400話 計算不能の事態?
朝起きて朝食を食べに食事会場へ向かう。会場についていたテレビが戦禍を伝える。どうやら深夜のうちに長光大学の学舎に爆撃をしたらしい。死傷者は出なかったが、魔王が派遣した軍隊はその周囲で学生を狙っているらしい。
「…本当だったんだ。天使仲間に伝えないと…」
「その必要はない。」
「初音さん!それに魅華子さん!」
「私たち天使陣営は安否の確認を行う。大丈夫、私たちは無事だ。」
「そうだと良いのですが…」
「おい、支配人。」
「なんでしょうか。」
「あ、みどりじゃない。本物の支配人を出せ。」
「みどりさんって違うんですか!?」
「そうだ。彼女は頼まれてるんだ。」
「支配人はどちらにいるのですか?」
「それは…ですが問題はありません。」
「…わかった。ところで第一支部は無事か?」
「…私は無事です。他の人は連絡つかずですが…」
「他の人…申し訳ないが、最近支部の方の確認を怠っているもので…」
「そうでしたか。長らく私一人だった支部にも仲間ができたのです!」
「しかも血縁のつながってないね。」
「そうなの!…って麗奈も青葉も天使会じゃないのよ。しかも二人ともまだ学生だし。」
「その仲間というのは…学生じゃないんですね…」
「そう…あ、第2支部の方たちが到着したみたいです!」
「こんにちは。第2支部の日暮真礼です!」
「真礼…ということは会長は…」
「会長は…すみません…まだ連絡がつかず…」
「ちょっと待って…天使会に第1支部も第2支部もあるだなんて聞いた事がないんだけど…初音さん?どういうこと?」
「あぁ…いずれは話そうと思っていた。どうしてこのことを隠していたのかを…」
「これは…数年前…まだ先代の天使長がいた頃の話。」
昔から悪魔の勢力が増えていった。それ自体には問題はなかったが、先代天使長が亡くなって以降、言葉通り悪事を働く悪魔の派閥が増えた。当時の天使会は3人で会を回していたが、悪魔の悪事が増えていったため、3人が協議した末に現在の体制になり、悪魔を制御したそうだ。
「それをどうして…今になって…」
「ごめん。私の口からは言えない…言えたら良かったんだけどな。」
「…単純な話です。私たちが迷惑をかけちゃったんです。本当は守りたかった。でも、守れなかった。」
「…一体どういうことなんだ…」
「この事実は…第2支部の会長が来たら話しましょうか。」
「わかりました。あ、僕は神崎飛翔と申します…」
「噂は前より聞いてます。学食という文化をより成長させたと聞いております。転生したと聞いて、少し安心しました。あなたは覚えてないでしょうけど…私は覚えています。まだあなたが中学生だった時、私はあなたの兄の彼女でした。あの頃を知っているので、ここに転生して平和に過ごせている。それだけでよかったのです。」
「…存在は知ってましたが…まさかここに…」




