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あべこべ世界で~プロ棋士として生きる~  作者: 田中悠平
第1章 あべこべ世界で~アマチュア棋士~
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【6】無事に退院、そしてお引っ越し

「お兄さん検査の時以外はずっと将棋やっているよね」

「う~ん、そうだね」


妹の存在にもかなり慣れて来た様だ。人懐こくって向こうから話しかけてくれると嬉しいものだ。(こっちの女だらけの世界で育った男は逆に嫌いになりそうだが……)


検査の結果、脳波等異常が無く身体も異常が見付からなかった。


「あっくん、良かったね」

「うん、そうだねー」


悪い癖はこちらの世界に来ても抜けていないらしい。趣味に没頭し過ぎて聞いている様で聞いていない、適当に返事をしている状態だ。


「集中しているあっくんって格好いい」

「だよね」


それでも許されているらしい。


「ふぅ~ギリギリ勝てた」

「お兄ちゃん強いんだね」

「一区切りついたらちょっと話しを聞いて欲しいんだけど」

「うん、何?」

「少し前に香が言っていた通りに引っ越そうと思うの」

「大丈夫?俺の為だったら無理しなくて良いよ」

「あっくんの為の無理だったらむしろお母さんは嬉しいわ」

「お兄ちゃんには甘いよね、でも全面的に合意だけどね」

「大丈夫。15歳以上の大人の男は国からかなりの補助金が出るから」

「そうなんだ」

「それでね、セキュリティを重視して物件を選んでいたのこの二,三日探したら良いのがあったの」

「やった~、お母さんナイス」

「それでね、引っ越し業者とか知らない女が家に出入りするからその間だけおばあちゃんの家にあっくんと香は行ってくれないかな」


(おばあちゃん?おばあちゃんは俺が小さい時に死んだ筈だが……)


「わかったよ、自分の部屋を片付けたらおばあちゃんの家に行くよ」

「良いよ、お母さんがあっくんの部屋もやってあげる」

「自分でやるよ」

「大丈夫、お母さんがや……」

「自分でやるから」

「ちっ」


(えっ!?舌打ちしたよね……気のせい?)


「わかったわ、午後から退院出来るから準備しちゃいましょう」


こうして無事に?退院した。

看護師さんと主治医の北条さんが見送りの際に


「また来てねー!!!」


駄目だろ……








もうすぐ?ヒロイン達も登場します。

というかヒロインしか登場しません……

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