新領主の生活
私は自分の領地に向かった。一緒に来る義理も無いのに、ケイト、ビリー、カズトがついて来てくれた。嬉しいね。こういうのって。
領地は、山も森もある自然豊かな場所だった。カズト曰く、土壌も良く気候も良いから作物の育ちも良い筈だとのこと。あくまで、敵に踏み荒らされなければという話だけど。
現存の兵力では敵にやられ放題。戦争で国を救った女神が領主になると聞いた領民はとても喜び、歓迎ムードだ。だってあの「白銀の騎士」までついてるんだものね。ここでは鬼神は神様だよ。
兵を募集しなきゃだね。でも領民にこれ以上負担かけたくないなぁって思ってたら、良い知らせだ。
私の中隊にいた兵達がこぞって私の領地に引っ越して来た。
「女神の元に!」「女神と共に!」って?
よほど、あの戦いの興奮が忘れられないのだろう。
「歓迎だ。」
でもね。この領土にはそんなに多くの兵を養う兵糧が無いんだ。どうしよう?敵国から奪っちゃうか?
「それがいい。賛成だ!」
みんなノリノリだけど、新しい領主は盗賊だとか言われないよね。
「じゃあ、ビリー。君はこれから諜報担当だよ。敵の兵糧を探してね。カズトは内政と作戦を担当だよ。ケイトは兵を頼むよ。くれぐれも、地獄の訓練しちゃダメだよ」
見つけたよ。兵糧もとい敵軍勢。丁度良い。夜戦の訓練を兼ねて兵糧を奪ってしまおう。
よし!成功だ。兵糧ゲット。ついでに敵軍勢もやっつけてっと。なんかやってる事が盗賊みたいだね。
あっ。本物の盗賊を発見。みんな殲滅させるよ!
生かしておいても、地獄の訓練に耐えられるとも思えないし、私の領地には盗賊は要らない。自分らだけで充分だ。この盗賊たんまりと資金を貯めていた。盗賊退治は美味しい。おこずかい出来ちゃった。
こんな調子で私達は自分達の生きる糧を手に入れてた。これ長くは続かない。国に援助求めたけど、どうなるかな?




