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あべこべ世界で~プロ棋士として生きる~  作者: 田中悠平
第3章 あべこべ世界で~プロ棋士編~
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JAPAN放送局杯

「4月19日、遂に、遂にこの日が……」


毎日頑張っているOLさんの日曜日の朝の一幕である。

この日は桐島歩の対局がテレビ放送が行われる日だ。

普段は録画放送だけど、この日は特別に生放送で放送される事に決まった。


「録画の準備よし!トイレも行ったし、飲み物もよし、完璧!」


このような光景が全国各地で行われている。

視聴率が楽しみだ。


「あと3分……あと30秒……キター!!!」


午前10:00分放送が始まった。


「皆様、日曜日のひととき、JAPAN杯でお楽しみ下さい」


司会のアナウンサーが朝の挨拶をする。


「本日の対局はAブロック、松村林檎七段と桐島歩四段の対局となります。解説は天王寺めぐみ七段です。宜しくお願いします」

「宜しくお願いします」

「対局者の印象ですが、松村七段の印象は?」

「そうですね。ご存知とても元気で気さくな姉御って感じです」

「棋士の中で1番うるさ……元気な方ですよね。棋風の方はどうでしょう?」

「棋風は実は、かなり基本に忠実でアマチュアの皆様にはとても参考になる将棋を指される方ですね」

「桐島四段は?」

「あゆむ君……いえ失礼しました。桐島四段は序盤かなり研究している様で自信を持っているみたいですね」

「戦形予想はどうですか?」

「難しいですね。桐島四段は居飛車党ですので、居飛車と思うのですが、松村七段はオールラウンダーですので」

「始まってみないとわからないと?」

「はい」

「では、対局者のインタビューをご覧下さい」


対局前に撮ったインタビューが流れる。


「松村林檎七段、意気込みをお願いします」

「優勝目指します」


「対局相手の印象は?」

「超可愛いです」

「激しく同意です……そうじゃなくて将棋の印象は?」

「桐島~、序盤、中盤、終盤隙が無いよね。~~~」

「……ありがとうございました」


「え~と、続きまして桐島歩四段のインタビューです」



「桐島歩四段、意気込みをお願いします」

「一局一局がんばります」


「対局相手の印象は?」

「なんて言いますか……とってもパワーが溢れてますよね」


苦笑いだ。


「二人のインタビューでした。個性豊かなインタビューでしたね。」

「桐島君はまだ緊張していましたね」

「そんな姿にテレビの前の女性はキュンキュン間違い無しですね」

「間違い無いですね」


全国のテレビの前のお姉さま方達は、


「「「間違いないでーす」」」」




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