【5】某女流棋士の視点
お疲れ様です。
「はぁ~疲れた」
スーツをビシッと着込んだ女がソファーにドカッと座り込む。
「指導対局って結構大変なのね」
女の独り言だ。
「将棋ファンってやっぱりおばさんのファンが殆どだしね、あーあ、プロ野球選手やサッカー選手は男アナ(男性アナウンサー)やお天気お兄さんとお知り合いに慣れて良いな~」
そう言いながら、夕方のスポーツニュースを伝える男アナで癒される。
「うん、今日も1日頑張ったしあと数局ネット対局ぐらいして、美味しいビールちゃんを頂こうかな」
そう言いながら将棋倶楽部25のサイトにログインする。
「え~と、誰に対局申し込もうかなっと……?ayumu?ほうほう、アカウント名は男ですか。ふむふむ、けしからん。ちょっとでも本物の男だったらなぁーって期待させてくれて、叩きのめしてあげるわ」
マッチング成功
「先手はayumuね、初手2六歩か、ほうほう居飛車の本格派か……
良いよ私も得意だしね」
……30分後……
「嘘でしょ……負けました……強い……ああ、もしかして野生のプロだったのね(プロが暇潰し等でネット対局をする事はたまにある)」
そう言って仕方ないと思って風呂に入る。
「ayumuかぁ~どんな人だろうな~、本物の男だったらなぁー……ないない」
今回は???視点です。
すぐに登場します「予定では……」