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あべこべ世界で~プロ棋士として生きる~  作者: 田中悠平
第2章 あべこべ世界で~奨励会と高校生活~
37/61

激闘相穴熊

エアコンがフル回転する季節、テレビでは高校生達が甲子園で白球を追いかけている。勿論女の子達だ。


三段リーグ第14回戦


「宜しくお願いします」

「お願いします」


二人の男女が将棋盤を挟みそれぞれ頭を下げる。


桐島歩と天王寺ひとみ、それぞれプロ棋士の祖母を持ついわばサラブレッド対決だ。お互いこれまで一敗しかしておらず勝った方が一気に昇段には近付く。


先手は桐島歩、初手は7六歩。

後手は天王寺、二手目3四歩。


序盤は駒組みが続く。


姉のめぐみと違い、守備的なのか?


お互いに玉をしっかり固め相穴熊になった。


その左隣の席では天才少女キララと元の世界最年少チェスクイーンの対局が行われている。

こちらは序盤から激しい戦いの様だ。


右隣の席では姉弟子の秋田一二美とアイドル棋士武者野ひかるが対局をしている。

ボソボソと時々聞こえて来る声が気になる。


「くらえ、流星落とし」「シャイニングガード」


……うん、気のせいだろう。


対局は序盤が終わり中盤に入っている。


「くそ、先に食い付かれた」


あゆむの方が先に攻撃をされた様だ。


穴熊は王様をしっかりと守って居るので、ある程度無茶な攻めが出来る。その為に先に攻撃されると中々自分の攻めの番が回って来ず守り一辺倒になりやすい。


あゆむはひたすら攻撃を受けて穴熊を再生し続ける。

馬も自軍に引き付けての総動員だ。


「マイリマシタ」

「ありがとうございました」


隣の対局は終局した様だ。

星野キララが一敗を死守したらしい。


「ありません」

「ありがとうございました」


秋田一二美も武者野ひかるから勝ちを拾った様だ。


対局終えた上位の四人が桐島対天王寺の対局に視線を向けるが集中力の頂点に達している二人は既に将棋盤しか見えていない。


秒読みに入った数分が経過し、勝敗が決まる。


「ありま……せん」

「ありがとうございました」


言葉を詰まらせながら敗北を宣言する天王寺ひとみ。

強烈は攻撃を受け続けた桐島歩ももう、体力も気力も使い果たしていた。


三段リーグ14回戦終了


秋田一二美 13勝1敗

星野キララ 13勝1敗

桐島 歩 13勝1敗

金城やまと 12勝2敗

天王寺ひとみ 12勝2敗

ミアワトソン 11勝3敗

武者野ひかる 10勝4敗


上位7名以外は既に6敗以上しているので昇段争いはこの7名に絞られた。


残り4節








冷やし中華始めました。



『神候補になった善人のおっさん、神様から未開拓の星を開拓する様にお願いされる。~神に昇進するのは全く興味無いが、頼まれたら断れない性格なので、まぁのんびり開拓』


良ければこちらもお願いします(>_<)

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