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あべこべ世界で~プロ棋士として生きる~  作者: 田中悠平
第2章 あべこべ世界で~奨励会と高校生活~
24/61

入学

~4月~

全国アマチュア玉将戦を優勝した桐島歩は2月と3月に奨励会編入試験を受けた。

現役奨励会二段と8局対局し、6勝すれば合格という難関の試験を無事に合格した。

史上初の男性棋士誕生も現実味を帯びてきた。


~そして現在~


「お兄ちゃん、準備出来た?」

「出来たよ」

「ちゃんと、生徒手帳持った?財布は?防犯ブザーは?催眠スプレーは?スタンガンは?」


(妹よお兄ちゃんは危ない物ばっかり持って学校に行くの?)


「あっくん準備出来たらそろそろ行こうか」

「うん」


今日は高校の入学式だ。


『私立月光学園』

生徒の自由を尊重し、個性を伸ばし世界に通用する人材の育成を目的とした学校らしい。

ちなみに男女比は三学年で女子生徒が595人、男子生徒52人と他の学校と比べ男子が多い。

そのため女子生徒は第一志望にこの学校を狙うが、偏差値は女子生徒なら70とかなり高い。男子は面接のみだ。それでも女子から不公平の声が上がった事は一度も無いらしい。


「ねえ、ねえあの噂って本当なのかな?」

「あの噂?」

「将棋王子の桐島歩様がこの学校に入学するって話よ」

「本当だと思うよ。面接来ているの見たってTwitterで騒がれていたもん」

「ヤバい、緊張してきた」

「これから花の学園生活が待ってるね」


体育館で行われる入学式、保護者も含め女性が多数だが数人男子も居るので暴走する学生は居ないだろう……


「結構綺麗な学校だよね」

「そうだよね。私が通ってた学校なんてボロかったしね」

「そろそろ急がないと遅れるよ」

「良いのよ。女なんて待たせてなんぼよ」

「駄目に決まってるじゃん」


9時から始まる入学式の三分前に到着した、桐島歩と母と妹。

体育館の扉を開けると一斉に視線が集まる。



「「「キターー!!!」」」

「ヤバいヤバい、本当に来たよ」

「テレビで見るより格好いいね」

「決めた!私、あゆむ様に人生を捧げる」

「私も」

「私も」

「私も」


既に何人かの信者が出来てしまった様だ……


「お兄ちゃん、やっぱり学校なんて行かなくて良いよ」

「私もそう思うわ」

「……俺も」


そんなやり取りをしていると


「そろそろ入学式を始めたいと思います。学生の方も保護者の方も席にお付き下さい」


入学式が始まる。


「この度は皆さん入学おめでとうございます。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」


こちらの世界でも校長先生の話は長い様だ。


「続きまして、在校生の挨拶」


校長の話が長くて、脳内で詰め将棋をしていたあゆむ、すると。


「~~~~学生生活を楽しんで下さい」


ふと顔を上げるとそこに居たのは『天王寺めぐみ五段』だった。


「えっ?えええええ!!」


思わず声が出てしまった。

皆の視線が集まる。


「す、すみません。続けて下さい」


天王寺めぐみは笑うのを我慢しているのか、1拍置いて


「以上で在校生代表の挨拶を終わります」


(在校生の代表?ここの学校に通っていたのか……)


出来るだけ目立たない様にしようと思っていたが、一番目だってしまった……



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