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王様と謁見

兵士達を先に返し、私と王女、それにケイトを含む護衛で王女の王城に行く事になった。


ちょっと緊張する。私って賞金首だし、恨まれてるよね。国中から。石とか投げられないかな?

でも、王女と一緒だしね。いや、この王女も国民から嫌われている節がある。王女目掛けて石が投げられたりして?


「聞いたわよ!姫って手に負えないお転婆王女だったって」

「えっ。なに。誰が漏らしたの?」

「姫が、国の為に働くと奇跡なんだって。どんだけ酷い事してきたのよ!」

「ねえ、女神。それ以上言わないで。ケイトとかみんな引いてるでしょ」

「なあ!女神。お前も人の事、言えないんじゃないか?今頃、領内は領主がいなくて大変だぞ!」

「私は大丈夫よ。だって全て丸投げしているもの」

「それ威張って言う事か?もうちょい領地の仕事した方が良いんじゃないか?」

「心配なのは、私が育てているガーベラよ。子供たちに水をやって育てるように丸投げして来たけど、大丈夫かなぁ」

「子供たちまで使うとは呆れたヤツだな」


王城に着いた。

どうやら歓迎ムードだ。国賓扱いらしい。国王との謁見を終え、ひと休みだ。

王女が、父親との久々の再会を果たし戻って来た。夕食に誘われたけど。私たち、作法も何もないよ。いいの?大丈夫?

「非公式だし、どうしても父上が会いたいんだって!」


夕食会だ。仮にも国王だ。どうしよう!ケイトなんか粗野そのものだよ。

「作法など全く気にするでない。貴殿達は他国の人間だ。自由に振舞ってくれ」

「ご配慮ありがとうございます。お言葉に甘えます」


「そなたが、アンがお世話になってる女神か?アンの友になってくれてとても嬉しい。礼を言うぞ。」

「アンには私がお世話になっているんですよ」

「まさか!あり得ん。ちと甘やかしすぎてのう。ただ、どうだ、この今の様子。生き生きしとる。何より健康的だ。父として娘がこれほど健康になってくれて感謝の言葉もない」

「私の父上も私の健康を常に考えてくれてます。私が元気に帰って来る事が父上の喜びみたいです」

「うむ。まさにその通りだ。実に素晴らしい父だな」

「ありがとうございます」


「アンはな世間知らずに育ってしまって苦労をかけるかもしれないが、迷惑をかける。よろしく頼む」

「父上。私は女神の国の検問係よ。私の許可がないと例え父上でも女神の国に入れないんだから!」

「それは厳しいな。アン。ぜひ私も女神の国に入れておくれ」

(親バカなのか?)


「私は貴国との交流に賛意を示しています。しかし、私は自国の国王の忠臣。勝手な判断は出来ませぬ。例えば、我が領土内だけでも自由に行き来ができるのが理想であり貴国との親密さが図れるのですが」


「ふむ。貴国と我が国では長く戦争をしておったが、この前の戦で帝国の備えが必要である事は周辺諸国にも理解出来たであろう。貴殿のお陰だがな」

「はい」

「アンがお世話になってる国だ。女神の国には未来永劫手を出さぬ。そればかりか、不届き者は厳しく罰する。女神を人質にしたような者は二度と出さないと誓おう。儂も女神の国の発展に協力を惜しまない。なんでも言ってくれ。全て通す。アンの友は私の娘だ」

「もったいないお言葉。恐縮にございます」


「それとそこのケイトとやら!」

「はい!」

「その方、私の忠臣を何人も亡き者にしたな!」

「は!」

「儂の娘に手を出したら、どうなるかわかっておるな!」

「滅相もございません。私は騎士の身分故。何卒お許しください」

「わかっておるなら良い。国全体を敵に回すでないぞ!」

いい気味だよ。ケイト君。ケイトも逆らえないよね。



私達は外交官付きで帰国の途に着いた。

この外交官はちょっと可哀想かな?私と王女に振り回されるのが目に見えてるものね。


領土の安泰は確定したし、自由貿易も出来そうだ。国王のお墨付きだし。


あとは自国の宰相が大問題だよね。すごく怒られそう!


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