどな。ニュースも、エンジェル国内なのにサタン国のネットニュースの方が見られてるし、いいことねえぜ。中途半端に情報統制するくらいならやめちまえばいいのになあ。」
「フレイムお前、詳しいな。てっきり、戦いのこと以外興味ないのかと。口開けば戦いのことばっかだし。」
「戦いについてばかり喋ってるのは否定しねえけど、ある程度知識はつけとかないと任務にも戦闘にも支障がでるからな。てか、やけにさっきのニュースに集中してたようだな。なんでだ?」
「オレさ、昔にフルメタルと色々あってな。動向は気にしてたんだ。」
フルメタルとは、現在メタル星全域を支配している軍事国家である。
「そうか。ま、詮索はしねえから安心しな。じゃ、行こうぜ。」
〜〜〜朝食中〜〜〜
昨夜の食事と同じ部屋で、朝食を宇宙超警察の5人で取っている。
「ていうか、お前って結構ファッション気にしてるよな。いつも服装違うもん。」
ロボットがサラダを口に入れながらグリームに言った。
「まあな。宇宙超警察の超優秀戦士として身だしなみはしっかりしないとと思ってのことだ。」
「へー。えらいなぁー。」
「…褒めても何も出んぞ。お前はいいよな、今日着る服に悩まなくていいから。」
「これでもオレだって3日に一回くらい全身磨いてるんだぞ!」
「お、おお、なるほど。」
「てかそこのフレイム君はファッションとか一ミリも気にしてなさそうだけどそれはいいのかよ?」
ロボットがグリームにそう聞く。
「アレはもう、仕方ないよ…。そういう人がいてもいいだろう…。」
「ん?オレの話を、ムシャ、して、ムシャ、たか?」
噛み終わってから話せよ、フレイム…。
「お前っていつも真っ赤のTシャツに短パンじゃん。ファッションに興味ないのかなーって。」
ロボットがフレイムに言った。
「服は動きやすさのみを基準に選んでるぞ!逆にそれ以外必要ないだろ。」
「しかし、その日の気分に合わせて着る服を変えるのも良いものだぞ。」
グリームはファッションを楽しんでいるようだ。ちなみに今日は水色を基調としたコーデ。
「そうかよ、でも長袖長ズボンは動きづらくねえか?」
フレイムがグリームに聞いた。
「これは伸縮性のあるやつだから、そこに問題はない。アクセサリーとかももうちょっとこだわっていきたいんだけどな。」
「ふーん。」
フレイムはあまり興味がなさそうだ。
「さて、そろそろ食べ終わったかい?さっさと出発して、大天使サンのトコに行くよ。」
バスターがそうノーン以外の3人に言う。
「よーし!強いヤツのトコだー!」
ロボット、嬉しそう。




