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あべこべ世界で~プロ棋士として生きる~  作者: 田中悠平
第3章 あべこべ世界で~プロ棋士編~
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真逆の二人

【天才降臨】

【100年に一人の天才】

【最強王子】


毎日と言っていいほど、新聞の記事が目に留まる。

将棋人気の立役者【桐島歩四段】

その真逆の存在にあたるだろう、【田中尚美六段】


地味に強い。田中尚美六段にぴったりの言葉だろう。

派手な手は少ない、ただただ当たり前の手を指し続けていく強さを持っている。


そんな彼女と桐島四段の対局だが、大方の予想は桐島四段の勝ちを予想している。


そんな中での大判狂わせが起きようとしている。



「黒木八段、盤面ですが……」

「ええ、尚美……田中六段が優勢ですね」



あゆむの先手で始まった対局は、角換わりの出だしでスタートした。

お互いに腰掛け銀に構えて先手のあゆむが攻める形となったが……



「桐島四段は少し攻め急ぎましたかね?」

「そうですね、まだ6八に玉が居る時点で仕掛けましたからね」

「金の位置も珍しかったですね」

「角の打ち込みを警戒してたまに見る形ですけど、望んでする形では無いですね」



解説の黒木八段はあまり評価していないが、この形はあゆむがいた世界では4八金2九飛車型で評価されていた。


ただ今回の対局に関しては完全に対局相手の田中六段に上手く対応されており、中盤戦も後半に差し掛かり、完全に後手ペースとなっている。



『盤面は悪いか?……いや、際どい。このまま相手の言いなりに指していると勝てないな』


パシッ!


駒音が響く。


『端を手抜き?取り込むとかなり狭いけど、大丈夫なの?』


読んでいた手と違う手を指さされた田中六段はここで時間を使う。



その後はお互いに手筋の応酬が繰り広げられ、終盤の寄せ合いになる。



「黒木八段盤面ですが……」

「形勢は難しいですね。桐島四段が上手く盛り返しましたね」


完全に一手差の終盤となっている。


『成らず?そうかこれで飛車が死んでいるのね。でもまだまだ』


その後、際どい終盤を繰り広げた2人、そして、


「参りました」


お茶を飲み、口を潤してから敗北を宣言する。



「以上、107手で桐島四段の勝ちとなりました」


桐島歩が激闘を制した。










投稿する度に、ブクマ登録が減っていく(T0T)


あと最近コメディーのジャンルの方でも、将棋を題材とした作品登場しましたね(о´∀`о)


将棋好きとしては嬉しい限りです。

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