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398話 きっとこれは戦争だ


まさか魔王の嫁とランチを食べることになった飛翔。彼に対して止めた理由は…


「改めまして、九十九杏美と申します。現在私は魔王の嫁としてこの世界に住んでいますが…篤史さんの計画を邪魔してはいけないのです。」

「それはどうしてですか?」

「…確かに殺しはよくないことです。ですが、その計画が長光大学だとしたらどうしますか?」

「また長光ですか…」

「またということは以前にも?」

「浜大立てこもり、浜大での監禁事件…どちらも被害を受けているのです。しかし…これだけで決めるものじゃないの…たぶん私たちは反対しないかと。」

「どうして急に考えを変えたのですか?」

「…長光にはいろいろな目にあったので。ただ、榎田君だけは救ってあげて…」

「彼は関係ないですよ。だって、彼は考えを改めて合格できた。それが結果じゃないですか。」

「なるほど…そしたら佐治木君とか神野君とか…」

「いや、この計画は学長主導なのです。竜門大学の門前学長と同じです。あなたは学長に撃たれてわかったでしょ。この町には善人だけが生きているわけではないと。」

「そうですね…でも、どんな悪人でも更生できるようにしているのではないかと…」

「確かにそうですね。殺人も窃盗も理由を聞けばいいと思うのです。ただ…それでも反省しないのがあの学校の生徒であり、あの学校なので。だから卒業生も榎田君の前って一人しかいないんですよ。」

「それは誰でしょうか…」

「…先代の悪魔の長。でも…あの人はあの人で可哀そうですよ。」

「どうして…」

「今彼は隠居しているのです。亡くなってないことは知っているのだけど…でも、彼の仕打ちは誰が見てもかわいそうだった…」

「どうして…」


先代の悪魔の長は、出身大学のせいで様々な派閥ともめた末に隠居せざるを得なくなった。


「かわいそうですが…」

「わかりました…それで…その計画はいつ実行されますか?」

「…明日。海山鉄道を運休にして、周辺の道を封鎖してまでもです。」

「それじゃあ…僕は家に…」

「帰れませんね。ええ、帰れません。むしろ、あなたが出かけたことで実行を早めることができたのです。」

「それって…つまり!」

「…私たちは長光大学を廃校にするため、そのために計画を実行するのです。」

「…この場合、僕はどちらの味方につけばいいですか?」

「そんなことわかりません。ただ、大学一つなくなるぐらいは大したことじゃありません。」

「…それでいいと思ってやってるのですか?だとしたら、僕は立ち向かわなくてはいけません。」

「立ち向かってもいいですよ。ええ、立ち向かえるのであれば。ただ、理由はわかります。」

「そうだ、僕の料理を食べさせれば…」

「彼ら、学食コンテストで一昨年食べてますよね?その時のコメントです。」


その瞬間、飛翔は膝から崩れ落ちた。

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