取材
「やったね。あの注目の男の子準決勝まで勝ち上がって来たね」
「視聴率も、うはうはっすね」
「男の子ってだけでもそうなのに、ましてイケメンで桐島竜玉の孫でしょ?待ちに待ったスーパースターの登場よ。将棋ファン以外も食いつくし、これまでに無い、将棋の一大ブームが来る予感よ」
銀海杯のスポンサーの会話である。
桐島歩は強豪ひしめくアマチュアの強豪達達から見事に勝ち星を重ねて準決勝まで駒を進めていたのである。
準決勝からの対局の様子はテレビ放送され、スポンサーの機嫌も上々だ。
「優子ちゃんインタビューお願いね。しっかりね、一秒でも長くあの子を写しておきたいから、生放送だからセクハラや視聴者の反感買うような事は気をつけてね」
「分かりました。行って来ます」
加藤優子、通称ユウパンと呼ばれフリーアナウンサーと活躍する。普段は野球やサッカーなどメジャースポーツを取材しているが本人の趣味が将棋のため、この仕事を受けた。
「こんにちは。桐島選手、準決勝進出おめでとうございます」
「ありがとうございます」
「将棋チャンネルのインタビューお願いします」
「出来れば集中したいのですが……」
「将棋界の発展の為に是非とも」
ボロが出ない様に出来ればインタビュー等は避けたいがそう言われると逃げられない。
「分かりました」
「ありがとうございます」
会場が静まる、会場の選手達も興味があるようで皆耳を傾けている状態だ。
「好きな女性のタイプは?」
「好きな女性のタイプ?あの……将棋に関係ありま「あります!」
周りの女性達もうんうんと頷く。
「す、好きな女性のタイプは知的な人がタイプです」
「将棋している女性はどうですか?」
「す、素敵だと思います」
「よっしゃ~!」
「あの……」
「私はアマチュア三段です」
「はぁ……?」
「年下と年上どちらが好みですか?」
「あの……将棋は関「あります!」
「そ、そうです……か」
「それで!どちらですか?」
「ど、どちらでも……」
「ちなみに、ちなみにですよ!私はストライクゾーンに入ってますか?……ちょっと待って下さい。まだ心の準備が……よし!お願いします」
「入ってますけど……」
「ヨッッッシャーー!!!」
この放送の後、将棋女子が爆発的に増えた。
嫌いなアナウンサーランクで加藤優子アナウンサーが2位に10倍の差をつけるぶっちぎりの1位を獲得したのだった。
何はともあれ無事に?準決勝に進出したのだった。
ヒューマンドラマ部門はサッカー小説が人気ですね。
負けずに頑張ります。




