~光と闇の邂逅~
0:1:3の声劇の台本です。
BGMはOK
自作発言はしないでください。
キャス画はこだわりはございません。
所要時間は15分程。
録画が残っていたら、聴きに行くかもしれません。
運命の輪~光と闇の邂逅~/作者:香乃木 雪兎
0:1:3 台本です。
『』内は声質変えてもいいですし、そのままでも大丈夫です。
ユズハ・ファーナシー(12):♀
物静かな少女。
不思議めいている。
迷い人(15):不問
古い洋館に迷い込んだ近所に住む若者。
召使のマナ(27):不問
お菓子作りがとても得意
有能。
白兎(?):不問
境界の世界に登場する白兎。
出てくる単語
白水晶
現世と虚無の境界世界
ユズハ・ファーナシー♀:
迷い人♂or♀:
召使のマナ♂or♀:
白兎♂or♀:
ユズハN:━━蒼い瞳、銀髪の結い上げた髪。たらす部分を細いみつ編みにしている。真紅色のリボンのついた、黒いミニハット。
細かい刺繍がついた白いシャツ。繊細なレースが三重にも重なった真紅色のスカート。
つぶやく言葉は『生まれは...』や『そして...』等
言葉で例えるなら、彼女が書物めいているのだ。言動やら、服装やら...悪目立ちではない━━
迷い人:「あれ...この道って初めて来た。迷ったかな」
ユズハ:「そこのあなた、こちらへおいで(遠くから囁くように)」
迷い人:「え、今、何か聞こえたような」
ユズハ:「おいで(先ほどより声大きく囁く)」
(間)
迷い人M:━━そこは古い洋館でした。壁に蔦がはっていて、いつの時代に建築されたのかも不明。そう、この辺りから声が聞こえたのです━━
SE:(扉をたたく音)
迷い人:「どなたか、いらっしゃいませんか」
ユズハ:「きたわね...」
迷い人:「わ!!突然目の前にいるなんてびっくりした」
ユズハ:「あらあら、驚かせてごめんなさいね(笑う)」
迷い人:「君は一体?僕はここの近所に住んでいるんだ。最近引っ越してきたばかりで、道に迷ってしまって」
ユズハ:「そうなのね、宜しくね。私は昔からここに住んでいるわ。お茶でも飲んで休んでいかない?」
迷い人:「そうなんですね。では、そうしようかな」
ユズハ:「セイロン紅茶とバタークッキーはお好きかしら?」
迷い人:「はい、紅茶もクッキーも好きです」
ユズハ:「ふふふ、よかったわ、庭園へいらっしゃい」
迷い人:「お邪魔します」
(間)
迷い人M:━━そこは、とても美しい庭園でした。そして召使さん、マナさんというらしい。その人もこの洋館にいるようです━━
召使のマナ:「お嬢様、ティータイムのご用意ができましたので、お持ちしました」
ユズハ:「ありがとう。テーブルに置いて頂戴。紅茶を入れてくださるかしら?それと、今日はクッキーうまく焼けたかしら?」
召使のマナ:「はい、お嬢様。承知しました。クッキーは自然食材をつかいました。アーモンドも練りこみましたので、さっくりと出来上がりました」
迷い人:「あの...バタークッキー、マナさんのお手製なんですか?」
ユズハ:「ええ、そうなのよ。とてもよくしてくださるわ。誇れる召使なのよ」
召使のマナ:「アーモンドのアレルギーは大丈夫でしたか?確認するのが遅くなってしまって申し訳ありません」
迷い人:「問題なく!大丈夫です!」
ユズハ:「ふふふ(微笑)さあ、召し上がってくださいませ、お客様」
迷い人:「いただきます!...ふぅ、香りが高いセイロン紅茶ですね、クッキーもさくさくしていて美味しいです」
ユズハ:「よかったわ」
迷い人:「あれ...突然意識が遠くなって...、身体も力が入ら...ない...」
ユズハ:「おやすみなさい...よい夢を...」
(間)
迷い人:「はっ...ここは?てか、僕は何していたんだっけ。扉がたくさん空中に浮いている不思議な空間は一体」
白兎:「はわぁぁ~~...次はウィスタルトの町に届け物しなくっちゃ!」
迷い人M:━━兎がしゃべっている...!!驚いた。...思い切って声をかけてみよう━━
迷い人:「あの~...兎さん」
白兎:「ん...誰かに呼び止められたような」
迷い人:「あのーーー!聞こえていますか?!」
白兎:「ん、なんだい...?どうしてここに人間が」
迷い人:「それが...僕にもわからなくて。思い出せないんです、何があったか」
白兎:「それは大変だ」
迷い人:「ええ...なので。ここがどこなのか教えてください」
白兎:「ここは...表現するならば現世と虚無の境界世界ですよ」
迷い人:「現世と虚無の境界世界...ぅう。頭が痛い」
白兎:「早速、虚無の影響を受けている様子ですね。早めに現世に戻らないと閉じ込められるよ!」
迷い人:「な、なんだって!?帰る方法はないのか!僕はまだ生きていたいんだ...っ」
白兎:「それは白水晶を見つけ出すことだね。たくさん扉があるだろう?そこのどこかに隠されている」
迷い人:「わかりました...探してみます!」
白兎:「頑張って!では私はウィスタルトの町の扉に行かないといけないから、さようなら!」
迷い人:「あ...はい、またー!」
白兎:「君も来るかい?」
迷い人:「えっと、いえ...ひとりで探してみます」
白兎:「そうかい!応援しているよ」
迷い人:「ありがとうございます」
ユズハN:━━『ここは現世と虚無の境界世界。失われた世界の物語を演じましょう』━━
白兎N:━━『少女は世界と踊る。誘いは怪しく香る』━━
迷い人:「さて、緑色の小さな扉を開けてみよう」
SE:(扉をたたく音)
迷い人:「何もない...!真っ暗だ...次は赤い色の大きな扉」
SE:(扉をたたく音)
迷い人:「おお、砂漠だし!!地面が熱っ!こうなったら片っ端から扉を開ける!!」
(間)
ユズハ:「さぁて、お客様は脱出できるかしら、もし不可能であれば...そのまま」
召使のマナ:「顔がにやけておりますよ。お嬢様」
ユズハ:「あら。失礼...」
(間)
迷い人:「寒っ!吹雪が!?雪山かよ!!」
白兎:「おや、また会ったね」
迷い人:「あれ、兎さん!って凍えるー!死んじゃうよっ。会話している余裕なし!!」
迷い人M:━━はぁはぁ...酷い...なんて人生だ。僕が何したっていうんだ。っと、独り言を繰り返す僕がいた━━
白兎:「ここで最後。届け物は終わった!さぁて、お客様は帰れたかな...
先ほど会ったな、あー..でもすぐに扉閉じちゃったから挨拶しっかりできなかった」
迷い人:「いた!!兎さん助けてください」
白兎:「おやおや、どうしました?必死そうな顔で」
迷い人:「もう限界だ、道案内してくれ。一緒に探してくれませんか!?」
白兎:「仕方ないね。同行してあげるよ」
迷い人:「ありがとうございます!」
ユズハM:━━私の事をお話をしましょう。小話を挟むのも...いいでしょう?
過去に何人もお客様がいらした。
でも、私にとり憑いている悪魔は軽々しく現世と虚無。境界世界に送ってしまうの。
悪意の種は着々と育ち。逆らうものは消し去ってしまう。召使もそう。とり憑かれている。
癒し。果たしてそれはなんだったのか。忘れてしまった。ずっと昔は見えていたもののはずなのに━━
召使のマナM:━━お嬢様と私の精神的なペアリングは離れられない、え、それは何故か?それはこの地に住む悪魔は集団で群れを成す
普通に外出はできるが、ここから逃げ出そうと思考が働くと心身に不具合を起こしてしまう。
悪意の種はお嬢様と私の心に侵食し、蕾から育ってゆく。
運命の人が現れるまで、暫くはこのままだろう。運命の人。それは光を背負った者━━
迷い人M:━━僕の話もしよう。代々語り継がれてきた物語がある。
家の血筋だろうが、変なものが見える時がある
そう。この世のものではないものだ━━
白兎M:━━僕の事を言語化しようかなぁ、さぁて、僕は一体何者なのか。自分自身でもわかっていないんだなー。
少女と呼んでいる。ユズハという子。そして、マナという召使...がいるんだが。
あの二人は残酷な運命だよねぇ...光を背負うものが現れるまであのままなんだから。
今回迷い込んだ迷い人がいるんだけれど。なかなか...いやぁ、愉快愉快(笑う)━━
迷い人:「兎さんがいれば、きっと...出られる」
白兎:「果たして、それは本当かなぁ?ま、頑張ってみようか」
迷い人:「だ、大丈夫でしょう...!」
迷い人N:━━このまま僕らは扉を開けていきました、冬の町の扉もあれば、常夏の島の扉もあります。気の向くまま、思うままに開けていくと…。
眩しげな部屋がありました。壁にたくさんの天然石がはめ込まれていて、様々な輝きが主張しています━━
白兎:「うむむぅ...これはいかがかな?」
迷い人:「アベンチュリン?確か。うーん...うろ覚えですね」
白兎:「確かにアベンチュリンですな、とても緑色が綺麗ですね。私の知識によると、家庭環境や人間関係円満にいいとか」
迷い人:「バランスを取ってくれるんだ...いいな。って白水晶だ!求めているのは。」
白兎:「淡いピンク色の天然石がありますね。これはいかがかな?」
迷い人:「これはなんだっけ!!見たことあるような」
白兎:「ローズクォーツですなぁ。愛情面にいい効果あるとか言われている」
迷い人:「へー...物知りですね。愛情面は大切ですよね」
白兎:「物知りなのはお互いにね!」
迷い人:「ん?あれは...?」
白兎:「何か見つけたのかい?」
迷い人:「一段と光っている...あれは一体。あれが白水晶なのか!?」
白兎:「おやおや、私にはそういうものが見つけられない!まさか」
(間)(光に手を伸ばす)
迷い人:「わぁ...ってあれ?僕の体に吸い込まれていった...って更に足元から透け始めた!?」
白兎:「おお、帰れるのかな!さようならだーーー!」
迷い人:「兎さん、ありがとうございます!さようなr...(言葉を言い切る前に境界世界から消える)」
ユズハN:━━場面一転して、庭園の少女のシーン━━
召使のマナ:「おや、お嬢様。おわかりになりますか?この気配」
ユズハ:「ええ、わかったわ。帰ってきたのね。お客様が」
召使のマナ:「はい、白水晶が見つかったのでしょうね」
ユズハ:「簡単には出来ない事なのに、よく見つけることができたわね」
迷い人:「どこいった!いるんだろ!?さっきのは何のつもりだ!(記憶を全て思い出した風に)」
ユズハ:「探されているわね、さぁて、なんて風に迎えようかしら(微笑)」
迷い人N:━━この出会いは偶然なのか、必然なのか...時間のみが知るようです━━
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