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領内を開墾するぞ!

とりあえずは、領内の事は丸投げして安泰になった。そのうち、借金が返せれば言う事ないけど。返す気は無いけどね。


兵達は、何してるかな?ケイトにいじめられてないかな。バケモノと人間を同じに鍛えようって無理があるんだからね!


やっぱり木を切ってるね。その為に借金で斧を大量に買ったんだから。バケモノのケイトは、剣で切ってるけど。また、剣に磨きがかかったね。もはや達人級だよ。


私も斧を使ってやってみた。あれ、斧が木から抜けなくなったよ。みんな大笑いしている。力任せに抜いたら斧が飛んでったよ。危うくケイトに当たるとこだった。


「この。ぺちゃパイ!何をする。危ないだろ!」

「今、ぺちゃって言ったな。これから成長するのに!」

「はあ?冗談もほどほどにしろ!」

「許せない!絶対許さないから!」

私は斧を振り回すけど、斧が重くてまったく当たらない。ケイトは軽々かわして、私の斧は木に深く突き刺さった。

「また抜けなくなったじゃないか!もう、斧って嫌い」


力一杯、抜いたら、また反動で後ろの人に当たった。

「ごめん!」って謝って振り向くと村長が倒れていた。


私は村長を真剣に癒した。ヤバイよ。女神が村長を斧で倒しちゃダメでしょ。みんな笑ってる場合じゃないんだから!

村長、訳も分からず立ち上がった。そうそう。何も無かったんだよ。

「今日は何用でこんな奥地に?」

「今年採れた果物を兵の皆さんに召し上がって頂きたくて、持って参りました。


「ぜひぜひ、食べたい。お!梨か!めちゃくちゃ美味しいぞ!みんなも食べろ。美味しいだろ」

「旨い!」「喉渇いてて!」「うめえ」みんな大喜びだ。

「これを作った農家の人にとても美味しかった。ありがとうって言ってくださいね」

「それは必要無いようです。その者はそこで感無量で泣いています」


私は改めてお礼を言った。

「俺っちは、嬉しい。一生懸命作って喜んでくれた。もっともっと、たくさん持ってくる」

「いやいや、無理しないでね。自分の生活もあるんだから。それより、お願いがあるんだけどね」


私は村長を交えて、話をした。

「このように木を切った跡地を葡萄や梨園にしたい。この美味しい梨を苗木に出来ない?」

「苗木なら出来るぞぃ!」

「斜面に梨を植えるのは良いでしょう。葡萄などの作物は平野で切り株なども取り除かねば畑になりませぬ。穴を掘るなどして、根っこごと取り除かねばならないのです」


脳筋のケイトがなにか閃いたらしい。

「ん?穴を掘るのか?それは良い訓練になるぞ!女神、スコップをたくさん用意しろ」

「えっ?」「まさか?」

兵達に不安がよぎる。

「村長。切り株は大きな穴と一緒に除去できるでしょう。ただ、可哀想な兵士のために施しをお願いしますね」


「いやはや。女神の兵は暖かな人達だ。まさか、女神様自ら、斧を振り回しているとは思わなんだ。痛い想いもしたが、施しも頂いた。ありがとうございます。皆に伝えれば、より一層励みになります」

「あの。その。痛い想いをしたって所は内密にお願いします。ね。ね。お願いだから!その梨を作ってくれた人の腰も治すから。ね。お願いしたよ!」



(農家の人。喜んでたな。美味しかったよ。感謝だよ)



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