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あべこべ世界で~プロ棋士として生きる~  作者: 田中悠平
第3章 あべこべ世界で~プロ棋士編~
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新年

お正月休み明けの将棋界に一年の始まりを告げる。


神社で行われる『将棋堂祈願祭』と、そのあとに将棋会館の特別対局室で行われる『指し初め式』。


『将棋堂祈願祭』とは、将棋関係者が一同に集い、将棋界の発展、棋力向上をお祈りする。


『指し初め式』とは一年間の幸福や健闘を祈念し、一局の将棋を棋士や関係者らが一手ずつ指し継いでいく伝統行事。

いわゆる全員参加の『リレー将棋』であり、棋士チームと関係者(来賓)チームに分かれての対局。


指し初め式は、決着がつくまでは指さず、指しかけとするのが伝統となっている。



明けましておめでとうございます。の声がそこらじゅうから聞こえてくる。


「桐島先生、おめでとうございます。桐島君もおめでとうございます」


天王寺めぐみ七段、プロ棋士2年目の若手天才棋士であり、あゆむの高校の2学年上の先輩でもある彼女が、祖母で師匠でもある天王寺美佐玉座と一緒に挨拶に来る。


「天王寺さん、それに天王寺先生、明けましておめでとうございます」

「やあ、あゆむ君、久しぶりだね。銀ちゃん今年も宜しくね」

「こちらこそ、なのさー」


師匠2人が着物で弟子2人がスーツ姿で参加している。


「天王寺さん大丈夫?疲れているようだけど?」

「受験生は大変なのよ。あゆむ君も2学期は赤点取らなかったそうじゃない」

「まぁ、俺も本気出せばこんなもんですよ!」


あゆむが胸を張る、一学期は赤点が3つもあったのだ。


「あっくんよ、何を威張っているんさ、あんたオール3だったさ。めぐみ君はオール5らしいさ」

「オール5? いやいや……ホントウニ?」

「まぐれだよ。まぐれ」


そんな訳無い。

プロ棋士として活躍しながら、一流大学に行くというパーフェクトヒューマンでした。


「師匠としてではなく、ばあちゃんと言わして貰うと、勉強よりももっとあゆむ君にアタックして欲しいんだけどね」

「な、な、何言ってるのおばあちゃん!?」

「う~む、めぐみ君もあっくん狙いだったのさ?」

「ち、ちがいます!」

「違うんですか?」

「ち、違わないけど……はう」


少しからかい過ぎてしまった様だ。


その後『将棋堂祈願祭』と『指し初め式』が無事終了し、今年も新しい一年が始まった。







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