同盟関係 成立
私の領地に、人が集まる様になって来た。
毎週、行われる武闘会も人気のひとつだが、王女御用達のお店が貴族に大人気の様だ。王族と同じ品、しかも他国の珍しい商品もあると聞いて、国中から人が集まる。
次に人気なのは、王女の甘味だ。ビールの数倍もするのに数量限定の為に列ができている。近く王女のドレスショップもオープンする。
女神ブランドより王女ブランドの方が人気があるのは悔しいが、貴族や富豪がこぞって領内に別荘を建てている。高級住宅地は凄く凄く桁違いに高いけど、よくもまあお金出すね。借金返済もこの分でいけば、なんとかなるかもしれない。ただ、借金を宰相に返す気が無いけどね。
なになに、国の施設も欲しいって?元々、ここは国の物だけど、高級住宅地は領主の許可が必要なんだよ。
ただでさえ、高い土地代の倍の金額を吹っかけてやろう。どうせ、借金を減らすだけでお金払う気無いんだから。
せっかく運転資金が出来たんだから、街に投資しなきゃ。ピーター思う存分好き勝手してね。天才が考える街に興味があるわ!
宰相は、憤慨していた。
「なんだ!この法外な土地代は!皆この値段で買っているのか?」
「女神の高級住宅街は我が国一番の土地代と言われてい
ます。上下水道完備され、大変住みやすいと評判です」
「元は国の土地であろう。王族の望みであるゆえ、従うしかないが。借金を減らすにしても納得できん。それに王女を商売の道具にするとはなんて厚かましいヤツだ」
「王女と女神は親友らしいです。そもそも、王女を女神の元に送ったのは宰相です。腫れ物同士一緒にする様に」
「ああ。私はなんて愚かな事をしたものだ。問題児がくっつけば、さらに大問題になると言うのに」
街の土地は高いけど、新しい農地は無料で開放している。採れた作物を女神に供えなければならないけどね。
敵国の脅威がなくなったと考えて農民が続々と集まり出したよ。大きな農地を提供してくれるとあって引越してくれる農民がいる。嬉しい事だ。
なにより、敵さんの情勢が変わった。
今や、砦近くで市場が開かれている。両国の商人が取引を始めちゃったんだ。市場は初め物々しい雰囲気だったけど、限られた商人しか入れてないし、兵達と顔見知りになって来た為、スムーズな取引が出来るようになった。
そんな中、姫が自国の商人を労いたいと笛を持って登場。集まった商人さん達涙を浮かべながら、聴いているよ。
「商人達よ。妾の為に商品をたくさん持って来ておくれ。この国で妾は歓迎されているぞ!商人のおかげだ。国の者に伝えよ!妾は元気だ。この領地に攻め込む物がいたら、妾が成敗してくれるとも伝えよ。妾と女神は親友であるぞ」
(宰相ってば、また怒るかな。勝手に同盟関係出来ちゃったよ。)
市場が出来て、砦近くに町が形成されそうだ。宿屋が出来て、商人の支店が出来た。商魂って逞しいものだね。
砦って守ってる意味があるのかな?他国の人素通りさせちゃまずいだろうけど。通行料取ってないし、王女に通行者の身分保障させなきゃだね。
王女は、仕事が与えられて嬉しいらしい。
兵士達と一緒に喜んで仕事しているよ。
「妾は、結婚するだけの道具だったのに、この国では人間として生きられる。本国帰りたくないな」
「姫って人質じゃなかったっけ?」
「妾は女神の友達だ。それ以外の何者でもない。初めて出来た真の友だ。こんな嬉しい事はない」
そんなこんなで春になった。イチゴが食べられるぞ!やったね。




