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あべこべ世界で~プロ棋士として生きる~  作者: 田中悠平
第3章 あべこべ世界で~プロ棋士編~
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桐島歩と桐島歩

目が覚めた時には、驚きの連続だった。

何せ自分の部屋で寝ていたはずなのに、病院のベッドで寝ている。

体が痛い。

点滴?体にチューブが沢山付いているんですけど……

すると看護師さんが僕が目を覚ましている事に気付き、呼び掛けてくる。

あ~、女の人って苦手なんだよな。

すると、先生と呼ばれる男の人が来た。

おー、男の医師って珍しいな。


それから数日が過ぎ、検査も一通り終わった。

残念ながら、脊髄と呼ばれる所が損傷して下半身が不自由になってしまう様だった。

悲しくはない。何せ全く実感がなく夢の中とすら思っている。

話を聞くと僕はトラックに轢かれたらしい……全く記憶に無いんですけど……


幸いにも脳波等に異常は診られなかったそうだ。本当に???

今、自分の脳がおかしくなっていると感じる真っ最中なんですけど……

何せ男の人が沢山いる。

もしかしたら女の子より多いぐらいだ。

母親と名乗る人もべたべたとしない。

軽い記憶障害と診断され、心配されたがそのうち戻るでしょうと言われ、だいぶ落ち着いたようだ。


退院し、家に帰るとそこでも驚きが待っていた。

将棋、将棋、将棋だった。

将棋って確かおばあちゃんがやっていた奴だよね?

母親に聞いて見ると、どうやら僕は将棋のプロを目指していたらしい。本当に??


それからの日々はリハビリと将棋に明け暮れた。

やってみると面白いものだね。

ネット将棋なら家で出来るし、勉強するための物は全て揃っているし、結構僕って強いんじゃない?と思っていると野生の プロが現れる。

うん、調子に乗ってすみません。


しばらくすると、僕の師匠と名乗る人が家にやって来た。

そして、僕がどれだけ将棋に人生をかけていたかを知ることになる。

いや、僕では無い、桐島歩さんだ。

僕は仮説だが1つの可能性が高いと思っている、魂と体が入れ替わってしまったのだと。


こちらの世界にも慣れてきた頃、突然の体調不良に襲われる。

癌だそうだ。

死は覚悟しない。必ず治す。

手術が行われる。

麻酔がかかり、意識を手放し、次に目を覚ますと無事に手術が成功した事をしる。


腕が痛い。腕???

癌の手術した筈なのに……

主治医と名乗る女性の医師が問診に来る。

そこで聞かされたのはトラックに轢かれて病院に運ばれたとの事だった。

もしかして!

新聞やネットで情報を集めると、どうやら元の世界に戻って来たらしい。

桐島歩さん、何回トラックに轢かれるの!


どうやらこちらの僕はプロ棋士として活躍しているらしい。

桐島歩さんプロ棋士になれたんだね。


でもこれからどうしたら良いの?

僕がプロ棋士としてやっていくの?

それよりも桐島歩さんの癌の手術はどうなったの?

成功していることを祈って……


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