帝国王子の求婚
「女神様。私と結婚してください」
「はあ?」
「おまえ、頭、大丈夫か?」
「うそ!後悔しかしないわよ」
「きっと誤解していますよ」
なんだろう。この反応。私って結婚向きじゃないのかな?
「貴女は思った通りの人だった。特に貴女のお鼻チャーミングだ。何より聡明な人だ」
「私の鼻を褒めてくれて嬉しいのですが、私は小賢しいと言われ続けています」
「貴女は純粋な真っ直ぐなお方だ。仲間を救う。友達を救う。花を愛でる。人の幸せを願う。全て人として正しい行為をしている。女神とか、領主とか関係ない。貴女個人の人間性に惚れています。どうか、私とともに」
「この娘、見た目通りのペチャパイだぞ!」
「いつも、小賢しいこと考えているのよ。決して純粋じゃないわ」
「すごく暴力的だよ。兵士の首締めちゃうんだから」
(私は、どっちが敵だか、わからなくなってきたよ)
「正直に言うと、私は戸惑っています。今現時点では貴方は、敵国の王子。どこまで信用して良いかもわかりません。私を褒めていただき、更に、私個人を見ていただいてる事は大変嬉しく思います。ただ、私は王子個人の事を全く知らない。ご返答しかねます」
「ありがとう。やっぱり、貴女は聡明だ。素敵です。私を貴女の領土に連れて行ってください。なんてったって私は通行許可を持っているんですから」
「それじゃ仕方ないわね。私が許可するわ!」
(おい!王女。自分のミスじゃないのかな)
「この娘は猛獣だけど、よろしく頼むぜ!王子」
「なかなかない縁です。大事にしてください。二度とチャンスは訪れないかもですので」
「あははは!君の仲間は実に愉快な人達だね。これも君の人柄を表しているよ。女神。素敵だ」
「はあ?ありがとうございます」
どうしよう!私。いきなり求婚されても。戸惑うばかり。だって、はっきり好きって言われたの初めてだし。




