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中隊長 防衛戦勝利

私は嫌いな作戦会議を自ら開いた。ケイト君曰く、何万人こようがオレが敵を蹴散らかしてやるぜ!


ケイト。君は馬鹿だ。脳筋とは君のことだよ。カズト君が手を挙げた。ふむふむ。狭い場所に陣を敷いて迎え撃つのか?弓兵の配置もバッチリだ。


我が隊に軍師がいたとは僥倖だね。ただひとつ気になるのは私が囮役ってなによ。隊長を危険に晒して良いのかな?


よーし。やるか!まずは演説から!

「諸君。よく聞きなさい!」

敵は清々堂々と正面からの対決を避け、卑怯にもこの搦め手から大軍を持って攻めてくる。

今回の作戦は防衛だ!

我が隊が破れ様なら、敵は我が軍を挟みうちにし、我が軍は壊滅するぞ!

我々の役目はすこぶる大きい。

これに勝てば、国を救った英雄だ。

倍以上の敵と戦うのだ。私も怖い!

だが、我らには何万の兵に匹敵する鬼神がいる。

恐れるな!やれば出来る。自信を持て!

「おおおおおおお」


敵軍が搦め手から来た。プリちゃんの言った通りだ。

敵は相手がたかが兵500と知り、猛攻をかけて来た。

弓の一斉射撃にあうが怯まない。必死の様だ。

この搦め手軍の援軍が無ければ、敵は瓦解してしまうからね。かと言って背後に敵を回したとあっては私が困るんだよ!


「前線同士がぶつかる。お互い必死だ。私は前線部隊に指示を出しながら、後列と入れ替え戦わせる。


「魔女だ。猛獣使いの魔女が出たぞ!倒した者には褒美が出るぞ!」

いつの間にか、私って賞金首になっていた。やだやだ。戦場はこりごりだね。でもさ、「猛獣使いの魔女」ってなによ。随分失礼な二つ名だよ。もっとカッコいいの考えつかなかったの?君たちムカつく。


「銀色の騎士」も一緒だ。褒美は思うままだぞ!

ちょっと待った!ケイト君の方が断然カッコいいじゃない。どう言う事よ。許せない。今回で鬼とか悪魔とかってアダ名になるといいよ。


戦況は押してもいないし押されてもいない。持久戦になれば、こちらが負ける。弓隊も退却を余儀なくされたし。


来た!予想通り!

「我こそは部隊の将、ガゼルである。この隊の将よ、我と一騎討ちを所望する」

これ断ると士気が下がるってやつだよね。私の隊には関係ないけど。みんな私の事、弱いって知ってるから。


私はケイト君に俺より強い奴はそうはいないからおまえなら勝てるって言われてるんだ。しかも、軍師のカズト君も賛成しているんだ。私を囮にするってひどい軍師だよね。

そもそも、そうはいないって言うけど、ケイト君より強い人いると思うよ。


私が嫌だなぁって思ってるとケイトのヤツ、顎で行けって。隊長を顎で使うつもりか?

仕方ない、出て行くか。


「貴様が『鼻ぺちゃの魔女』か?お相手いたそう」

(はあ?今なんて!コイツなにがなんでも、ぶっ殺す!許せない。絶対許さない)


プリちゃん出番だよ。コイツは躊躇わずに殺せる。

「ガキーン」剣戟が響く。

「気迫のこもった良い剣だ。こちらからも行くぞ!」

鋭い。ケイト君より強いじゃないか?

とにかく、防戦に徹しなきゃ。

「下段から切り上げて来るぞ!癖のある一振りだ。横っ飛びだ」

鎧が軽くて助かったよ。ケイト君ニヤニヤしてないで助けてよ。私は手出し無用なんて約束してないんだから。

「わかったぞ!さっきの下からの切り上げで脇に隙ができる。問題はあの切り上げをどうやってかわすかだな」

(そうだよ。あれ、来るってわかっててもかわす度胸ないよ。怖くて)


「隊長頑張れ!」

「俺たちがついてるぞ!やっつけてくれ!」

「隊長、やれば出来る!自信を持って!」

なぜ、私の隊は戦っている最中に声援を送るんだ。この前、私が指示したせいか?

(まあ、いいものだね。こういうのは)


やれば出来る。自信を持って避けてやろうじゃん。で、腰に横一閃してからあの鼻を潰してやる。絶対許さない!


来たよ。切り上げ!回転してかわしてそのまま、腰を狙って剣を横に降る。入った。相手の顔が歪む。私はその顔に突きをお見舞いした。

相手が仰向けに倒れた。私はすぐさま、首を跳ねる。


戦場が凍りついた。その後に後方から歓声が上がる。

「隊長がやったぞ!我が女神の勝利だ」

ケイト君が叫ぶ!

「今だ!敵を殲滅させろ!」


私は吐きそうになっていた。必死に堪えて陣に戻る。

「素晴らしかった。もう娘とは呼ばぬ。主と呼ばせてくれ!」

「プリちゃんのおかげだよ。ありがとう」


私はビリーを呼び、本隊に搦め手の将を倒した報告をさせた。もう、私の出番は少ない。敵は逃走しているし。ちょっと休むかな?


「おい、寝てるのか?おまえはなんて度胸してるんだ!今回はよくやった。おまえに負けた理由もわかったよ」

「それはどうも。だけど、その首近くに持ってこないで!」

「おまえは強さと弱さが同居していて面白いよ。おまえのお陰で俺はもっと強くなれる気がする。俺の剣をおまえに捧げてやる。感謝するんだな。俺が守ってやるよ。命に代えてもな。おまえは必要な人間だ」



ケイト!要らないって言ったら決闘とか言いださないよね!



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