第1話 「3年後」
あれから3年…。
俺はついに10歳になった。
この3年は本当に色々あった。
ミラは16歳になり巨乳になったり、
シルヴィアが13歳になり、将来まだ大きくなりそうな爆乳になったり、
クレアとソフィはまだ全然成長しなかったり、
妹たちのブラコン具合が予想外にも増したり、
ローゼに資金援助して俺に依存させたり。
本当に色々あった。
ミラのヤンデレも治ったのかと思っていたが、たまに俺と一緒にお忍びで城下町をデートしているとき俺が綺麗なお姉さんを見てへらへらしてると、
「アルス様…?今は私とデートしてるのですよね?何他の女に目移りしてるんですか?
さすがの私でも怒りますよ…?」
といつも怒っているミラが俺の腕をつねってきた。
うん、これは俺が悪いな。
シルヴィアは俺を甘えさせるのが好きなのか、穏やかな笑みを浮かべたままその豊かな2つの膨らみで俺の気がすむまで俺を抱きしめてくれる。
正直、シルヴィアに溺れてしまいそうだ。
俺を溺れさせるのが目的なら見事な策士だが、シルヴィアもミラと一緒で天然なのでそれはないだろう。
あと、シルヴィアは俺が通う予定の王立ツインデリア学園に通っている。
俺の先輩ってことだな。
学園でのシルヴィアも楽しみだな〜
クレアとソフィは、昔みたいに一緒に寝ようよ!とソフィが言い出して、妹たちと喧嘩になるという事態が起こった。
クレアはイメージ通り言いたいことをただひたすら言う。みたいな喧嘩方法だったが、
ソフィが想像以上に怖かった。
ずっと威圧感ようなものを出して静かに深く妹たちを牽制していたんだ。
妹たちもその剣幕に思わず、
「「ひぐっ」」という情けない声を出して逃げ出してしまった。
クレアの方が扱いやすいと思う日が来るなんて…とその時は思った。
が、ソフィは俺には甘々で全く怒らないどころか甘えてきたりする始末だ。
これが女の世界なんだな…頑張れ、妹たちよ。なんて同情したりもした。
2人とも俺と同じ学校に通うシルヴィアが羨ましかったのか、
「アルスくん、絶対頻繁に私たちに会いに来てね!ほんとは男子禁制だけど…アルスくんなら大丈夫だと思うし!」
「アルス、絶対に会いに来なさいよ?
メイア女学院は男子禁制だけど…アルスなら入れるはずよ!
あ、でもみんなアルスを見たら学園のみんながアルスのこと好きになっちゃうかも…それはいやね…」
と男子禁制だけど会いに来いと言ってきた。
クレア…俺がイケメンで、すまん。
でもまぁ女子校に行くなんて前世からの夢だったしなー。
権力使って会いに行くとしよう。
ローゼには結構頻繁に会いに行っていた。
始めの2年くらいは正体を隠しながら資金援助をしていたんだが、俺が我慢できなくなって、正体をバラしてしまった。
始めの方は、
「アレス…?なんであたしにここまでしてくれるんだよ? ま、まさかあたしのことが好きなんじゃ…」ボソッ
とかなんとか言っていた。
正体をバラした後は、
「え、え??ア、アレスが王子様…?
う、嘘だろ?確かにイケメンだと思ってたけど…あ、そういえばどこかで見たことがあると思ったんだ!!
そりゃ見たことあるよ!
この国の王子様なんだからな!
え、でもなんで王子様のアレ…アルスがこんなところに来てあたしになんか構うんだ…?
や、やっぱりあたしのことが好きなのか!?」
とか言っていた。
正直、笑いをこらえるのに必死だった。
そして結局誤魔化してしまったんだが、なぜかローゼに好きだと言うのが気恥ずかしく感じてしまい言えなかった。
なーんかローゼと接したら調子狂うんだよなぁ。
まぁいつか好きだって言えたらそれでいいか。
それとローゼのやつ、俺のメイドになりたいだとかで今家事とかを頑張っているらしい。
うーん、ミラがなんていうか分からないが…多分怒るだろうな、うん。
妹たちは最初言った通りブラコン具合が増している。
セリカなんて俺がローゼに会いに行った後俺の匂いを嗅いで、
「ねぇお兄ちゃん。なんで知らない女の匂いがするの…?
お兄ちゃんのいい匂いが台無しなんだけど…。
女遊びもほどほどにしてよね!!」
と俺の天使が初めて俺に怒った。
怒ったセリカも可愛かったが、セリカに怒られるという事実に少なからずショックを受けた俺は、今度からはちゃんとお風呂に入ってからセリカに会うことを誓った。
…こういうところがダメなんだろうな、俺。
エリナはたまたまソフィが俺に甘える姿を見て嫉妬心というか対抗心が湧いたのか、ソフィとは逆側から俺に抱きついてソフィを牽制していた。
1度ソフィの威圧感を受けてからソフィに苦手意識を覚えたのか、涙目になりながら牽制するんだが、その姿がもう可愛すぎた。
とにかく俺の妹たちはさいかわ(最強に可愛い)だ!
本当の本当に色々あったよな〜。
魔法も、つい最近闇以外の6属性超級を極めることができた。
光や水を組み合わせて唱える回復魔法だけ、もうすぐ滅級を覚えられそうって感じだ。
相変わらず俺ってば天才だよなぁ。
自分の才能が怖いぜ。
そして魔法といえば、明日やっと固有魔法が分かるんだ!
やっとだよな〜。正直、俺に苦手なことってないから10歳までにやってきたことが反映されるって言われても何が反映されるかわかんねぇよな。
まぁ俺はどんな魔法だって使いこなしてみせるがな。
「お兄さま。もう眠い…。寝よ?」
俺は今、この世界にあったことが驚きのトランプをミラと妹たちとしていた。
「エリナったらもう眠いのー?お子ちゃまね〜」
「ねぇさまうるさい。1歳しか変わらないの。
それにねぇさまも眠そうなの」
「う、うるさいよ!私はおねぇさんだから大丈夫だしー!」
「そんなの眠いことに何の関係もないの。
やっぱりねぇさまはおバカなの」
「なによ!鈍臭いくせに!」
「ひ、人には向き不向きがあるの!」
「「むむむむむ」」
「「お兄ちゃーん!(お兄さまー!)」」
「はぁ…お前らよく毎日喧嘩してて飽きないな。俺明日は教会に行かないとだし、つべこべ言わずにもう寝るぞ」
「「は〜い」」
「ふふ。アルス様すっかりお兄ちゃんが板についてきましたね」
(これでアルス様がセリカ様たちと結婚なんていうことは起こらないはず…。
いや…アルス様のことです、まだまだ可能性は消せませんか…。
油断は禁物よ、私!!)
「ねぇお兄ちゃん!ミラがまたなんか腹黒いこと考える!やっぱりミラって性格悪いんだよ〜」
「そ、そんなこと考えてませんセリカ様!
デタラメ言わないでください!」
「焦っちゃって怪しいよね〜。
お兄ちゃんどう思う〜?」
「はぁ…またお前らは…。
ミラが腹黒いことを考えていようが今更だ。
もう寝るぞ」
「ア、アルス様…?」
「あはは!ミラったらお兄ちゃんに嫌われちゃったんじゃな〜い?かわいそー」
「そ、そんな…」
(そんなわけありません…。アルス様が私のことを嫌うなんて!)
「ぷーくすくす」
(セリカ様…。さすがの私も堪忍袋の尾が切れそうです!!
…あ、アルス様がこちらにウインクを!
やっぱり私嫌われてなかったんですね!
良かったです!)
「ふふふ」ニコニコ
「なんで笑ってるの…?嫌われて笑うなんて、お兄ちゃんがよく言ってるドMってやつ?」
(セリカ…!お前いつの間にそんな言葉を!?
俺あいつの前で言ったことあったか!?)
「アルス様がドMであれとおっしゃるならドMでも何にでもなります!ふふふふ」
「ふーん。なんだか知らないけど面白くない!
お兄ちゃん寝よ!ほら、ミラは早く出てって!」
「仕方ないですねー。出て行ってあげますよセリカ様。ふふふ」ガチャ
「ムキー!なにあのムカつく態度!
もう知らない!
お兄ちゃん私を癒してー! ギュッ
あ、やっぱりいい匂い…」
セリカよ。7歳でその恍惚とした顔はマズイぞ。しかも俺の匂いで。
「ねぇさまが気持ち悪いの…。
こんなのほっといて早く寝よお兄さま?」ギュッ
「あぁ、そうだな。セリカも!そろそろ寝るぞ」
「はーい」ギュッ
そして俺たちはいつものフォーメーションで眠りについた。




