表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あべこべ世界で~プロ棋士として生きる~  作者: 田中悠平
第2章 あべこべ世界で~奨励会と高校生活~
38/61

将棋の神様はどれだけ試練を用意しているの?

おかげさまで70万PV達成しました。

これからも宜しくお願いします。

「ゲホゲホ!」

「お兄ちゃん、大丈夫?」


ピピピとアラーム音がなる。


「38,5度もあるじゃない。明日の対局休め無いの?」

「無理なんだよ」


簡単に対局は休めない。


「大丈夫、寝てれば治るよ」

「「看病は任せて」」

「いいから、そっとしといて」


夏風邪をひいてしまった。

寝て起きたら治ってればいいのにな。


AM6:30


「お兄ちゃんおはよう大丈夫?熱下がった?」

「うん、大丈夫だと思う……」


そう言うと妹の香は額に手を当てる。


「全然大丈夫じゃないじゃん!絶対熱あるよ!」

「あっくん、病院行こう!ねっ!」


この世界の女性は男に甘々だ。


「時間的に難しい……ないか」


この世界の男性は病院でも優遇されるんだった。

この世界に来た初日は驚いたな~。


「そうよ、あっくんは男なんだから」

「今救急車呼ぶね」

「救急車は呼ばなくて良いよ。タクシー呼んで」


病院で点滴を打ってからそのまま将棋会館に行く事にした。

病院に行くと全く待たずに診察されて治療された。

女性の皆様すみません。今日だけです。

入院を勧められたが、勿論断った。

物凄く勧められたが、全力で断った。

体力を使わせないで欲しい。


将棋会館に着いた。対局時間に間に合ったようだ。

遅刻は遅刻したぶんの3倍の時間を消費されるので絶対遅刻出来ない。


三段リーグ15回戦


体調はかなり悪いが負けられない。


将棋の神様よ、そんなに俺をプロ棋士にしたくないのか……

神様恨むぞ……嘘です、力を貸して下さい。


神頼みでプロに勿論なれる訳無いが、藁にもすがる思いってやつだろう。

点滴が効いたのか体調が悪いながらも午前の対局は勝利した。


昼食休憩の控え室


「あゆむお兄様、顔色が悪いですけど大丈夫ですか?」

「大丈夫……だよ」

「キララのお膝をお使い下さい。膝枕です」

「大丈夫だよ」

「お使い下さい」

「大丈夫」

「恥ずかしがらずに」

「いや……本当に大丈夫」

「残念です」


そんな会話をしていると金城やまとがやって来た。


「王子様は体調悪いんだからそっとしておいてあげなさい」


流石大人、助かる。


「でも人間弱っているがチャンスですよ。お嫁さんになれるチャンスですよ」

「王子様、私の膝を使うかい?」


……午後も頑張ろう。








神候補になった善人のおっさん、神様から未開拓の星の開拓をお願いされる。~神への昇進は全く興味無いが、頼まれたら断れない性格なので、まぁのんびり開拓しますか~


新作です、こちらも良ければお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ