394話 嘘だろ?
「七草を探しに行こう。」
今日は1月7日、七草粥を食べるために神楽阪から少し北の講演に到着した。
「せりなずな、ごぎょうはこべら…」
「そうやって探しても見つからないよ♪」
「誰ですか?」
「誰って酷くないかな!私だよ!」
「私って言われても…って心愛かい。もしかしてここら辺に住んでるの?」
「そうだよ。この公園のあるあたり…大学じゃ北町って呼んでたんだけど、私ここら辺に住んでるんだ~」
「へぇ~…知らなかったし知りたくもなかったよ。」
「あれれ?酷くないかな?せっかく私に話しかけられて答えたんだから…付き合ってもらうよ!」
こういう女子に絡まれたらきちんと付き合うべきだ。そして適当に逃げるのが一番いい。
「あった…はこべら!」
「良かったね!こっちはまだ見つかってないよ…助けてよ…」
「…さらばだ!」
逃げてしまった。あーあ、彼女から逃げたら大変なことになるというのに。どうしてバカみたいな考えをしてしまったのかな?
「というかスーパーに行けばいいと思うんだよ。スーパーならセットが売ってるしな。」
「いらっしゃいませーって飛翔じゃない。久しぶりだね。」
「光か。元気にしてた?まさかここで働いているとは思わなかったよ。」
「いやぁ、前のアパートに戻りたいけど…ここまで遠いじゃんね。大家の機能も誰かに譲りたいけど…まぁ、無理だよね~」
「あはは…僕があのアパートに戻って…大家になれたらいいのにな。」
「そうだね。ところで、飛翔の後ろの子は誰?たぶん飛翔を探していると思うけど。」
「…ところで七草粥のセットはどこですか?」
「正直に話しなさい。」
「…っと、わかんないや。本当にわからんの。ところで、七草粥のセットないの?」
「…飛翔が来た時のお客さんが買い占めて…今はないよ。」
「じゃあ、私と取りに行くしかないよね?」
「…心愛ちゃん…」
抱き着かれ…光さんが驚いた顔を見せたのを最後に眠りに着いた。気が付いたら公園で心愛が微笑んでいた。
「ほとけのざとなずなを見つけたよ!」
「良かったね…」
「あとはごぎょうだけだけど…見つからないね。」
「見つからないなら帰る…ってごめん。」
「飛翔、私から逃げられるとは思わないでね♪」
「はい…」
こうしてなんやかんやで七草を見つけた。見つけ終わったころには夕方になっていた。
「チャイムが鳴ったね。じゃあ、私の家に行こうか。」
「いやです。というか自分の家にも用意してあるんだよ…」
「あるの?じゃあそっちにお邪魔してもいい?」
「お邪魔するなら帰って。」
「飛翔って、家に正妻いないんでしょ。」
「…え?」
「そうだよね。結花さんは卒業論文を書かされて…可哀想なのにそっちに行けないの…可哀想だよね?ねぇ、可哀想だよね?会いたいのに会えないの…辛いよね?」
「…で、心愛は何がしたい?」
「もちろん簡単な話だよ。飛翔の正妻の座を奪いたい。私以外見れないようにしたいな♪」




